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メイは重いため息をつきながら医務室に向かっていた。
「アイちゃんに謝らなきゃな」とつぶやく。
アイにキスされ、その場面を和真に見られたことが恥ずかしくて、
「二度とかかわらないで」と言ってしまった自分を後悔していたのだ。
メイは(男の私から..いや、ボクから謝らないと)と決心し、医務室のドアをノックした。
中から和真の声が聞こえてきた。「どうぞ」
ドアを開けて中に入ると、和真がいつもの優しい笑顔で迎えてくれた。「こんにちは、メイちゃん」
メイは少し緊張しながら「あの・・・アイちゃんは?」と尋ねた。
和真は「アイちゃんならもう帰ったよ」と答えた。時刻は夕方を過ぎていたため、
アイはすでに帰宅していたのだ。その言葉を聞いてメイは少しほっとした。
「この前のことを謝りたくて」
和真は優しく頷いて、「そう。じゃあ、また明日にでも来るといいよ」と伝えた。
メイは顔を赤らめながら小声で言った。「和真先生・・・やっぱり男の子って、その..性欲強いんですか?」
和真は一瞬驚いた表情を見せ「ん?」と聞き返した。
メイは視線を落としながら続けた。「私、初めての経験だったから、
自分の身体じゃないみたいな感じがして・・・」
和真はメイを椅子に座らせ、「メイちゃん、ここに座って」と穏やかに言った。
「誰にでも初めての経験はあるし、それに対して戸惑いや不安を感じるのは自然なことだよ。
性欲というのは、人間の自然な感情の一部で、決して恥ずかしいものではないんだ。」
和真の優しい声と態度に、メイは少しずつ心を開いていった
「もし、不安なことがあったら、いつでも相談していいんだよ」
メイは和真を見つめながら、「先生・・・」
「先生も性欲強いんですか?」メイが問いかけると、
和真は一瞬驚いたような表情を見せたが、すぐに笑顔を取り戻し
「あはは。僕も人間だからね。でも、性欲は誰にでもある自然な感情なんだよ」と和真は答えた。
メイは心の中で考えた。(そうか、私も友達同士でエッチな会話してたよね
エッチに興味があるのは普通のことなんだ)
「でも先生が性欲強いなんて意外だな。だって、そういう風に見えないから」
和真は少し考えるようにしてから、優しい声で
「そう?僕はね、男性、女性関係なく愛おしいと思った人には、もっと深く知りたいって思うんだ」
そう言って、和真はそっとメイの頬を撫でた。メイは一瞬で真っ赤になり、心臓がドキドキし始めた
「先生、からかわないで!」とメイは恥ずかしさを隠しきれずに叫んだ。
和真はクスっといたずらっぽく笑った。「ごめんね。メイちゃんが可愛すぎて、つい」
メイは心の中で妄想を膨らませた。(和真先生にこんなことされたら、私・・・)
和真は少し真剣な表情になり、「メイちゃんは、自分でしたことある?」と尋ねた。
メイは驚いて、「え?したこと?」と聞き返した。
「うん、恥ずかしがらなくていいよ。」
和真は静かにメイの目を見つめながら、「マスターベーション」
メイは驚きで目を見開いた。「ま、マスター・・・」と声を震わせた。
まさか和真の口からそんな言葉が出るとは思ってもみなかった。
和真は続けた。「やっぱり同じ部屋に隊員がいるからやりにくいよね」
メイは顔を真っ赤にしながら、「い、いや、私は」と言いかけたが、心の中で
(そういえば、翔太はどうしているんだろう?)と疑問が湧いた。
それでも、「したことないです」と正直に答えた。
和真は優しく頷いた。「わかった。じゃあ今日はここでしてもいいよ」
「こ、ここで!!」
和真は笑顔で、「今日だけね、特別。僕は外に出てるから」と言った。
メイは慌てて、「無理です!無理です!」と叫んだ。
和真は落ち着いた声で、「緊張しないで、好きな人を思い浮かべて」と言った。
メイは小さな声で、「先生...」と呟いた。
和真はメイの様子を見て、少し申し訳なさそうに
「急に言われても無理だよね。ごめん。じゃあそろそろ・・・」
その瞬間、メイは興奮気味に、「私、やってみます!」
「え?」
(あの穏やかな和真先生が自分でしてると思うとなんかできる気がしてきた!
ここまで私に話してくれる和真先生の期待に応えないと!)と決意を固めたメイは、
ベッドに向かいカーテンを閉めた。
和真はクスっと笑い、医務室を出ようとしたその時、カーテンが突然開いた。
振り返ると、メイが全裸になって興奮気味に何かぶつぶつと呟きながら和真に近づいてきた。
和真は目を見開き、「め、メイちゃん(なぜ裸に?)」と驚愕した。
メイは真剣な表情で、「先生、私は獣になったつもりでやってみます!男らしく!
そう、百獣の王ライオンになったつもりで」と意気込んでいた。
「メイちゃん、それは自然を勘違いしてるよ」
和真は冷静に「落ち着いて」と言ったが、メイはぶつぶつと何かを呟き続けていた。
「私は百獣の王…いや、僕は…いや、俺は…いや、我は百獣の王…」
和真は困惑しながら「呼び方の問題じゃなくて!」と言うが
メイはさらに興奮して、「そうか、呼び方は問題じゃない、自然のまま、思うままに!!」と叫び、和真に抱きついた。
「ち、ちがう、一人でするんだよ」と和真は必死に静止しようとしたが、百獣の王になりきった
メイにはその声は届かなかった。彼女は和真のズボンを下ろそうとしたその瞬間、
コンコンとドアがノックされ、開いた。
「先生、まだいるの?」とアイが忘れ物を取りに戻ってきたのだ。アイは部屋を見回したが、
誰もいないようだった。その時、メイと和真は慌ててベッドの下に隠れていたのだ。
アイは「電気つけっぱなし」と呟きながら、電気を消して部屋を出ていった。
アイの登場で正気に戻ったメイは、自分が裸になっていることと、
和真のズボンが半分脱げていることに気づき、驚愕した。
「私!!先生に!!」メイは顔を真っ赤にして叫んだ。
和真は安心させるように、「落ち着いた?」と優しく声をかけた。
メイは深々と頭を下げ、「すみませんでした」と謝った。
和真は微笑みながら、「大丈夫。ここでしてもいいなんて言った僕が悪かったんだ」
メイは涙ぐみ、「先生…」と呟いた。
「さあ、着替えて、今日は帰ろうか」
「はい」
和真とメイは静かに服を整え、医務室を後にした。
部屋の中には、二人の複雑な感情がまだ残っているかのようだった