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僕の友達は新しく来た子
大きな木の下で一人でいた所を見つけて
「一緒にかくれんぼしよう」
そう提案を持ちかけた
その子は「いいよ!僕が隠れるね!」
と言って僕に目を瞑るように促した
僕は促されるままに目を閉じて
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ドタバタと走る音が聞こえる
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ガサガサという茂みの音が聞こえる
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音が聞こえなくなった
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目を開けて辺りを見回す
あの子はどこだろう?
草むらにいるのかな
それとも木の上?
沢山探した
そして見つけた
「自動販売機の後ろに隠れるのはずるい!」
僕がそう言うと
咄嗟に持っていた携帯を隠してこう言った
「ごめんごめん!ここしかいい所なくて」
何をしているのか気になって手を伸ばす
母親からメールが来ていたようだ
「こんな遅い時間までどこにいるの」
「お母さん心配になるから遅くなるなら連絡してって言ったよね」
不在着信
不在着信
君の携帯は文字化けしている
僕は君に手を伸ばして
「さあもう一度かくれんぼをしよう?」
そう呟く