『愛してる。』水青
⚠水青 薔薇
🩵side
「愛してる。」
その言葉を、初めて貴方に伝えたのは、よく晴れた春の日だった。
その日は、貴方の卒業式で。
桜が舞い、暖かな風が校舎を包んでいた。
僕と貴方は委員会で出会って、そこから仲良くなったんだよね。
最初は大人しくて冷静なイメージだったのに
話してみたら、よく笑う人で。
きっと一目惚れってやつ。
貴方の笑顔を見た瞬間、視界が弾けて光が飛んだ。
それからは、貴方から目が離せなくて
目が合う度に笑ってくれるの、可愛かったな。
あぁでも、卒業式の日はボロ泣きだったっけな。
何度貴方の方を見ても、ずっと泣いていた。
何でそんなに泣いてるのか聞いたら、海外に行くからって。
ほとけとも会えなくなっちゃうって、貴方の涙は止まらなかった。
その言葉を聞いた瞬間、僕の口からはあの言葉が出ていた。
「愛してる。」
貴方は固まってたよね。口をぽかんと空けて。
僕も思ったよ。「あ、しまった」ってね。
だって振られると思ったんだもん。
その人はその3日後に海外に行った。
『ずっと待ってる。』
その一言を残して。
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
そんな話をしていたら、目の前にいる貴方が笑った。
『いつの話してんねん。』
貴方は白い服で身を包み、そこに立っている。
まさか海外で式をあげるなんて思わなかった。
あの日、僕は海外に行って、貴方にプロポーズした。
告白した時と同じ反応だったよね。
そりゃそっか、1年ぶりに会ったらプロポーズだもんな。
貴方は泣いて、僕も泣いた。
貴方のことだから、もう少し戸惑うと思ったけど
一瞬でOKされた時は驚いた。
嬉しくて、幸せで。
その時したのが初めてのキスだったよね。
そんな物思いにふけっていると、貴方は頬を膨らませて言った。
「もー…話聞いとる?」
『…ごめん、聞いてなかった。』
「むぅ…似合ってるかって聞いとんの!」
『似合ってるよ。世界で1番可愛い!』
「せッ、世界で一番は言いすぎやろ…、///」
初めて言った訳じゃないのに、真っ赤になる貴方に微笑む。
『…ねぇ、いふくん!』
「な、に、ッ、?!」
振り向く貴方の唇を奪う。
『愛してる。世界で一番大好きだよ!』
「はッ、えッ、?!///」
さっきより真っ赤っかになって、貴方は口をぱくぱくさせる。
暫く焦ったあと、貴方は声を絞り出した。
「俺もッ、ほとけのこと愛してるよッ、!///」
そう言って、キスを返される。
その後は、係員さんに呼ばれるまで抱きしめ合っていた。
歩いている途中貴方の方を見ると、嬉しそうに笑っている。
あぁ、幸せだな。
僕は一生、貴方のことを愛してやまないんだろう。
『愛してる。』
🕊 𝕖𝕟𝕕 𓂃 𓈒𓏸 💗
急に結婚させたい衝動に駆られたので書きました。許してください。(
閲覧𝒯𝒽𝒶𝓃𝓀 𝓎ℴ𝓊🫶
コメント
3件
結婚式の代表スピーチする!!!!( それかその結婚!ちょっと待ったー!!するわ(???) てぇてぇーッッ!!!