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中央体育館の扉をがらんと開ける。
すると目の前には六校の面子が見えた。
「 来たんじゃないの? 」
「 お、来た来た。 」
レシーブを中心とする広がるバレーを得意とする雀鉢高校。
「 あ、けいと!漱の高校だよ! 」
「 うるせ。黙れクソ兄貴。 」
的確に隙を見つけて的確に刺す。的確さをモットーとする華虎学園。
「 見た事無い…よな 」
「 また強そうな人… 」
喰って、喰って。常に上を往くバレーをする。桜宇鮫高校。
「 あれ、どこの高校よ 」
「 燕帝山高校だってさ。 」
「 へぇ…良く分かんないけど強そうじゃん 」
よく視て、よく理解するバレーをする、嶧鈴高校。
「 おぉ…!!また強い奴?! 」
「 お前は一回落ち着け。 」
毒を齎す一撃を放つ、海月高校。
そして
「 なぁ、サム。来おったで。 」
「 せやなぁ、ツム。 」
最強の挑戦者。稲荷崎高校。
「 …ちょっと、楽しみだよ。この合宿。 」
武者震いの起きる手をぎゅっと握りしめて呟く。
夏合宿、開始。