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ミライ最近話してなくて寂しいなぁ
もしも竈門炭治郎(女体化)と竈門禰豆子(男体化)でどシスコンが逆転して、年齢逆転します
竈門炭香 胸は、甘露寺蜜璃と同じで、スタイルは、抜群そして、絶世の美女(歩いたら、2度見するぐらい)料理や家事もできる、からだが柔らかい(危険察知MAXと握力や強さMAX)(モテるが分からない)(天然人たらし)(全ての呼吸や型を使えるチート)(筋肉バッキバキでシックスパック)(武器は、刀)(血鬼術でその呼吸や型で使っている人の刀や武器に変わるよ)(血鬼術は、爆血とコピー)(全ての血鬼術も使えるよ)
竈門禰豆雄 シスコンMAXで炭香がモテることを分からないのは、禰豆雄がその男達に威嚇をして、ボコボコにしているよ、、、、何も喋らなければ(静かにいれば)、イケメンだが喋ると炭香の話だけを喋る(ダメイケメン)
炭香に喋る、触る、追う、近づく、セクハラ、セクハラ発言、傷をひとつでも(軽い傷でも)、禰豆雄ボコボコにして、起き上がれないように二度と近づけないように恐怖(トラウマ)を植え付ける(*^^*)(セコムが発動するよ)
炭香のためなら、なんでも出来るお兄ちゃん!(武器が斧と刀だよ)(筋肉シックスパックでバッキバキでムキムキだよ)(デコピン威力MAXで鼻がいいよ(匂いが遠くでもわかる))
炭香の服そうと履いてる奴は、これ↓↓↓
そして、覚醒の時の服と履いてる奴(アクセサリー)は、これだよ↓↓↓
髪型は、原作の禰豆子と同じ長さで(髪色は、原作の髪色だよ)
髪をおろしたらこんな感じ↓↓↓
髪を結ぶ時は、こんな感じ↓↓↓
竈門炭香は、妹で竈門禰豆雄は、兄だよでは、スタート‼️
竈門禰豆雄「(幸せが壊れる時には…いつも…)血の匂い!」
竈門禰豆雄「炭香!」
竈門禰豆雄「炭香!どうした!?どうしたんだ!?何があった!?」
竈門禰豆雄「母ちゃん…花子…竹雄…茂…炭香…六太…」
竈門禰豆雄「(炭香だけはまだぬくもりがある!医者に診せれば助かるかもしれない!)」
竈門禰豆雄「(なんでこんなことになったんだ!熊か!?冬眠できなかった熊が出たのか!?)」
竈門禰豆雄「(息が苦しい…凍てついた空気で肺が痛い…前に進め!もっと早く足を動かせ!まだまだ町まで距離があるんだぞ!急げ!死なせないからな…絶対助ける!!兄ちゃんが助けてやる!!)」
炭香「うあああ!!」
竈門禰豆雄「しまった!」
竈門禰豆雄「(助かった…雪で…滑ったのも雪だけど…)」
竈門禰豆雄「炭香!大丈夫か?…歩かなくていい!俺が町まで運んでやるから!炭香」
炭香「ウア゙ア゙ア゙ア゙ア゙‼️」
竈門禰豆雄「⁉️(斧の持つ方で炭香の口に噛みつかせる)」
竈門禰豆雄「(こ…これは…鬼だ…)」
竈門禰豆雄「(三郎じいさんの言葉を今思い出した…炭香が人喰い鬼…?)」
竈門禰豆雄「(いや違う!炭香は人間だ!生まれた時から!)」
竈門禰豆雄「(だけど…匂いがいつもの炭香じゃなくなってる…でもあれは炭香がやったんじゃない!六太を庇うように倒れていたし、口や手に血はついていなかった..)」
竈門禰豆雄「(そしてもう一つ…もう一つの匂いが…体が大きくなった!力も強くなっていく…)」
竈門禰豆雄「(俺がよその家でぬくぬくと寝ていた間…みんなあんな惨いことに…痛かったろう…苦しかったろう…助けてやれなくてごめんな…せめて炭香だけは何とかしてやりたい…だけどすごい力だ!押し返せない!)」
竈門禰豆雄「炭香!頑張れ炭香!堪えろ!頑張ってくれ!!鬼になんかなるな!!しっかりするんだ!!頑張れ!!頑張れ!!」
炭香「(´;ω;`)」
冨岡義勇「εε=(((((ノ・ω・)ノダダダダ」
冨岡義勇「(2人の後ろに止まる)」
竈門禰豆雄「なんだ…誰だ…?」
冨岡義勇「なぜ庇う?」
竈門禰豆雄「妹だ!俺の妹なんだ!
冨岡義勇「それが妹か?」
竈門禰豆雄「炭香!」
冨岡義勇「動くな!俺の仕事は鬼を斬ることだ。勿論お前の妹の首も刎ねる」
竈門禰豆雄「待ってくれ!炭香は誰も殺してない!俺の家にはもう一つ嗅いだことのない誰かの匂いがした!みんなを殺し…たのは多分そいつだ!炭香は違うんだ!どうして今そうなったかはわからないけど…でも!」
冨岡義勇「簡単な話だ。傷口に鬼の血を浴びたから鬼になった。人喰い鬼はそうやって増える」
竈門禰豆雄「炭香は人を喰ったりしない!俺の事はちゃんとわかってるはずだ!俺が誰も傷付けさせない!きっと炭香を人間に戻す!絶対治します!」
冨岡義勇「治らない。鬼になったら人間に戻ることはない」
竈門禰豆雄「探す!必ず方法を見つけるから…殺さないでくれ!」
冨岡義勇「(刀を向ける炭香)」
竈門禰豆雄「その刀と手を離せ、、、、(#^ω^)ピキピキ」
冨岡義勇「⁉️(何だこのおもさは⁉️)」
竈門禰豆雄「離せって、言ってるだろ‼️💢(斧を冨岡義勇に向かって投げる)」
冨岡義勇「⁉️」
冨岡義勇「(ギリギリ避ける)」
冨岡義勇「カタ:(ˊ◦ω◦ˋ):カタ」
炭香「…………」
炭香「(冨岡義勇を撫でる)」
冨岡義勇「、、、、、(襲わないだと!)」
竈門禰豆雄「炭香‼️(*^^*)」
炭香「(*^^*)」
冨岡義勇「///⁉️」
冨岡義勇「(人間に戻ったら、、、、嫁にするか、、)」
竈門禰豆雄「おい、、、、俺の妹を嫁にしようと思っただろ💢」
冨岡義勇「(よまれた⁉️)」
冨岡義勇「狭霧山の麓に住んでいる鱗滝左近次という老人を訪ねろ。冨岡義勇に言われて来たと言え」
冨岡義勇「今は日が差していないから大丈夫なようだが、妹を太陽の下に連れ出すなよ」
冨岡義勇「この竹筒を口にくわえれば、安全だ紐がついてるから、簡単につけれる」
竈門禰豆雄「俺がつける」
竈門禰豆雄「(炭香に竹筒をつける)」
炭香「ムウ!」
竈門禰豆雄「がわ゛い゛い゛‼️」
冨岡義勇「俺は、もう行く」
冨岡義勇「シュッ(一瞬でその場に居なくなる)」
竈門禰豆雄「もう来るな‼️💢」
竈門禰豆雄「(お墓を作り終わる)」
竈門禰豆雄「…………」
竈門禰豆雄「行くぞ…」
竈門禰豆雄「すみませんが、あそこの篭と藁に竹を少々いただけますか?」
「そりゃあ構わねぇけど…篭には穴が空いてるぞ」
竈門禰豆雄「はい、お金は払います」
「いやぁいらんよ。穴の開いた篭だし」
竈門禰豆雄「いえ!払います!」
「いやぁいらん。竹も藁もやるよ」
竈門禰豆雄「でも払います!」
「いやいらんて!頭の固い子供だな!」
竈門禰豆雄「収めてください小銭ですがぁー!!」
竈門禰豆雄「ありがとうございました!!」
「いてぇ~!」
竈門禰豆雄「炭香!…あれ?炭香?」
竈門禰豆雄「いない!」
炭香「(ひょっこりと顔を見せる)」
竈門禰豆雄「あっ!いた!」
竈門禰豆雄「(炭香…穴を掘ったのか…妹がモグラみたいになってしまった)」
炭香「ムゥ〜(すごく嫌な顔をする)」
竈門禰豆雄「(そしてすごく顔をしかめている…)」
竈門禰豆雄「(よっぽど日に当たりたくないんだな…)」
竈門禰豆雄「ちょっと待ってろ!」
竈門禰豆雄「炭香! 炭香!これに入れるか?昼間も先に進みたいんだ。俺が背負っていくから」
竈門禰豆雄「はいる・ここに・ かーごー」
竈門禰豆雄「はみ出るな…」
竈門禰豆雄「(炭香も大きくなったなぁ~この間までもっと小さかったのに)」
竈門禰豆雄「ん…?炭香、お前大人の女の人くらい大きくなっただろ。あれと逆に小さくなれないか?小さく~炭香~小さくなれ~」
竈門禰豆雄「おお~!えらいえらい!」
竈門禰豆雄「いい子だ炭香~すごいぞ~」
炭香「ムゥ!(*^^*)」
竈門禰豆雄「うぅーん!( ◜ཫ◝)ヴッ」
「狭霧山?狭霧山に行くならあの山は越えなきゃならないけど…もう日が暮れるのにそんんな大荷物背負って行くのかい?危ないよ」
竈門禰豆雄「十分気を付けます。ありがとうございました」
「近頃行方知れずになってる人もいるからね!迷わないようにね!」
竈門禰豆雄「あ!御堂があるぞ!明かりが漏れてるから誰かいるみたいだけど、行ってみよう…」
炭香「((・・*)コク」
竈門禰豆雄・炭香「スタスタ(((((*´・ω・)」
竈門禰豆雄「(血の匂いがする!この山は道が険しい…誰か怪我をしたんだ!)」
竈門禰豆雄「大丈夫ですか!?」
竈門禰豆雄・炭香「!!」
お堂の鬼「なんだおい…ここは俺の縄張りだぞ。俺の餌場を荒らしたら許さねぇぞ!」
竈門禰豆雄「(人喰い鬼!)」
お堂の鬼「妙な感じがするな…」
お堂の鬼「お前ら…人間か?」
竈門禰豆雄「ッ!」
お堂の鬼「ハハ…斧か…やるな!でもこんな傷すぐ治るからな。ほ~ら、もう血は止まった」
竈門禰豆雄「(速い!それに何て力だ!)」
お堂の鬼「二度はやられねぇよー!さぁ、首を折るぞ!!」
炭香「εε=(((((ノ・ω・)ノダダダダ」
竈門禰豆雄「ぐあっ!」
炭香「ムゥ‼️(鬼の顔を蹴る)」
竈門禰豆雄「え!?」
竈門禰豆雄「(こ…殺してしまった~!いやでも相手は鬼だから…)」
竈門禰豆雄「ね…禰豆子(信じられない!首が捥げてるのに動いたのか!?今!?)」
お堂の鬼「てめぇら!やっぱり片方鬼なのかよ!妙な気配させやがって…なんで人間と鬼がつるんでるんだ!」
竈門禰豆雄「喋ってるー!!」
竈門禰豆雄「やめるぉー!!」
炭香「ムゥ⁉️」
竈門禰豆雄「炭香!!」
炭香「ムゥ!(血鬼術爆血)」
お堂の鬼「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」
お堂の鬼「なんだこれは!焼ける焼ける‼️」
竈門禰豆雄「炭香!!」
竈門禰豆雄「(どうゆうことなんだこいつは⁉️)」
竈門炭治郎「おりゃー!!」
お堂の鬼「(こいつ…固…!頭が…固い!)」
お堂の鬼「斧を奪うつもりで絡めた髪がもつれた!くそ!」
竈門禰豆雄「炭香!!」
竈門禰豆雄「無事でよかった」
竈門禰豆雄「うわぁ!」
竈門禰豆雄「(鬼は…たくさんいるのだろうか…家に残っていた臭いとは違う…別の鬼…)」
竈門禰豆雄「(でも…とどめを刺しておかないとまた人を襲う…)」
竈門禰豆雄「(だから…俺がやるんだ…)」
竈門禰豆雄「(やれ!! )」
竈門禰豆雄「(斧でやろうとする)」
鱗滝左近次「そんなものではとどめは刺せん」
竈門禰豆雄「(天狗の面…?この人、足音がしなかった!)」
竈門禰豆雄「ど…どうしたらとどめを刺せますか?」
鱗滝左近次「人に聞くな!自分の頭で考えられないのか」
竈門禰豆雄「(刺しても駄目なら…頭を潰すしか…)」
竈門禰豆雄「(頭骨を砕いて完全に潰すにはやっぱり何度か石を打ち付けないと…苦しむだろうな…一撃で絶命させられるようなものはないのか…)」
鱗滝左近次「(ああ…この子は駄目だ…思いやりが強すぎて決断できない)」
鱗滝左近次「(鬼を前にしても優しさの匂いが消えない。鬼にすら同情心を持っている。義勇…この子には無理だ…)」
お堂の鬼「(気を失っていた…体の方が死んだのか?気分が悪い…)」
お堂の鬼「てめぇ!ブチ殺す!喰いつくしてやる!こっち来い!コラァ!こっちから行けねぇんだ!おめぇが来い!」
竈門禰豆雄「(あ…もたもたしていたら夜が明けてしまった…)」
お堂の鬼「うあああああ!!」
竈門禰豆雄「(日に当たっただけでこんなことに!?炭香が嫌がるはずだ!)」
竈門禰豆雄「炭香?」
竈門禰豆雄「あっ、そうだ、あの人は?」
竈門禰豆雄「(殺された人達を埋葬してくれてる…) あの…」
鱗滝左近次「儂は鱗滝左近次だ。 冨岡義勇の紹介はお前で間違いないな?」
竈門禰豆雄「あ…はい!竈門禰豆雄といいます。妹は炭香で…」
鱗滝左近次「禰豆雄、妹が人を喰った時お前はどうする?」
竈門禰豆雄「え…」
鱗滝左近次「(禰豆雄にビンタをする)」
竈門禰豆雄「?」
鱗滝左近次「判断が遅い!お前はとにかく判断が遅い!」
鱗滝左近次「朝になるまで鬼にとどめを刺せなかった!今の質問に間髪入れずに答えられなかったのはなぜか?お前の覚悟が甘いからだ!」
鱗滝左近次「妹が人を喰った時やることは二つ!妹を殺す!お前は腹を切って死ぬ!鬼になった妹を連れて行くと言うのはそういう事だ!」
鱗滝左近次「しかしこれは絶対にあってはならないと肝に銘じておけ!罪なき人の命をお前の妹が奪う、それだけは絶対にあってはならない!儂の言っていることが分かるか?」
竈門禰豆雄「はい!!」
鱗滝左近次「ではこれからお前が鬼殺の剣士として相応しいかどうかを試す。妹を背負ってついてこい!」
竈門禰豆雄「(は…速い!この人は一体何歳なんだ!?)」
竈門禰豆雄「(それと、やっぱりまったく足音がしない!)」
竈門禰豆雄「(炭香、揺れるだろうが辛抱してくれ!)」
竈門禰豆雄「(辛抱ばっかりだったな…炭香…お前は…)」
竈門禰豆雄「また着物を治してるのか?新しいのを買わないとな」
竈門炭香「いいよいいよ大丈夫。この着物気に入ってるの」
竈門炭香「それよりも下の子達にもっとたくさん食べさせてあげてよ」
竈門禰豆雄「(きっと…人間に戻してやるから!きっと!いつか綺麗な着物を買ってやる!みんなにしてやれなかった分まで…全部お前に…)」
竈門禰豆雄「はぁ…はぁ…こ…これで…俺は…認めてもらえましたか…」
鱗滝左近次「試すのは今からだ。山に登る」
竈門禰豆雄「えぇー!!」
鱗滝左近次「妹は儂が責任を持って見ておく」
竈門禰豆雄「よろしくお願いします」
炭香「ムゥ!」
鱗滝左近次「寝ないのか?」
炭香「ムゥ!」
鱗滝左近次「(言っていることが分からないの)」
鱗滝左近次「書くものを持ってきた、、、この紙に書いてくれないか」
炭香「ムゥ!(*^^*)」
炭香「φ(・ω・ )カキカキ」
鱗滝左近次「名前は、、、、竈門炭香、、、、、お兄ちゃんは、小さい頃から、守ってくれた優しいお兄ちゃんだから、私もなにかできたら、助けたい、、、、、|・ω・`)フムフム」
鱗滝左近次「なら、禰豆雄と同じ鍛錬をするか?」
炭香「((・・*)コク」
鱗滝左近次「(この子だけは、鍛錬をしなくても、、、、、できるな、、、、、、、、岩を斬らせてみるかの)」
鱗滝左近次「この刀を持ってるかの?」
炭香「(大きくなる)」
炭香「ムゥムゥ!」
鱗滝左近次「大きくなったり、小さくなれるのか!」
鱗滝左近次「行くぞ!」
鱗滝左近次「この刀で斬ってみろ」
炭香「ムゥ!(水の呼吸壱の型水面切り)」
岩が半分にわれる\パッカーン/
鱗滝左近次「才能ありすぎじゃの」
錆兎(幽霊)「俺たちいらなかったな」
真菰(幽霊)「私と同じ女の子なのにすごいね」
鱗滝左近次「炭香は、藤の花は、大丈夫か?」
炭香「ムゥ!(*^^*)」
鱗滝左近次「なら、笠を使うといい」
鱗滝左近次「あとは、この狐のお面を使ってくれ」
炭香「ムゥ〜?」
炭香「(お面をつけて、笠を被る)」
鱗滝左近次「この刀を持っていけ」
炭香「ムゥ!」
鱗滝左近次「場所は、〜〜〜–だ」
炭香「ムゥ」
炭香「スタスタ(((((*´・ω・)」
鱗滝左近次「気をつけて帰ってくるんじゃぞ!」
竈門禰豆雄「(疲れて…足にうまく力が入らなくなってきた…頭もくらくらする…)」
鱗滝左近次「ここから山の麓の家まで下りてくること。今度は夜明けまで待たない」
竈門禰豆雄「(え…?それだけ…?)」
竈門禰豆雄「(あ…そうか!この濃い霧で俺が迷うと思ってるんだ。夜が明ける前に戻ればいいんだな。簡単!俺は鼻が利く!鱗滝さんの匂いはもう覚えた!)」
竈門禰豆子雄「(うわっ!!)」
竈門禰豆雄「(石!?)」
竈門禰豆雄「(落とし穴!)」
竈門禰豆雄「(なるほど…仕掛けが…あるわけだ!そういうことか!)」
竈門禰豆雄「(まずいまずいまずい!この調子で罠にかかっていたら朝までに山を下れないぞ!それにこの山…この山は空気が薄いんだ!俺が住んでいた山よりもはるかに薄い!だからこんなに息が苦しくてくらくらするんだ…)」
竈門禰豆雄「(戻れるだろうか…失神するかも…いや!戻るんだ!呼吸を整えて…罠の匂いを嗅ぎ分けろ!)」
竈門禰豆雄「(よし!わかる!わかるぞ!人の手で仕掛けられた罠はやっぱりかすかに匂いが違う!)」
竈門禰豆雄「(だからって!それを全部回避できるほど、急に身体能力が高くなったりはしないけど!)」
竈門禰豆雄「(必ず…戻る!炭香!!)」
竈門禰豆子雄「も…どり…ました…」
竈門禰豆雄「(くたァ)」
冨岡義勇「略敬、鱗滝左近次殿」
冨岡義勇「鬼殺の剣士になりたいという少年を、そちらに向かわせました」
冨岡義勇「丸腰で私に挑んでくる度胸があります。
身内が鬼により殺され、生き残った妹は鬼に変貌していますが、人間を襲わないと判断致しました。」
冨岡義勇「この二人には何か他とは違うものを感じます。少年の方は、あなたと同じく鼻が利くようです。もしかしたら、突破して受け継ぐことができるかもしれません」
冨岡義勇「どうか育てていただきたい。手前勝手な頼みとは承知しておりますが、何卒ご容赦を。ご自愛専一にて精励くださいますよう、お願い申し上げます。匆々 冨岡義勇」
鱗滝左近次「お前を認める。竈門禰豆雄 」
炭香「ムゥ!(ヒノカミ神楽炎舞)」
鬼2体「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!」
炭香「(。`・ω・)9”」
炭香「εε=(((((ノ・ω・)ノダダダダ」
『鬼殺隊。その数およそ数百名』
『政府から正式に認められていない組織。だが、古より存在していて今日も鬼を狩る』
『しかし、鬼殺隊を誰が率いているのかは謎に包まれていた』
『鬼。主食・人間。人間を殺して喰べる。いつどこから現れたのかは不明。身体能力が高く傷などもたちどころに治る。斬り落とされた肉も繋がり手足を新たに生やすことも可能。体の形を変えたり異能を持つ鬼もいる。太陽の光か特別な刀で頸を切り落とさない限り殺せない』
『鬼殺隊は生身の体で鬼に立ち向かう。人であるから傷の治りも遅く、失った手足が元に戻ることもない。それでも鬼に立ち向かう。人を守るために』
鱗滝左近次「儂は育手だ。文字通り剣士を育てる。育手は山程いてそれぞれの場所、それぞれのやり方で剣士を育てている」
鱗滝左近次「鬼殺隊に入るためには藤襲山で行われる最終選別で生き残らなければならない。最終選別を受けていいかどうかは儂が決める」
竈門禰豆雄「(炭香に向けて今日から日記をつけることにした。俺は今日も山を下る。最終選別で死なないために鍛え抜く。毎日毎日山下りをくり返すと随分罠を避けられるようになってきた)」
炭香「(珠世の血鬼術でベットに炭香が寝ている幻を見せているよ)」
竈門禰豆雄「(体力が向上したのと鼻が前よりも鋭く匂いを捉えるようになったからだ。だけど、罠の難易度はどんどん上がる)」
竈門禰豆雄「(俺を殺す気満々だ)」
竈門禰豆雄「(今日は刀を持って山下り)」
竈門禰豆雄「(これが本当に邪魔で手ぶらじゃなくなると罠にかかりまくってしまう)」
竈門禰豆雄「(今日は刀の素振り。“今日は”と言うより最近毎日素振り。山下りの後腕がもげそうなほど素振)」
竈門禰豆雄「996、997、998、999」
竈門禰豆雄「1000!!」
鱗滝左近次「あと500追加」
「!!!!!!」
鱗滝左近次「刀は折れやすい」
竈門禰豆雄「(と最初に言われた)」
竈門禰豆雄「(縦の力には強いけど横の力には弱い。刀には力を真っ直ぐに乗せること。刃の向きと刀を振る時込める力の方向は全く同じでなければならない)」
竈門禰豆雄「(さらに刀を破損、つまり刀を折ったりしたらだ、お前の骨も折るからなと低めに脅される)」
竈門禰豆雄「(今日は転がし祭り)」
竈門禰豆雄「(どんな体勢になっても受け身を取って素早く起き上がる訓練)」
竈門禰豆雄「(俺は刀を持ち、鱗滝さんを斬るつもりで向かっていく)」
竈門禰豆雄「(対して鱗滝さんは素手、丸腰)」
竈門禰豆雄「(でも、馬鹿みたいに強い)」
竈門禰豆雄「(俺はいつもすぐぶん投げられて地面に転がる)」
竈門禰豆雄「(今日は呼吸法と型のようなものを習う)全集中の呼吸?」
鱗滝左近次「そうだ。そして拾ある水の型全てをお前に教える。体の隅々の細胞まで酸素が行き渡るよう長い呼吸を意識しろ。体の全治癒力を高め精神の安定化と活性化をもたらす」
竈門禰豆雄「はぁ~」
鱗滝左近次「違う!!」
竈門禰豆雄「こうですか?」
鱗滝左近次「違う!」
竈門禰豆雄「こうですか?」
鱗滝左近次「違う!」
竈門禰豆雄「(腹に力が入ってないって怒られてお腹バンバン叩かれる)」
竈門禰豆雄「(続いて…水と一つになれと言われる…)」
鱗滝左近次「早く行け」
竈門禰豆雄「ああーーたーーんーーかーーー!!」
竈門禰豆雄「うおおお!!炭香!俺は水だぁあ!」
竈門禰豆雄「(それから、炭香が目覚めなくなって半年経つ)」
竈門禰豆雄「(鱗滝さんがすぐ医者を呼んで診せてくれたけど異常はなくて、でも眠り続けるのは明らかにおかしい)」
竈門禰豆雄「(怖かった…朝起きたらコトンと死んでしまっているんじゃないか…そう考えない日はない)」
竈門禰豆雄「(山下りはもっと険しく空気の薄い場所での訓練になる)」
竈門禰豆雄「(死ぬかもしれないと何度も思う)」
鱗滝左近次「もう教えることはない」
竈門禰豆雄「(狭霧山に来て一年後、突然言われた)」
鱗滝左近次「あとはお前次第だ。お前が儂の教えたことを消化できるかどうか」
鱗滝左近次「ついて来い」
鱗滝左近次「この岩を斬れたら最終選別に行くのを許可する」
竈門禰豆雄「(岩って斬るものだっけ?刀で斬れるものだっけ?斬れる気がしない…刀が折れる)」
竈門禰豆雄「鱗滝さん!待ってください!鱗滝さん!!(鱗滝さんはそれから何も教えてくれなくなった)」
炭香「ムゥムゥ‼️」
鱗滝左近次「無事に帰って来れて何よりじゃ‼️合格したのか‼️」
炭香「ムゥ!」
鱗滝左近次「よかったよかった!」
鱗滝左近次「疲れたなら、寝てもいいぞ」
炭香「ムゥ(*^^*)」
竈門禰豆雄「(俺は鱗滝さんに習ったことを毎日繰り返した)」
竈門禰豆雄「(息止めや柔軟など基礎的なことも日記に書いておいて良かったと思った)」
竈門禰豆雄「(ただ、半年経っても岩は斬れなかった)」
竈門禰豆雄「(俺は焦る…足りない…まだ鍛錬が足りないんだ)」
竈門禰豆雄「(俺、だめなのかな?炭香はあのまま死ぬのか?わーっ、くじけそう、負けそう) ああっ!頑張れ俺!頑張れ!!」
錆󠄀兎「うるさい!男が喚くな、見苦しい」
竈門禰豆雄「(いつの間に!匂いがしない、狐の面)」
錆󠄀兎「どんな苦しみにも黙って耐えろ」
錆󠄀兎「お前が男なら、男に生まれたなら」
錆󠄀兎「鈍い、弱い、未熟」
錆󠄀兎「そんなものは男ではない」
竈門禰豆雄「急に何するんだ!」
錆󠄀兎「お前の方こそ何をしている」
竈門禰豆雄「何って、鍛錬を」
錆󠄀兎「いつまで地面に尻をついているのか、構えもせずに」
錆󠄀兎「さあかかってこい!」
竈門禰豆雄「でも、君は木刀で俺は真剣だ」
錆󠄀兎「はははははは!それはそれは!心配していただいてありがたいことだ!お前は俺に怪我をさせると思っているわけだ」
錆󠄀兎「心の底から安心しろ!俺はお前より強い!岩を斬ってるからな!!」
錆兎「炭香って、言ってた女も俺らが教えてないのに一発で岩を斬っている‼️」
竈門禰豆雄「(炭香が岩を斬った!?)」
錆󠄀兎「お前は何も身につけてない!何も自分のものにしていない!」
錆󠄀兎「特に鱗滝さんに習った呼吸術、全集中の呼吸」
錆󠄀兎「お前は知識としてそれを覚えただけだ。お前の体は何もわかってない」
錆󠄀兎「一年半もの間何をやっていた!」
錆󠄀兎「お前の血肉に叩き込め!もっともっともっと!鱗滝さんが教えてくれた全ての極意を決して忘れることなど無いように!」
錆󠄀兎「骨の髄まで叩き込むんだ!!」
竈門禰豆雄「やってる!毎日やってる!必死で!でも全然駄目なんだ…前にっ、進めない、これ以上」
錆󠄀兎「進め!男なら!男に生まれたなら!進む以外の道などない!かかって来い!お前の力を見せてみろ!!」
錆󠄀兎「後は任せるぞ」
真菰「うん」
真菰「大丈夫?」
竈門禰豆雄「さっきの見たか?」
竈門禰豆雄「凄い一撃だった!無駄な動きが少しもない!本当に綺麗だった!あんなふうになりたい俺も!なれるかな?あんなふうに」
真菰「きっとなれるよ。私が見てあげるもの」
竈門禰豆雄「君は誰だろ?」
竈門禰豆雄「(その女の子は真菰と言った。あの少年は錆兎だと教えてくれた。さらに真菰は俺の悪いところを指摘してくれた。無駄な動きをしているところや癖がついているのを直してくれる)」
竈門禰豆雄「(なぜそうしてくれるのか、どこから来たのか聞いても教えてくれない)」
真菰「私たち鱗滝さんが大好きなんだ」
竈門禰豆雄「(この言葉は真菰の口癖だった。二人は兄妹ではない、孤児だったのを鱗滝さんが育てたそうだ)」
真菰「子供達は他にもまだいるんだよ。いつも禰豆雄を見てるよ」
竈門禰豆雄「(真菰は少し変わった子だった。言うことがふわふわしている)」
真菰「全集中の呼吸はね、体中の血の巡りと心臓の鼓動を速くするの。そしたらすごく体温が上がって、人間のまま鬼のように強くなれるの。とにかく肺を大きくすること。血の中にたくさんたくさん空気を取り込んで、血が吃驚したとき骨と筋肉が慌てて熱くなって強くなる」
竈門禰豆雄「(よくわからない) どうやったらできるかな?」
真菰「死ぬほど鍛える。結局、それ以外にできることないと思うよ」
竈門禰豆雄「(腕が、足が千切れそうな程肺が、心臓が破れそうな程刀を振った…それでも錆兎には勝てなかった)」
竈門禰豆雄「(半年経つまでは…)」
竈門禰豆雄「(その日、俺が挑みに行くと錆兎は真剣を持っていて)」
錆󠄀兎「半年でやっと男の顔になったな」
竈門禰豆雄「今日こそ勝つ!!」
竈門禰豆雄「(真正面からの勝負は単純だ)」
竈門禰豆雄「(より強くより速い方が勝つ)」
竈門禰豆雄「(一瞬で勝負は決まった)」
竈門禰豆雄「(この日、この瞬間初めて俺の刃が先に錆兎に届いた)」
竈門禰豆雄「(俺が勝った時、錆兎は笑った)」
竈門禰豆雄「(泣きそうな嬉しそうな安心したような笑顔だった)」
真菰「禰豆雄、よくやったね、今のを忘れないで」
真菰「勝ってね、禰豆雄、あいつにも…」
竈門禰豆雄「(気づくと錆兎は消えていて)」
竈門禰豆雄「(錆兎の面を斬ったはずの俺の刀は)」
竈門禰豆雄「(岩を斬っていた)」