テラーノベル
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続きです
爆豪と緑谷のいない3日間は静かだった。
永久は、自分の席でじっと動かずにいた。
教科書を開くことも、没収されたはずのゲーム機の代わりにタブレットをいじることもしない。
ただ、窓の外に広がるグラウンドの方角を、焦点の合わない瞳で見つめているだけだった。
永久 「上鳴。食堂行こ」
昼休みを告げるチャイムが鳴り終わるか終わらないかのタイミングで、
永久が立ち上がった。その声には抑揚がなく、
まるで設定されたタスクをこなすだけの機械的な響きがあった。
上鳴 「お、ちょっと待ってな、板書があとちょっとだけ。今、ここ写しきっちゃうから!」
永久 「、、」
返事はない。永久は上鳴の机の横で、彼がペンを動かす手元を無言で見下ろしている。
いつもなら毒づくはずの彼女が、一言も発しない。
その沈黙が、かえって上鳴の背筋を冷たく撫でた。
瀬呂 「なぁ、永久。今日の昼、学食の新メニュー出るらしいぜ? 一緒に食いに行かねーか?」
切島 「おう! 栄養つけて、午後からの実技も気合入れようぜ!」
隣の席から声をかけた切島と瀬呂だったが、永久は彼らの方を見ようともしなかった。
永久 「、、後で行く。窓際の席ね。」
切島 「了解!」
ただ、上鳴の板書が終わるのを、凍りついた彫像のように待ち続けている。
上鳴 「よし、終わり! お待たせ、永久。、、って、おい、そんなに睨むなよ。怖ぇだろ」
ようやく顔を上げた上鳴が冗談めかして笑うが、永久の瞳に光は戻らない。
永久 「睨んでない。遅いなって思っただけ、行くよ」
彼女は上鳴を促し、廊下へと踏み出す。 歩幅はいつも通り。
けれど、その背中からは、かつてないほどの孤独と、
周囲を拒絶するような絶対的な冷気が漏れ出していた。
上鳴 「(、、やっぱり、あいつがいないとダメなんだな、こいつ)」
上鳴は、一歩後ろを歩きながら確信していた。 永久にとって、爆豪勝己という存在は、単
なる「幼馴染」や「隣にいる個体」ではなかった。自分をこの世界に繋ぎ止め、
その冷徹な合理性に「熱」を与えるための、不可欠な人だったのだ。
彼が謹慎という名のリセットをかけられている間、永久は、正常な稼働を止めている。
廊下を歩く二人を、すれ違う他クラスの生徒たちが遠巻きに見る。
彼女が昨夜、プロヒーローたちを相手に「宣戦布告」とも取れる暴挙に出たことは、
まだ伏せられている。だが、彼女から漂う圧倒的な「圧」は、隠しようもなかった。
永久 「、、あいつ、今頃掃除してるかな」
ふと、永久が足を止めずに呟いた。
上鳴 「あー、爆豪? まぁ、あいつのことだから、キレ散らかしながらもピッカピカに磨いてんじゃないの?」
永久 「デクは、勝己に怒られてそう、不器用だから」
上鳴 「ははっ、たしかにな、」
永久 「私もデクに一発いれよ、」
上鳴 「緑谷の頭われるって!笑」
そんな、他愛のない会話をした。
そして上鳴は、こう思った。
「俺のとこに来てくれるし、俺とばっか喋ってる、、もしかして、!!
最低だった。
はい、どうでしたか、
ちょっと番外編みたいになっちゃいました。
1329文字!終わります。
コメント
5件
上鳴ぃぃ?お前に脈アリとか一生ないから安心しな?
今回も最高でした
見るの遅くなったかな? 永久ちゃん元気出してー!! まぁとりあえず続き楽しみにしとるね〜!