高校時代最低な恋をした👑。同性の👾に。高校時両想いで無事付き合った👾👑だったが同級生からの「男同士の恋愛」を否定され👾がメンタル崩壊。メンブレした👾が👑を振った。その時の別れの言葉が
👾「もうお前と付き合ってく無理や。嫌いになったんだよ、別れよう。」
嫌いなんて嘘で、👾は(そもそも男同士の恋愛なんて気持ち悪いもの、👑も嫌だっただろう。)と考えていた。
別れた後2人は暫く疎遠になってそれぞれの道に進んだ。👾は大学進学に向けて、👑は動画配信者の道に。動画配信は楽しいし今の生活が幸せなのかもしれない、👾と付き合っていなくてもこの生活で満足だ。
ある日👑は夢を見る。👾👑交際中の夢。動画配信者となっても👾と付き合っている最低な夢。こんな物語なんてフィクションの本にも載せられないな。
夢から覚めた👑。こんな想い今すぐ捨てなくては、と思い立っては海に飛び出した。扁平足な足で砂浜、海面へ走り。口から何かが溢れる感覚、出てきたものはクロッカス。今の自分の気持ちを表現している花。嗚咽と共に出てくる花と不快感。これ以上出してはいけないと口を抑え花を呑みこんで。口についた花弁をぱっぱっと払っては砂浜に寝転がった。
👾「お前は男同士の恋愛とか気にせんのか。」
👑「気にするわけないじゃん、気にしてたらボビーとこんな関係なってないだろ。」
👾(俺は知ってるで。嘘つく時はお前顎触っとる。ほら、今も。)
別れて数年。👾とも会う事はなく安定した日々を過ごしていた。未だクロッカスは止む事は知らないらしいが。だがそんな日常もすぐ崩れてしまうもの、数年振りに👾に遭遇した。久し振りの彼は垢抜けてますます花吐きが止まらない。付き合っていた頃の👾は戻らない、死んでしまった。それならばせめてまた、あの頃と同じように話していたい。👑から👾にアクションを起こして、沢山話して、相棒になって。また昔の感情が蘇る、彼からの、👾からの愛が欲しい。👑だけに愛を送ってくれ。
He said
👑「ボビー、その手で俺の首を絞めてよ。」
一夜の時を過ごした2人。その短時間で感じる愛を栄養にして生きる👑。今なら花吐きもしない、なぜなら愛を感じるから。👾からの行為は酷く優しくて、どこか懐かしくて、どこか悲しくて。行為が終わった後背中合わせで眠りに着く2人。互いの心音と呼吸音で生を実感。終わってしまった行為と共に👾からの愛の喪失感。またも寂しさで口から花が溢れ出そうになって、また愛を呑み込んで。
👑「知ってるよ俺。永遠の幸せなんてないんだって。花も同じ、いつかは枯れるんでしょ?」
一夜の行為から数日。またあの海辺に足を運んだ👑。口元に付いた花弁をぱっぱっと払いながら一夜を思い出す。確か彼はタバコを吸っていたっけ。👾からのキスはどこか甘くてどこか苦くて懐かしい味だったな。何処からか何かを拭うような音、ぱっぱっという音と共に懐かしのタバコの匂いがする。嗚呼、やっぱり👾だ。どうしてこんなところにいるんだ、何故👾も花を吐いているんだ。なんて事が頭の中で回っていたがそんな事はどうでも良い。👾に会えて嬉しい。一夜を思い出しちゃう、寂しくなっちゃう。だからさ、抱きしめて、俺を強く抱き締めてよ。
👑「こんなところで何してんのボビー、風邪引くよ?」
👾「それはこっちの台詞やアホ。で、お前の口元の花は誰宛なんだよ。」
👑「さあ。じゃあ其方は誰宛の花?」
👾「さあ?・・あのなぁ、分かっとるくせに聞くなって。」
👑「ボビーだって分かってるくせに聞くなよ。・・ねぇ、やり直せないかな、俺達。」
👾「・・分からん。前みたいになったらどうするん。」
👑「大丈夫だって、もう俺ら大人よ?しかもほら見て、春が来たから。俺ら春に迎えられてるよ。」
👾「なんやねんその理由、わけ分からんわ。・・ま、確かに一理あるな。」
👾「👑、お前の心を盗んでええか。」
👑「ねぇ、ボビーの心盗んでもいいよね?」