「ロウと来れて良かった···ありがとうね僕の恋人になってくれて」
横にいるやつは優しい笑みでこちらを見つめてくる
お前のそうゆうとこが···俺は
数分前
ウェンとロウは夏祭りが開催されている場所まで、たどり着いていた
ゲッ!!こんな人多いとこ歩くんか···プラス俺女装してるし··ウェンの友達に会ったらダルいなぁ
「結構人多いね〜じゃあ···はい」
そう言うと、ウェンは手を差し出した
「この手はなんだ···」
「なんだって···僕たち恋人だよ!!繋がない理由無くない?」
ウェンは笑いながらそう言うと、ロウの手を取り夏祭り会場に入っていく
てか、手を繋ぐのはまぁ···まぁいいとして、なんでいちいちこいつ恋人繋ぎすんだよ!!恥ずすぎんだろ
「ロウ?どうしたの?顔真っ赤だけど」
「な、なんでもねぇ〜よ!!」
お前にドキドキしてる!!···なんて、絶対こいつに言える訳ないだろ···
「そう?ねぇロウ!!あれ食べない?」
ウェンが指さしている方向にはりんご飴の屋台があった
「りんご飴かぁいいなぁ!!」
「でしょ!!じゃあ並ぼ!!」
俺が女装できてるから、他の人から見たら俺達、普通のカップルに見えるんだろうなぁ···
そんな事を思っていると、すれ違った人と肩がぶつかりロウは体勢を崩し、転けそうになった
やばっ···転ける
その時、ウェンがロウを胸の中に抱き寄せた
「危なっ!!大丈夫ロウ?」
「あ、あぁ」
顔近!!無理恥ずかしすぎて顔見えない
「人多いから、こっちおいで!!」
そう言うと、ウェンはロウを屋台側に立たせた
ウェンのこうゆう少しの気遣いが、モテる1つの理由なんだろうな···
そんな事を思っていると
「あれ?ウェンじゃん!!」
こちらにそう声をかけてきたのは、ウェンが仲良くしている人達だった
ウェンに元気に手を振り近寄ってくる
ゲッ!こいつらに見つかるとか最悪なんだけど···しかも、俺が女装してる時に
「おっ!!みんな来てたんだ!!」
「ウェンも来てたんだな〜!!」
ウェン達が楽しくしゃべってるの気まずくロウは顔を下げる
はぁ〜気まず···こいつらのノリ苦手なんだよなぁ···無駄にテンション高いんだよな
「そういえば···ウェンくんその隣の子誰?」
1人の女子がこちらを睨みながらそう言う
なんかこいつ、こっちめっちゃ睨んでくるんだけど、怖っ···
「僕の彼女!!可愛いでしょ〜」
「おぉ!!お前ついに彼女作ったんかよ!!教えろよな〜」
そう言うと、ウェンの肩に腕を乗っけり、 女子達はさっきよりもロウの事を睨みつけていた、そんな空間に耐え難く思っていた、ロウがウェンと繋いでいる手を強くした
それに気づいたのか、ウェンが言う
「ごめん!!今日デートだから、そろそろいい?」
「確かにそうだな!!デートの邪魔したな、俺達は行くわ!!じゃあ、また学校でウェン!!」
そう言うと、ウェンの集団は手を振って去っていった
はぁ〜疲れた···
「ロウ···ごめんね、疲れたよね?」
そうウェンは、困り顔でロウの顔を覗き込んだ、ロウはまっすぐ自分の目を見てくるウェンに、急に恥ずかしくなり、目をそらした
「あぁ···大丈夫」
「そう?なら···はい!!」
ウェンはりんご飴をロウに差し出した
「サンキュ」
俺、さっきの男子にちょっと嫉妬した···俺もあいつらみたいに、ウェンと仲良く接したい···けど、俺にはハードルが高すぎる
少し落ち込んだ顔で、りんご飴を食べてるロウに気づいたウェンが、1つ提案を持ちかけた
「ロウ?いいとこ連れてってあげるよ!!」
そう言うと、ウェンはロウの手を引っ張り、夏祭り会場を後にした
数分後
狭い道を通り、草むらを進むと夏祭り会場が一望できる場所に着いた
「お前···よくこんなとこ見つけたな」
「えへへ〜秘密基地ぽくて良くない?」
ウェンは満面の笑みでロウに言う
こいつめちゃくちゃ嬉しそうだなぁ〜わかりやすくていいわ
「んだな!!俺もこうゆう所好きだわ」
「ほんと!!良かった〜」
そう言うとウェンは床に座り隣をポンポンと叩く、それに従うようにロウは隣に座る
「ロウと来れて良かったよ···」
優しい風がウェンとロウの髪を揺らす
「ありがと···僕の恋人になってくれて」
ウェンは優しい笑みでこちらを見つめてくる
お前のそうゆうとこが···俺は
”好き”なんだよ
ロウは照れを隠すようにウェンから顔をそらす
「んだよ···急に」
「改めて···ロウが恋人で良かったなぁ〜って思って!!」
ウェンは少し笑った後ロウの手を握った
「急にやめろよ!!そうゆうの···恥ずいだろ」
「もう照れてるくせに〜」
「うっせぇ···」
心臓がドクドクうるさい!!
ロウはウェンに少しづつ、弱くなっていく自分に驚いた
「そういえばロウ、さっき僕の友達に嫉妬···してたでしょ!!」
ロウは、なんでバレた!!とゆう顔でウェンを見た、そんな顔をするロウを見てウェンは笑った
「バレて無いとでも思ったの?も〜!!可愛いんだから!!」
そう言うと、ウェンがロウにキスをする
「な、何どさくさに紛れて、キスしてんだよ!!」
「ロウが可愛くってつい!!」
ウェンはロウの髪を撫でた後、ロウの耳元で呟いた
「家帰ったら···キスよりもっとすごいことしてあげるから···覚悟しててよ!!」
「なっ?!」
ロウは顔を真っ赤にしながら固まった
「じゃあ!!帰ろっかロウきゅん!!」
ウェンはロウの手を引っ張った、ロウは抵抗すること無く顔の火照りが消えないまま、 ウェンの家に向かったとさ
次回に続く
コメント
1件
夏祭り編最高っす✨✨ 嫉妬しちゃったロウくんは可愛いし、気づくウェンくんはかっこいいし… 次回楽しみっす!