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【僕は完璧じゃない。】 2話
翌朝、僕はお母さんより早く目が冷めた。
「…5時か」
朝5時
今日は勉強する気がないからランニングにでもしようと思う。
「…ランニング、行こう。」
「はぁっ…はぁっ…」
久しぶりの朝のランニングは心が軽く、
僕だけの世界 が広がっている感じがして落ち着く。
怜夜 「はぁっ…はぁっ……」
「……怜夜くん…!?」
怜夜 「……凛…?」
怜夜くん、朝ランニングなんてするんだ…
怜夜 「…昨日大丈夫だったか」
「うん、迷惑かけてごめんね。」
怜夜 「別に。」
怜夜 「てかお前、いつもそうなのかよ。」
「…何が?」
怜夜 「…お前 いつも人に遠慮してんのか?」
「え?」
僕は怜夜くんの言ってる事が分からなかった。
「人に遠慮してる」?僕がそんな事してる訳ないだろ…?
怜夜 「…お前の気持ちは」
” お前にしか、分からないんだからな。 “
「……!」
僕の気持ちは僕にしか分からない…か、
たった一つの言葉だったけど、生きてる理由が分からない僕には何故か 刺さった気がした 。
怜夜 「じゃあ、帰るから」
「……うん」
僕は家に帰る時まで怜夜くんの言葉が頭に残っていた
僕の本当の気持ちは誰かにぶつけてもいいのだろうか。
僕の本音を誰かにぶつけても引かれないのだろうか。
僕は 人間 なのかさえ、分からなくなってきた
「…ただいま」
母 「…どこに行ってたのよ。」
「ちょっとランニング行ってた」
母 「はあ…そんな暇あるなら勉強してよ。情けない」
「ごめんなさい」
母 「早く学校行きなさいよ。」
「うん。」
僕は昨日からお母さんの態度が変わった気がした。
なんというか 情けない という言葉を使うのが多くなった気がした
キーーーン…
「うっ……」
そして昨日の寝る前から耳鳴りが激しい
(耳に刺激なんて与えたっけ…?)
耳が聞こえなくなったら、お母さんになんて言われるのだろう。
捨てられるのかな…
そして朝、僕は早めに学校へと着いた
「おはようございます……」
『……なあ、大丈夫だったか?』
「…へ?」
『昨日、怜夜から説明されたんだ。』
『「あいつは人に何か陰口を言われたら過呼吸気味になるから絶対悪口は言うな」ってよ。』
『悪かった。本当に、ごめん。』
怜夜くん…
僕が早退した時に言ってくれたんだ。
それで僕の体質についても、分かってくれたんだ。
「ううん、大丈夫だよ。」
怜夜「……」
『お、怜夜!おはよ』
怜夜「おう」
『なんだよつめてえなー…
あ!あれ引きずってんのか??昨日の 誰とも絡まねえから ってやつ』
怜夜「…うるせえよ、早く席に座れや」
『こっわーい…』
…僕なんかと違って、クラスの人達と分かち合ってる。
いいなあ、僕も
” 友達が欲しいよ。”
『…あ、俺の名前は 一宮 波人 ( いちのせ なみと ) な!!気軽に なみと って呼んで』
「…うん。」
名前、教えてくれた…
友達 ではないけど何故か嬉しいな…
先生 「安全に帰れよー。」
『はーい!!』
少し経ち、帰る時
(帰りたくない…)
僕は気持ちが下がった。
帰ってもどうせ、 生きてる意味 が分からないだけ。
(でも帰らないと… 帰るか…!)
パシッ
(怜夜が凛の手を取る)
怜夜 「…」
「…どうした?」
僕は初めて人に手を掴まれた。
分からない事でもあったのかな?
怜夜 「…LINE、やってる?」
「…やってるけど……」
怜夜 「…お前が良ければ、繋がろう。」
「……!」
母 「友達とか、くだらないの作ってるんじゃないでしょうね。」
僕はお母さんの声を思い出した。
「…ごめ、」
“ お前の気持ちは お前にしか分からないんだからな。 “
そしてそれと同時に、怜夜のあの言葉も思い出してしまった。
僕の気持ちは ” 僕が決める “ 。
そう、決めたんだ
怜夜 「…おい、大丈夫か?」
「…大丈夫、繋がろう。」
怜夜 「…… おう!」
家に帰ってから、僕はドキドキが止まらなかった
(本当に繋いで良かったのだろうか。)
母 「…帰ってたの。貴方、空気薄いから分からなかったわ。」
「…ごめん。」
相変わらずのお母さんの態度は悪く、僕に雑用を押し付けるようになってしまった
母 「…家事やっといて」
「……はい。」
キーーーン
「……うっ…!!」
今回は耳鳴りが強い。
苦しい、
「おか…あさん…耳鳴りが…」
母 「…耳鳴り?そんなもん、ほっとけば治るでしょ」
「……っ…」
キーーーン
僕の耳には、耳鳴りしか聞こえなかった。