コメント
1件
なんかめっちゃ切ないよ〜! やっぱもかちゃんが書く話大好き!
羽生まゐご / ぼくのかみさま 曲パロ
⚠︎︎注意⚠︎︎
nmmn作品です
名前伏せてません。
地雷・純粋さん🔙
自衛お願いします(ㅅ˙³˙)
コメ欄でお名前を出さないで頂きたいです
出した人ぶろ対象になります
この作品はフィクションであり、
現実とは異なります。
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幼少期
桃「 まろ ~ っ ! 」
青「 ん ~ ? 」
桃「 けんけんぱしよ!! 」
青「 ええよ っ ! 」
桃「 ここを 片足にしたら
難しいんじゃない ? ✨️」
青「 そやな ~ !! そうしよ !✨️ 」
風に混じった草の匂いを 体で受け流しながら
遊ぶ 。 神の子で在りながら 普通の子供と
同じ 遊びをする 。
陽に照らされた着物の色 。
影に隠れて 薄黒くなった花 。
そんな平凡な毎日を 、親 、双子の兄と
過ごしていた 。
だけど 、俺たちは神の子 。
普通で有ってはいけない 。
神の子だから 。神に授けられた子だから 。
そんな 理由で 母 、父は 俺たちを
自由に 外に出させてはくれなかった 。
無断で出ていいのは 庭だけ 。
そんな 生活を していた 。
この世界には 神に選ばれた神の子が 居る 。
条件を満たすと 神に選ばれるらしい 。
神の子は 山上に住んでいるため 、
近所はほぼ居ない 。
陽の光は 、あたたかく 、眩しかった。
俺たちは 、その眩しさを 永遠のものだと
信じていた 。
けれど 、こんな日々は 永遠には 続かない 。
それは 、薄いガラスのように脆く 、
あっけなく 砕けてしまう 。
母「 ないこ 。話があるの 。」
桃「 お母様 、どうしましたか 、? 」
母「 貴方は 神に選ばれたわ 。」
母「 Ifに 話をしなさいね 。」
桃「 かしこまりました 、」
夕暮れ時 、俺は 青を遊びに誘った 。
桃「 まろ 、かくれんぼしない? 」
青「 ええで ー !あそぼ!! 」
桃「 やった 、まろ鬼ね!! 」
青「 しゃ ー ないなぁ w 」
青「 じゅーう 、きゅーう 、」
ごめん 、ごめんね 。 でも 、
言うのには どうしても 勇気が出ないんだ 。
離れ離れになるなら 、こうでもしないと 、
泣いちゃうから 。
桃「 ごめんね っ 、」 泣
俺は弱いから 、
絶対 、絶対忘れないから 、だから 、
許してね 、恨んでも 、呪ってもいいよ 、
青「 ないこ ー ? ないこ ー !!! 」 泣
青「 なんで 、なんでやぁ っ 、 」 泣
あぁ 、俺はなんで最低なんだろう 、
ごめんね 、ごめんなさい 、許してね 、
この時の俺の瞳は 、夕焼けで輝いていたと思う 。
光はなく 、涙と光の反射で
数十年後
俺は神になった 。
光は穏やかで 、世界は静かだった 。
祈りの声が遠くに聞こえる 。
それは 、あの頃の 大切なきみじゃなくて 、
ただ 、祈りに来た 一般人だった 。
神としての俺は 完璧だ 。
だけど 、俺としては 欠けている 。
数百年後
季節は巡る 。
けれど 、俺の世界は変わらなかった 。
花が咲き 、散っても 、
風が吹き 、止んでも 、
ここには 、あの日の夕焼けの色が残っている 。
祈りに来る人の声は 、どれも同じに聞こえた 。
まろの声だけが 、どこにもない 。
時々 、風の音が似ている気がして 、
目を閉じる 。
でも 、開けたときにはもう 、静かだった 。
俺はいつもの 屋根の上で 、
静かに暮らしている 。
風が吹くたび 、あの日の笑い声が 、
遠くで微かに揺れるような気がする 。
でも 、手を伸ばしても 、もう届かない 。
それでも俺は 、待ち続ける 。
また 、君に会えるその日まで _