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地下室へと続く階段をジャンプで飛び越える。急げ!急げ!自分に言い聞かせる。
拷問室には上の方に窓があって外から覗くことができる。中には椅子に後ろ手に縛りつけられた保科。顔見知りの暗殺者3人と幹部が1人。まだそれらしい拷問はされていないようだが、暗殺者のうちの1人がナイフを持っているからなるべく早くしないと拷問されるのは時間の問題だ。しかし、中にいる暗殺者は全員実力が高い。そのうちの1人は銃を持っている。だからタイミングが合わなければ最悪返り討ちにあう。だからタイミングが合うまでは待機だ。
耳をすませると会話が聞こえる。
「だからっ!知らないゆうとるろ!!!!離せや!」
「早く吐けつってんだろ!」
ボコッと音がする。相当殴られているようで口から血が出ている。早く助けに行きたい。
タイミングは1人がナイフをしまった瞬間。まだかまだかとゲンは待ち望んでいた。
数分口論が続いた。その間の10発は殴られただろうか。申し訳なさで胸がいっぱいになる。そうしてなかなか口を割らないので拷問に出ようとしたのか、違う拷問具を持ち替えようとして、ナイフをしまった。
今だ。
ゲンはドアを蹴破り中に入った。そしてまず、ナイフをしまった男にゲン愛用ナイフをさした。まずは1人。そして武器を持っていないもう1人と幹部の奴を思い切り殴り飛ばした。これで2人は少しの間動けない。その間に銃を持っていた奴がこちらの意図に気づいたのか、保科の方へと銃を向ける。
「保科!!!」
バンッ