テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
伊東「君が好きだよ」
笑う、笑う、笑って言った。
その言葉に嘘なんてないし、紛うことない本心だ。
…それでも嘘っぽいって信じてくれないんだろうけど。
ずっと昔、彼に告白したことがあった。
返事は、
「そうですか」
ただそれだけ言って彼は、彼の想い人のところに行ってしまった、途中振り返ることもなく、きっと伝わってすらいなかった。
……別にあいつのことは嫌いではない、斎藤よりかはまだ好き、いや好きではないな。
…だってさ、あいつは僕と違って選ばれたのに、
なのにさぁ!手放しちゃって、馬鹿だよなぁ!
本当に馬鹿だよ、だから僕の所に、来て…僕を……
…選んでは、くれなかったけど。
それでも僕の手元に落ちてくれたんだ。
だから離したくない、もう二度とお前なんかのところにやるものか、だから、だからさぁ…
伊東「嗅ぎ回るの、やめてくれない?」
伊東「ねぇ、斎藤くん?」
斎藤「うげぇ……バレてんのか」
伊東「バレないとでも?」
深夜、伊東宅近くにある街のとある路地裏。
人通りのないそこに2人はいた、いやあと1つ転がってるものも。
斎藤「…にしてもよくもまぁ殺せるよねぇ」
伊東「そのまま君を斬り殺すのも構わないよ」
斎藤「コワー…」
目の前にいる羽虫を鼻歌混じりに切り刻む。
【羽虫】を、切り刻む。
伊東「〜♪」
斎藤「正気とは思えないねぇ……」
神話生物の撲滅解剖…普通の人間ならまず見ただけで発狂してしまうような化け物を自らの手で甚振る、嬲る、殺す。
正気とは思えないそんなことを、治安維持だのなんだの言って伊東はしている、仕事はまた別なので趣味みたいなものらしい。
街にいる神話生物を見つけては殺す、見つけては殺す。
斎藤「よくやるもんだねぇ……」
伊東「君もたまに殺してるだろ、こういうヤツら」
斎藤「そりゃぁまぁ…ねぇ?」
伊東「それと何が違うのさ」
斎藤「…お前は普通の人間だろ」
伊東「そうだね」
斎藤「……そうかお前とっくの昔に狂ってんのか」
とっくに正気なんて無くして、ただただ目の前の怪物を肉にする、いや最初から正気なんてなかったのかも。
…流石に人間の手で殺せる限度というものがあるらしく、数が多かったり単純に力が強い者の所には行かない、それでもだいぶ殺してきてるというのだから、人間だからと侮るなかれ。
伊東「まぁこっちも強くなってるからね、昔よりは色々倒せるようになったよ。 」
斎藤「…へぇ」
そのうちこいつの方が化け物になっちまうんじゃないかな……なりそうだな…嫌だなこいつと仲間になんの……
伊東「僕も君と仲間なんてごめんだね」
斎藤「…はいはい、そーですね」
伊東「むしろそのうち君のお仲間を殺したいくらいだもの」
斎藤「……」
伊東「嫌いじゃないけど邪魔だからね」
斎藤「…そーですかぁ」
伊東「あ、君のこともちゃんと殺してあげるよ、君の”想い人”と共にね!」
斎藤「……想い人ぉ?誰のことだか…」
伊東「あ、そう、別にどうでもいいけど」
斎藤「…人間を殺すのはさすがに犯罪だろ?」
伊東「…ああ、アイツまだ人間だったっけ?…… とっくに化け物になってるものだとばっかり!」
斎藤「……」
流石に、顔がひきつる。
本当に嫌な奴だなこの男。
想い人、と言われて思い当たる節を頭に浮かべて、そういえば目の前の男はその人のことを酷く嫌っていたことを思い出す。
というか、こいつ全生物嫌いなのか?ってくらいほとんど誰にもなつかないよな……だいたい嫌ってるきがする。
…じゃああいつは唯一、みたいなものなのか。
斎藤「ねぇ」
伊東「何?」
斎藤「……なんでそんなことしてんのさ?」
最後に、なんとなく気になったことを聞いてみた。
どうして、神話生物をわざわざ殺して回ってるのか。
別に返事がなくても困りやしないけど。
でもこいつは答えた、そして
伊東「そりゃあ、好きな子のためになら頑張れるというものだよ!」
…そうして伊東は、純粋な子供のような顔で笑ったのだ。
あとがき
ミスあったので修正しました。
今回は伊東宅組のみんなの症状(ほぼ精神的なもの)と斎藤一についての追記
【伊東宅組】
原田左之助
幼児退行気味、幻覚幻聴(尚これに関しては本当に”居る”可能性あり)、足の筋肉の衰弱(歩けない訳では無いが支えは必須、普段は車椅子で生活している)
藤堂平助
フェティッシュ。
伊東甲子太郎
SAN値0(素面で狂気なだけなので正気)。
鈴木三樹三郎
健康優良児。
【???】
斎藤一
好きな人がいるらしい(相手は人間)、左之助ではない、そのうち出てくるよ。
余談
容姿は口説明下手なのでそのうち絵を描きたいと思っている。
立ち絵的なもの……作りたいけど普段あんまり絵描かないから…下手くそで……。
とりあえず今日からちまちま描くから出来たらのせるかも……。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!