第2話『奢り』
「…そろそろか…」
ピーンポーンピーンポーン
青「らっしゃせー」
桃「うっわ、てきとー…」
あれから1週間程だろうか
こいつは毎日この時間に来る
桃「これお願い」
青「へーい」
「タバコは?」
桃「お願いしまーすw」
一番最初に買っていた時とは比べ物にならない量をレジに通していく
桃「ねぇねぇまろ」
青「まろってなんや…」
桃「あだ名」
青「なぜ…?」
桃「いふだから?」
青「発音も文字も何一つあっとらんのやけど」
桃「まぁまぁ、…」
「まろって恋人とか居んの?」
青「ご生憎居りません」
桃「え、以外」
「イケメンじゃん」
青「お前に言われても嬉しないかも…」
桃「え、俺のことイケメンって思ってんの?」
青「…帰れ」
桃「俺一応客」
青「はぁ…作る時間も余裕もないんよ」
桃「ふーん…」
青「そう言うないこは?」
桃「……、え、名前…」
青「あ?」
桃「下の名前…」
青「免許証いつも見とるし…」
「あと、先にあだ名つけてきたのはそっちな」
桃「あぁ…」
「あ、なんだだけ恋人?」
「居ない居ないw」
「出来てたら深夜のコンビニなんて来ないしw」
青「へぇ~そっちこそ以外やわ」
「女の子喰いもんにしてるタイプかと」
桃「あんた俺にどんな偏見持ってんだよ…」
1週間、会話をして分かったことは、
こいつはこの見た目で、会社員?らしい
一番最初の会話から、てっきりたまにだけ吸うタイプかと思えば案外ヘビースモーカー…
というぐらいだろうか、
あぁ、あとフリー()
色々な会話をして、お互いの内面は知っているが詳しい情報や、お互いの表を知らない
まぁ、そのぐらいが丁度いいのだが
青「年確おねしゃす」
桃「星1つけてやろうか…」
青「ないこ以外にはちゃんと接客してるんで」
桃「ていうか、俺の年齢知ってるじゃん…」
青「規則なんで」
桃「うわ、マニュアル人間だ」
なんだかんだ文句を言いながらも免許証を出してくる
それを一瞥し、レジで会計を済ませる
桃「…ほぼ見ねぇじゃん…」
青「まぁ、知っとんで… 」
桃「はぁ…」
「…、まろってなんかお酒好き?」
青「まぁ…氷結とか…、甘めの奴かな…」
桃「ちょっと待ってて」
そう言うと酒の置いてあるコーナーへ行ったかと思うと酒の缶を1つ取ってレジに持ってきた
桃「これも会計お願い」
青「?…、」
「年齢確認のボタンをお願いします」
桃「はい、」
青「お会計212円です…」
年確のボタンを押してもらい会計を素早く済ませる
桃「あ、それまろにあげる」
大量の弁当や、パン、おにぎりなどの食料が詰まったレジ袋に酒を突っ込もうとするとないのに制止された
青「…、勤務中なんやけど…」
桃「じゃぁ退勤後にでも持って帰ればいいじゃん」
青「飲んでる時間ないんやけど…」
桃「え、何もしかして24時間働いてんの?」
青「いや、さすがにそこまでは… 」
ない、と言おうとしたが実際最近しっかりと睡眠をとった記憶もない
桃「…睡眠は三大欲求にも入ってんだしちゃんと取ったほうが良いと思うけどな…」
青「ないここそ寝とるん?」
桃「え?…ん〜…秘密?w」
青「うわぁ…」
桃「ま、俺の奢りって事で!」
「頑張ってね〜まろ」
青「頑張って、かぁ…」
気がつけば日が変わってだいぶ時間が変わっている
青「今度久しぶりに休みでも取るか…」
はてさてと
next…
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