TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

🍣受け色々集め

一覧ページ

「🍣受け色々集め」のメインビジュアル

🍣受け色々集め

第3話 - 第3話 🐤🍣／🤪🍣

670

2025年02月02日

#赤桃

#irxs

#BL

#桃桃

#青桃

#水桃

ないん

シェアする

この作品はいかがでしたか？

670

ないん

プロフィール

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール

テラーノベルのスクリーンショット

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

ホーム

検索

通知

本棚

今回はメモよりちょい長い短編です！

※ nmmn

※ irxs 🐤🍣／🤪🍣

※ Bl

※ ご本人様には全く関係がありません

ん

⚠️スクショ、拡散、二次配布、全て❌でお願いします

【🐤🍣】

桃「なんだよ、わざとらしい」

はーあ。という僕のため息に、少し間を空けて彼はそう言った。

水「まさか、ないちゃんがりうちゃんと付き合ってるとはね」

りうちゃんと、ないちゃん。どちらも僕の大事なメンバーである2人。本日、この2人が付き合っていることが判明した。

桃「まさかって、そんな意外でもないじゃん」

彼は軽く問いかける。何を言っているんだろうか、この人は。

水「そもそも、成人男性と成人したてほやほやの子がイチャラブしてると思わないでしょ」

桃「ばか多様性の時代だから今」

水「そういうことじゃなくて、ないちゃんだから余計だよ。あのないちゃんが、年下で、ないちゃんと同じくイケメンで、仕事仲間でもあるりうちゃんと、だよ？」

僕は指を折りながら1つ1つりうちゃんの要素を挙げて、やっぱり不思議だった。

水「なんか想像出来ないもん」

桃「じゃあどんな恋人想像してたんだよ」

水「えー、そう言われるとなんかさ」

桃「ほら無いじゃん」

水「いやそもそも想像出来なかったの、ないちゃんと付き合ってる人なんて。でそれがりうちゃんですって言われて、え？みたいな」

身振り手振りで驚きを表すも、ないちゃんにはあまり響いてない模様。

桃「押しに負けたんだよ」

水「押しに負けた、ね。だから付き合ってるの？」

桃「うん」

前髪をちょいちょい、と梳かしながら頷くないちゃん。風に吹かれて、あさっての方向に逸らされた瞳が覗く。

水「…何となく、分かった気がする」

きっと、あくまでも押しに負けましたってていで居たいんだないちゃんは。ほんとうは自分も結構惚れちゃってるのに。

だって本当に押しに負けただけならりうちゃんの告白を断ることだって出来たはずだし。それなのに受け入れるくらいには、りうちゃんに惚れてるってこと。

…ないちゃんってそういうとこあるよね。

前までビジネスBL以外では割と冷めた対応をしていたのに結局りうちゃんに絆されてしまったから、もしかしたら年上としての最後のプライドなのかもしれない。

まぁそういうとこも全部ひっくるめて可愛いって言ってくれるりうちゃんが居るんだから、もうなんだって良い気がする。

早い話、末永くお幸せに、の一言で事足りるので、もう考えるのはやめにしよう。

【🤪🍣】

ないこが居なかったら、どうなっていたんだろう。

唐突に、そんなことを思った。

ないこが居なかったら、初兎は内定が決まった会社に入っていただろうし、ほとけも就活をしていたに違いない。りうらも歌とは他のことに注力していたかもしれないし、あにきは…もしかしたら、音楽をやめていたかもしれない。

俺はきっと、未だ新鮮さのない仕事場で屍のように同じことを繰り返す歯車のままだっただろう。

桃「なんだよ」

訝しげにこちらに視線をやるその姿を見ると愛嬌がある、とは言えないかもしれないが、人が集まる、皆が着いていきたいと思える存在。俺たちの人生に、閃光のようにまばゆく入り込んできた男。

青「いや、別に？」

それでいて、猪突猛進に皆をひっぱっていったかと思えば時にはこちらに振り向いて「大丈夫？おれいまちゃんとやれてる？」と不安げな顔をするもんだから、もう抜け出せない。

まぁやろうと思えば彼一人でも精神力は強い男だから耐えられるのかもしれないが、あえて心の重荷を分け合ってくれるところがなんともいじらしいというか、頼られていると言うべきか、彼なりの甘え方、と言うべきか。

頭良い筈なのにたまにすっげえアホになるとことか意外と字がきたないことだとか、普段がしっかり者なせいもあって、そういうほんの少しの抜け目でも、見つけると人間味を感じてぐっと愛おしくなるし、いや人間に人間味を感じるってなんやねんって話やけど。

彼のそばにいると、暗くなるまで毎日同じように働いて、しごかれて、そんな日々を送っていたせいで忘れていた甘酸っぱくて暖かい心のそれに触れられたような感覚になって。

そうなってしまえばもう

青「ないこたん、かわいいね」

こんな幼稚で薄っぺらい言葉しか紡げなくなってしまう。

だから、この気持ちは未だ彼には伝わっていない。