みなさまこんにちは。零です。
今回は、僕達の友達のお話です。
僕達は昔は能力を持っていました。
僕は「主に黒魔法を扱う程度の能力」です。
簡単に言えばパチュリーさんみたいな能力です。
天翔様は「機材を操る程度の能力」です。
主にプログラムで相手の動きを先読みしたり、動きを止めたり出来ます。
そしてちびちゃん様は「武を操る程度の能力」です。
簡単に言えば物理専門で戦う能力です。
そんな僕達は、アデル様、六神のみなさんと異変を解決していました。
僕 「回復魔法持ってないとキツイな…」
天翔様 「零さん!大丈夫ですか!?」
僕 「大丈夫です!えっと…ちびちゃん様は?」
天翔様 「それが何処を探しても居なくて…」
僕•天翔様 「!?」
僕 「な、何!?」
天翔様 「人が巻き込まれたのかもしれません!行きましょう!」
僕 「はい!」
走っている途中、何故か冷や汗が出た。
嫌な予感がして、胸騒ぎがした。
そんな訳ない。きっと大丈夫。そう思ってた。
アデル様 「〜〜〜〜〜!」
僕 「アデル様の声?」
アデル様が何かに呼びかける声が聞こえてきて、尚更震えが強まった。
天翔様 「アデルさん!えっ…」
アデル様 「おい!聞こえるか!?おい!」
信じたくなかった。認めたくなかった。
だって…そこに倒れているのは…
僕達の…友達だったから…
アデル様 「おい!目を覚ませ!起きろ!」
アルテマさん 「ちびさん!起きてください!しっかり!」
ゾディアークさん 「おい!回復しろ!急げ!」
僕達は動けなかった。認められなくて…理解出来なくて…
天翔様がボロボロ涙を溢して、膝を付いた。
天翔様 「う…嘘だ…嘘…だよね…?」
僕 「…ち、ちびちゃん様!ダメです!死んじゃうなんてダメです!」
必死に声を掛けても、ちびちゃん様は反応してくれない。
服もリボンもボロボロになっていて、酷い状態だった。
バハムートさん 「…ちびは眠った」
アルテマさん 「そんな…」
天翔様 「…い、嫌だ…嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!そんなの嫌だ!お願いします!目を
開けてください!ずっと一緒に居るって約束したじゃないですか!?僕を置いて逝かないで
くださいよ!」
僕 「…」
僕も我慢が出来ずに泣いてしまった。
天翔様の言葉が尚更辛くて、切なくて…
天翔様はそれからずっと笑顔を見せていない。
心が壊れてしまったんだ。
エクスデスさんも、誰も何も言えなかった。
僕もどうしたら良いか分からなくて、泣きながら眠りについた。
僕 「…あれ?僕寝てたんじゃ、ってここ何処!?」
そこは雲の上で、綺麗な景色がずっと広がっていた。
僕 「えっ?あ…あ…」ポロポロ
そこに居たのは…
ちびちゃん様 「零様!お久しぶりです!!」
紛れもない、僕達の友達だったから。
ちびちゃん様 「いやー!零様顔を直接見るのなんて久しぶりだなー!」
僕は思わずちびちゃん様に抱きついてしまった。
ちびちゃん様 「零様!?どうしたんですか!?」
零様 「ごめんなさい!守れなくて!僕!僕…ずっと…一緒に居たかった…」
ちびちゃん様 「…なーに言ってるんですか!いっぱい守って貰いましたよ!
充分ですって!」
ちびちゃん様は嬉しそうな顔でそう言った。でも…違う、結局守れなかった。
天翔様はあれから半年間ずっと笑わなくて、ご飯もまともに食べてなくて、どんどん弱って
いく。それが辛くて、見てられなかった。
僕 「だって…天翔様も…ずっと哀しそうな顔してて…どうしたらいいか
分からないんです…」ポロポロ
ちびちゃん様 「…零様、あの時約束しましたよね。何があっても諦めないって。 だから
諦めずに幸せに生きてくださいね♪私は、お二人が大好きです。同じゲームが好きで、あの時、
零様の事がもっと好きになりました。いっぱい私に話しかけてくれて、たくさん笑ってくれて幸せでした。零様のMiiを作って、一緒に冒険して、リアルのお友達になれたみたいで
嬉しかったです。だから、笑ってくださいね♪私の分まで」
僕 「でも…どうやって生きれば良いんですか?」
ちびちゃん様 「天翔様や、ご家族の方を大事にしてくださいね。そして、時には私に
縋ってくださいね♪私のお墓の前に来て、愚痴でも何でも話してくださいよ。ここじゃ暇
なんですよね〜!零様と天翔様の守護霊になりますよ!」
僕 「ふふふ、ずるいなぁ。最期まで泣かせに来るなんて」
ちびちゃん様 「えへへ!それじゃあこれを、天翔様に渡してくれますか?」
ちびちゃん様は一つの手紙を僕に渡した。
ちびちゃん様 「私の本音を書きました。これが天翔様に伝える最期の言葉です」
僕 「分かりました。きっと喜びますね♪」
ちびちゃん様 「そうだと良いなぁ〜!それじゃあ!零様!今までありがとう
ございました!お元気で!」
僕 「はい!ちびちゃん様もお元気で!」
僕は最後に立ち止まった。どうしても言いたい事を最期に伝える為に。
僕 「ちびちゃん様!大好きです!」
ちびちゃん様は僕の声に気づいて、笑顔を見せてくれた。
僕は目を覚ました。僕の手にはちびちゃん様がくれた手紙があった。
これを天翔様に渡そう。それが僕とちびちゃん様の最期の約束だから。
天翔様視点
ちびちゃんさんが死んでしまった。
理解出来なかった。僕と同い年で、ずっと仲良くして、神友だったのに、僕の側から
居なくなってしまった。笑顔を思い出すと切なくて、涙がボロボロ溢れる。
エクスデスさんも僕に何度も声を掛けてくれた。でも、どうしても忘れられなくて。
食事を摂る気にもならなかった。
零さん 「天翔様」
零さんが僕の部屋に来てくれた。
でも、上手く対応出来なかった。
零さん 「ちびちゃん様から、天翔様に本音を書いたお手紙です」
僕 「えっ…?」
そんな訳ない。ちびちゃんさんは死んでしまった。手紙を書いたとしても零さんが持っている訳ない。
零さん 「僕、夢でちびちゃん様に会ったんです。その時、渡して欲しいと約束をしました。だから、読んで欲しいです」
僕はとにかくちびちゃんさんからの手紙という事を頭に唱えて読んだ。きっと恨まれている。
そうに違いない。怖かったが、最後だと思って読んだ。
天翔様へ
お久しぶりです!天翔様!お元気でしょうか!?
突然居なくなってごめんなさい。この手紙には、私の本音が書かれています。良ければ最後
までお付き合いくださいね♪
私にはネットで活動する時に17時に嬉しいコメントを残してくれる人が居ました。
ですが、その人は突然と姿を消しました。他の方も大好きだったけど、その人の事が
忘れられませんでした。でも、素敵な小説を書いている天翔様を見つけて、思わずコメントをしました。一番最初にコメントできて、一番最初のフォロワーになれて嬉しかったです!
それからもずっと暖かいコメントを残してくださって本当に嬉しかったです!
もはや私の活動は天翔様の為にやっている様な物でした!(о´∀`о)
天翔様の小説を書いた時に、神友になりたいと言われて、これ以上ないくらい嬉しかった
です!ずっと大好きな貴方に会ってみたい。その願いが叶った時は幸せを感じました♪
正直元彼より?ムフフ( ´∀`)どっちでしょうねぇ〜!今まで私と関わってくれて、
幸せをくれてありがとうございました!天翔様の笑顔が大好きです!大人になったら私の
お墓に来て、どんな大人になったか教えてくださいね!楽しみに待ってます♪
生まれ変わる まで、さようなら!
天翔様が大好きなちびより!
涙がボロボロ溢れた。怒らずに、最期まで好きでいてくれた。
僕 「約束します…絶対、大人の姿を見せますね…」
零さん 「きっとまた、会えますよ」
僕 「はい…!」
長い長いお話に付き合ってくれてありがとうございました。
きっと僕達はまた会えます。
神友を信じて待ちます。
だって、約束しましたから。
ちびちゃんさん 「天翔様!これからもずっと神友ですよ!」
この約束は必ず守って見せますよ。
だから、おやすみなさい。
どうか天国でゆっくり休んでくださいね。
コメント
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ちびちゃんさん〜😭😭死なないでくださいまし、!ちびちゃんさんがいなくなったら本当号泣ですよ!いや号泣じゃ足りないですよ!😭でも、ちびちゃんさんの思いが僕と零さんに届いてよかったです!