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キケンナアソビ
prf / m4
クリープハイプさんの曲です。
是非聞いてみてください。えっちぃです。
_/
『未来とは別れるからさ、もう少し待って…』
また同じこと言ってる。どうせまた口だけで行動に移さない。
だったらそんな無駄なこと言ってないで早くヤって欲しいと、内心思う。
大輝と会った時、大体いつもこの状況になる。そもそも浮気相手という関係で始まってる辺り初めから終わってる。だからこの先がどうなるかとかもうどーでもいい。
『俺はゆうまだけだよ。』
『ゆうま、大好き…//』
『ゆうま会いたい。ずっとそばに居て。』
どうせ横田未来とかにも言ってんだろうな。
そんな軽い言葉投げ掛けられるくらいなら要らないっつーの。
午後4時頃…
俺達がヤるのは大体この時間から。大輝が家に帰るのが19:30〜20:00位だと想定して長くヤれるように夕方頃からヤる。
「んっ、お”っ…らめッ、そこ…」
『ゆうまっ…ゆうま、』
「あへぇ、だーき…ぁッ、もっと奥…」
『ゆーま…好き、だいすきだよ…♡』
「もうッ…だめ、イっちゃッ…」
『俺も、もう無理…』
俺達がいつも行くラブホは時間制。どっちも性欲強すぎるが故、時間ギリギリまでヤってしまう。風呂とか色々、大輝優先。俺と違って愛人がいるから。
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『あ〜、意外と外暗いね。家の前まで送って行くよ。』
「や、家近いし駅の前まででいいよ。」
『そっか。』
それぞれの将来の為にも正しい道を進まないといけない。正しい道を進むのは俺と大輝が幸せになるために行くんじゃなくて大輝と愛人が一緒に幸せになってもらいたいから。だから家の前までは送らせないし、送って欲しくない。
『ん、着いたよ。』
「ありがとう。送ってくれて。」
『ううん。全然、帰り道気をつけてね。』
「そっちも気をつけてね。」
別れもいつもこんな感じ。最後はお互い「またね。」って言いながら小さく手を振る。
「愛人と末長くお幸せにね。」と皮肉っぽく思っても表には出さない。
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「んぅ、…ぁッん、」
お風呂で腹の中に溜まった大輝の唯一の愛情を取り出す。さっきまでの包まれている感覚が徐々に消えていく。やっぱり俺から離れていくんだ。なんて勝手に思いながら涙を流す。
「…ッ、泣」
初めて会った時の記憶しかない。結構あってるはずなんだけどなぁ。今日も言ってくれたあの言葉、『ゆうまだけだよ』ってもう1回言って欲しい。本当は、本当は信じたいのに…
「…」
「あ、これ。」
俺がいつも付けてる香水。この前、未来にバレかけたって大輝言ってたっけな。
当分付けるのは控えよう。この関係性の中でも愛してもらうためにどうやったら嫌われないかなんていつも考えてることだ。
所詮この程度の関係なのにね笑バカみたい。
大輝が満足すれば『それだけ』で、
遠くから見守れる『それだけ』で、
下の身体だけ愛してくれる『それだけ』で
良かった。なんて嘘だよバーカ。
早く気づけよ。
描くのめんどくなった