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20XX年 〇月 〇日
未だに、ホチキスを使っているとあの子のことを思い出します。
「生き返ってくれないかなぁ…」
なんて、漫画の世界じゃないんだからあるわけないだろう。
その時ふと、携帯の電話が鳴る。
「あ…」
モモさんからだ。何ヶ月?何年ぶり?だろう。
とりあえず電話に出てみる。
「もしもし?」
「あ、マミちゃん〜 久しぶり〜♪」
「久しぶりですね。何の用ですか?」
「最近、うちのキャバクラにみぃちゃんみたいな子が入ったんだよね〜」
「………別にありえるくないですか?」
私の言ってることはド正論なはず。あんな子がいてもおかしくはないだろう。だって歌舞伎町のキャバクラだから。
「いや〜、それがみぃちゃんなのよ、もう」
いや、どういうことだ…
「……1回久しぶりにうちのキャバクラに来てみない?その子も居るし」
あまりにも予想外の質問で、正直驚いた。
「話し相手居なくて暇なんだよね〜」
「ちょーど閉店するし来てよ」
圧に結局負け、行くことになる。
「分かりました…」
「そうこなくっちゃ!店で待ってるね〜」
電話が切れると、支度をしながらあのキャバクラにいて、起こったことを思い出す。
ある日、私がキャバクラでアルバイトしている店に、「みぃちゃん」という、不思議でかわいい女の子が来た。
その子はとても、普通の人とは少し違うような子で、ロリ好きからは愛されていた。
けれども、DV彼氏を持っていたり、過去も闇深で、深い1面がある子でもあった。
支度をして、外に出て歩き始めて軽く回想を続ける。
その後は、結局キャバクラは辞めて、風俗に行っちゃったんだっけ。
その後は……思い出したくもない。
そんな回想をしている間に、キャバクラに着いた。
中に入ると、懐かしい風景が蘇ってくる。
(懐かしいな…)
「あ、マミちゃん!」
「あ、久しぶりです…」
びっくりした。モモさんか。
「驚かせてごめんね〜、みぃちゃんに似てる子、紹介するよ!」
「あ、はい。」
「▓▓▓ちゃーん!!!」
「あ、モモちゃん!なに?」
あれ、。よく見えないし名前が聞き取りづらい。そしてどこか「あの子」
に似ているような──。
名前を聞こう。
「名前、教えて。」
「あ、うん!私は──────────。」
ふと、はっとする。
そこには、ホチキスが置いてある。机の上か。
「作業途中だったんだ…昨日オールしたしな」
ふと、まとめられている紙が少し濡れていることに気づいた。
視界もよく前が見えない。
「…泣いてたのか。」