「…あ、ごめんねゾムさん」
今更、みんなといたゾムさんを強引に連れ出してしまったことを思い出す
ゾ「んふ、ええよ」
ゾ「それよりおんぶ良かった?」
「じゃあもっかい」
もう疲れてはないけど
ゾ「俺もうずっとこれでええわ」
ゾ「ずっと(名前)とくっつけるから」
「…おんぶでいいの?」
ゾ「え、なにそれ、何していいん?」
「え…、んー、ダメ」
ゾ「ケチー」
私はゾムさんの顔が見れないからずっとおんぶはいや
「てゆーかゾムさん、お仕事は?」
ゾ「あ」
「え」
ゾ「忘れとったわ…」
「勉強してる時に思い出せばよかったのにね」
ゾ「ほんまに!あぁ、最悪やわ…」
ゾ「すぐ終わらせるから!」
「うん、待ってる」
ゾムさんの部屋に入る
ゾムさんは仕事を始め、その隣に腰かける
紙どうしがこすれる音を聞きながら本を読む
結構時間が経ったんじゃないかと時計を見ると、2時間しか経っていなかった
隣をちらりと盗み見るなにやら真剣に何かを書いている
(ペン持ってるだけでかっこいい)
こんなにもかっこいい人と付き合ってるだなんて、未だに信じられない
ゾ「…ふぅ、一旦休憩」
ゾムさんがそう言って手を止めた
「お疲れ様」
ゾ「多すぎやろ」
「どのくらい終わったの?」
ゾ「まだ3分の1くらい?」
「ふは、大丈夫、ゾムさんならいける」
ゾ「(名前)に言われるといける気がしてきた」
「でしょー」
ニカッと笑うゾムさんはい、かっこいい。
いや、かわいいかな?
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