テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
恋愛なんか埃よりも興味が無さそうなワンちゃんを、何日、何週間、何ヶ月と頑張って口説いて、時を経て…。
「今度こそ、僕と付き合ってくれる?」
「っ………っ、きあって…やる…」
「…!やったぁ〜!!!」
何とかワンちゃんとお付き合いを始めることが出来た。始めは僕とした事がワンちゃんと付き合えて嬉しいからと言って、「ワンちゃんがね〜!前よりももっと可愛くなっちゃって〜!困っちゃうんだよね〜!」としらっちに惚気を聞いてもらったり…、特に何も無いけどワンちゃんと恋人繋ぎをしてみたり…。
完全に舞い上がってとある事を疎かにしてしまった。 恋人なら至極当然の事…。
ワンちゃんとのデート!
そりゃワンちゃんとは2人で出掛ける事もあったんだけど、付き合う前と後では全く違う事。それに恋人として初めてのデートがまだなのに、不覚にも忘れていたなんて…!
初と付くデートは、一生に一度…。そうと決まれば早速、ワンちゃんも楽しめるような所を探そう!とスマホで観光地や食べ歩き、遊べる所や行きたいところがあればすぐ行けるように時間を取れるように考える。
面白い事があると行き当たりばったりでする僕には珍しく、真剣に考えていた。
ワンちゃんが好きそうな物を調べて、用意周到に準備をしていた………つもりなんだけど。
じゅーじゅー…と、焼網の上で焼けているお肉からは炭火の良い香りが漂う。それはそれは見てるだけでも食欲をそそる…。
「ねぇワンちゃん」
「あ?まだ肉焼けてねェぞ?」
「アッハハ☆そーじゃなくてね〜?」
「何で初デートが焼肉になっちゃったの?」
「行きたいところはどこかって聞かれたから」
丁度焼肉食いたかったんだよなァ〜。とお肉をひっくり返して言うワンちゃんの声はとても弾んでいた。
そりゃー、僕の一存で決めるだけじゃつまらないかな〜と思ってワンちゃんに行きたいところはなぁい?って聞いたけど!
まさかの初デートが焼肉になるとは思わないじゃん。
本当に奇想天外過ぎるよワンちゃん…。机に肘を付いて、下手したら僕より奇想天外かもしれない恋人を見やる。
焼けた!と嬉しそうに僕と自分のお皿にお肉を移して、いっただっきまーす!と両手を合わせる。箸へと手を伸ばして焼肉のたれで覆ったお肉を口いっぱいに頬張る。
「ん〜!うめぇ〜!……おい、レローゼも早く食えよ!」
「……ぷっ、アッハハハ!」
「あァ!?何だよォ!」
「いや〜ごっめんごめん!何か初めてとか
急にどーでも良くなっちゃってさ〜!☆」
「はぁ?」
正直少し落胆していた。焼肉ならいつでも食べさせて上げられたし、もっとワンちゃんにとって楽しい1日にしてあげられたんじゃないかって。でも、ワンちゃんの満面の笑顔なんか見ちゃったら、これが正解って思っちゃうぐらい、ワンちゃんがほんっとに幸せそうに笑うから。
変なやつ…と小声で呟くワンちゃんの顔を見ると、先程の焼肉のタレが唇に付いていた。
「それよりもワンちゃん!口にタレ付いちゃってるよ〜?」
「?どこだ?」
「あー!手で拭こうとしーなーい。僕が取ったげる〜!」
「おぉ、さんきゅ……」
椅子から立ち上がり、タレのついた唇に顔を
寄せる。
じゅー!じゅー!と周りの音にかき消されてしまった小さな音は僕らにしか聞こえていないだろう。ゆっくり顔を離していくと、いきなりされた事に、理解が及ばず顔を赤くして僕を見つめるワンちゃん。そんなワンちゃんの柔らかな唇にそっと人差し指を添える。
「取れたよ?」
近くで囁やけば、てってめ…と狼狽え耳を隠すワンちゃんに、イタズラ成功だねとニヤリと笑って見せた。
「っ〜…!もういい!レローゼの分まで食ってやるからなァ!」
「アッハハハハ〜!ワンちゃんのとこから取るから別に 良いよ〜☆」
「なんっにも良くねェじゃねぇかァ!」
だってちょ〜っと恋人同士のスキンシップだよって言うと何でも恥ずかしがっちゃう恋人がどうしようもなく可愛いんだもん♪
コメント
2件
染白さんの書くレロフェン最高です!!🫶🏻💗 レロ君がフェン君の為に色々デートプランを考えたり、フェン君がそんなレロ君の想いに気付かずに焼肉屋にしたりと、2人の考えることが、ちゃんとキャラに合っている気がします!笑 レロ君の不意打ちキスはドキドキしました🫶🏻慣れてないフェン君が可愛い〜〜!!🥹💞 次のお話も楽しみにしています🙇🏻♀️

果たして…これは短編集…なのですかね…??後はタイトルしっくり来ませんでした()多分何処かで変えます…( •̀~ •́;)