注意事項
・fwak
・空想りすなー
fw→「」 ak→『』
最初は、些細な変化だった。
配信中、不破が自然に明那の名前を呼ぶ時、
以前より少しだけ声がやわらかいこと。
「……なあ、明那」
その響きに、ファンは反応する。
【呼び方の温度高くない!?】【え、今の“明那”やばい】【いつもの呼び方と違うよね!?】
そのうち、不破がふいに明那の髪型をいじったり、
逆に明那が不破にやたら近づいていたり。
「……ん? なに、明那」
『いや、ちょっとここ、髪ハネてた』
「直すなバカ、配信中だぞ」
【え!?今、自然に距離ゼロ!?】【彼氏面がすぎる】【やっぱ付き合ってるんじゃ……?】
—
決定的だったのは、とあるコラボ雑談。
視聴者からの「彼女がいたらやってほしいこと」って質問に、
明那が照れたように言った。
『……ふわっちに飯作ってやりたい、かな』
不破が「は?」って声を漏らした直後に、
明那が慌てて『ちげーよ!? たとえの話な!!』って焦ったのに、
不破は一言だけ、ぼそっと呟いた。
「……今度また、俺ん家来なよ」
コメント欄が、爆発した。
【え!?今のどういうこと!?】【もう同棲してるの!?】【ふわぐさ、ついに!?】
—
それ以降、配信コメントには
もはや当然のように“ふわぐさ前提”のリスナーが混ざるようになる。
【彼氏のふわっちが】【明那くん、彼氏感増してない?】【公式カップルですか?】
そして、ある日。
ふわぐさふたりがそろって雑談枠を開いた夜。
リスナーのコメントでこんな質問が届く。
『正直、ふわぐさって付き合ってるんですか?』
不破と明那が顔を見合わせた。
沈黙。
そのあと、ふたりして笑い出す。
『言うわけねーだろ、そんなの』
「まあ、想像にお任せします〜ってやつじゃん?」
でもその瞬間。
不破が、明那の肩に手を置いた。
カメラ越しには、見切れるくらいの動き。
けれど、そこにある空気は、明らか。
恋人同士の距離感だった。
—
配信終了後、SNSでは“ふわぐさ”のタグがトレンド入り。
【もう隠してないじゃん】【黙認じゃなくて“公認”でしょこれ】【ふわぐさ結婚してくれ】
ふたりは何も明言しないまま。
けれどファンの中では、もう“公式”と変わらなかった。
—
その夜、明那がぽつりと言った。
『……なんかさ、もう隠さなくていい気がしてきた』
不破が笑って応える。
「俺は最初から、隠すつもりなかったよ」
『ずる……』
「明那が“俺を選んでくれた”の、バレて自慢したくなっただけ」
画面の外で、
ふわぐさはそっと指を絡めた。
そして今日も、何事もなかったように、
「親友」として配信に現れる。
けれど、ファンの誰もが知っている。
“あのふたり、絶対にそういう関係だ”と。
コメント
4件
まじでエモすぎる最高ですなんかほんとに!!ほのぼの??も好きだけど空想リスナーいる配信系??めっちゃどタイプで、、、😭
最高です👍