…逃げられてしまった。
あの魔法不全者から、レインが私のことを外では呼び捨てで呼んでいると聞き、試しに「呼んで見てほしい」と言ったところ、少し渋りはしたものの呼んでくれた。
その時、心臓が締まるような感覚を覚え、気づいたら私もアイツの名前を呼んでいた…んだが、
「…あそこまで逃げることないだろうに…」
窓の外を見るとレインは既に空を飛んでいた。…パルチザンで。
私としても少々傷つく、が、あの反応は…
「脈があると考えていいんでしょうかね」
それから数日後…
「お疲れ様です」
「おお!レインか!お前今日仕事無かっただろう?」
「そうなんですけど、やっぱり何かしてないと落ち着かなくて、書類を少しだけ」
「レインらしいな…そういえば、またオーターが呼んでたぞ?」
「…そうですか…分かりました…」
あの日からあの人に会っていない。
なんたってどんな顔して合えばいいか分からない。ライオさんに言われたが、正直行きたくない、行きたくないが行かなければなんだか悪い事が起きる気がする。
とにかく、1度顔を出して、何かあるようだったらまた逃げよう、そうしよう。
コンコン、ガチャッ
「、失礼します、オーターさん」
下を向きながら部屋に入る。
顔が見れない、俺は一体どうしてしまったのか…まぁ全部あの人のせいなんだが…。
「悪いな、お前に確認して欲しいことがあってな」
「そ、うですか、」
なんだ、違うのか。
……俺は何を期待してたんだ、今日の俺はどうもおかしくなっているらしい。
「(帰ったら少し休もう…)」
「ーい、レイン」
「!?」
考え事をしていて気づかなかった、オーターさんはいつの間にか目の前に、俺の顔を除きこんで俺の名前を呼んでいた。
「、大丈夫か、体調が悪いんじゃないのか、レイン」
「っ、」
なんなんだ、この人は…何がしたいのか全く分からない。勘弁してくれないだろうか、どうして、どうしてこうも、
「(顔が熱くなるんだ、!)」
「レイン、?」
「〜っ、そうみたいです!!!」
「!」
俺は熱くなる顔を他所に、体調が悪い振りをしてオーターさんをまた跳ね除け、部屋を出ていこいこうとした。
「待てレイン、話はまだ…」
「また今度聞きますから今は勘弁してください!!失礼します!!」
バタンッッ
「……」
俺はまた、早歩きで廊下を歩き、パルチザンサーフで寮に帰ることになった。
コメント
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パルチザンサーフいいなぁ〜 寝坊してもすぐ行けそうwけど人にぶつかったら…うわぁぁぁあぁぁぁぁああ!!
ほへ〜( °△°)パルチザンサーフ便利だな
あぁ…好き…ほんとにいつも神小説書いてくれてありがとうございます😭