新連載です
完結してない作品沢山あるだろって?
忘れる前に書かなきゃいけないんです
#mtp
#nmmn
ご本人様とは一切関係ありません
wki side
「じゃあ、また来るからね」
「うん」
母親が紙袋を置いて去っていった。
ここは病室。
うっかり階段を踏み外して骨折し、
少しの間入院することになった。
ふぅっと息を吐く。
また勉強追いつけなくなるな……
「ねぇ、骨折?」
カーテンを挟んだ隣のベッドから
中性的な声がした。
「あ、俺ですか?」
「他に誰がいんの」
シャッとカーテンを開けた。
同い年くらいの細身の少年。
「うわ、痛々しいね」
「すいません」
「別に。なんで折れたの?」
「階段で落ちて……」
「ドジだなぁ」
上から目線で嘲笑うような言い方だが、
不思議と嫌な気持ちではなかった。
「えっと、あなたは?」
「なにが?」
「なんで入院してるのかなって」
「病気。元々持病があったんだけど、悪化したみたい」
「そうですか、早く治るといいですね」
「治んないよ。余命二ヶ月だもん」
「え」
「いやー、もう三月になるのかぁ。早かったなー」
天井を見上げて伸びをする。
「僕眠いからさ。おやすみ」
ベッドに潜って寝息を立てる彼の寝顔は
随分と儚く見えた。
次の日。
「へー、ギター好きなんだ」
「趣味程度ですけど」
「僕もやってた。面白いよね」
「はい」
「ねぇ、敬語やめない?同い年だしタメで」
「わ、わかった」
彼について色々と知ることができた。
名前は大森元貴。
同い年で病弱、不登校気味。
部屋に籠って音楽をやっていたらしい。
突然倒れてしまい、病院に搬送されたところ
持病の悪化が原因だとわかった。
その当時、余命は半年だと伝えられたそう。
「びっくりはしたけどさ、悲しくはなかったんだよね」
「なんで?」
「だって、部屋で音楽しかやらない毎日だよ?親は呆れて一回もお見舞い来てくんないし、生きたところでなんもないかなって」
「そっか」
「うん」
沈黙が流れ、再び寝ようとした元貴を
引き止めた。
「あの、」
「なに?」
気怠げに振り向いた姿さえ扇情的だ。
「俺が退院してもさ、会いにきちゃだめかな?」
「なんで」
「なんとなく?」
「……好きにすれば」
「うん」
照れ隠しのために俺も布団を被った。
わぁ切なーい(作者)
タイトルの意味考えてみてくださいね
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コメント
11件
うわ、切ない😭 諦めてしまうもっくんに心が...
タイトルの意味あってるかわかんないけど、病室に行くんじゃなくて窓からおーい的な?感じかな? 完結してない作品あっても楽しみ増えるから嬉しいです!!
タイトル の 意味 分かりました ! 退院 した ドジ が 自分 の 部屋 の 番号 を 忘れて 、 お見舞いしに行くため 病室 の 窓 から 行くんですね !! いやぁ … とてもいい小説 に なること 間違いなしでしょう … 。