らだみど…ですがかっこいいみどです
らだが少し弱ってます
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md視点
「ソコ右、アト少シ前進シテッテ! 」
A国との戦争中
もともと仲は良くなかったし同盟とかも組んでなかったけど、いきなり国境超えてきて宣戦布告された
別に俺は戦争が好きなわけでもないし司令は喉潰れるから大変
みんなの為になれてるなら嬉しいしやる気でるけど
「キョーサン!ソッチ東!!左方向ヘ向カッテ!」
「こっち東か!おっけい、左な!」
「あ、みっどぉ。一般兵からだけど、A国の情報持ってる奴がいるらしいけどどうする?一応殺してはないって 」
「ン、ソウイウ奴大体嘘。ソモソモ、情報コッチ持ッテル」
「まぁ、だよね。みっどぉのハッキングなら既に情報抜けてるかぁ。報告しとくね」
今回の戦争は少し小規模だからコンちゃんは戦場ではなく司令側の補佐に来てもらってる
普段一般兵に対しての返答は忙しくてできてないから居てくれてほんとに助かる
戦闘中のレウさんに対して指示をしていると、視界の端に青色の彼に矢が飛んできているのが見えた
反射的にらだおくんのインカムに繋ぐ
「ラダオッ!!!」
「みど、り」
あぁ、間に合わなかった
彼の足から真っ赤な血が流れ出ているのが見える
「ラダ…オ」
「なにしとんねんらっだぁ!!」
聞こえるはずのないきょーさんの声が聞こえる
らだおくんの危険に察知して近くまで来てくれてたようだ
俺はどう、する、?
らだお、
ひゅっ、と息が詰まる
「みどり、っ!お前のことだか、ら!どーせなんにも考えれなくなってるんでしょっ!」
「俺、ドウスレバ、」
「俺はお前を信じてるっ!この俺が可愛い彼女さん信じなくてどうするって話よ!」
いつもどおりの彼だなぁ
今はきょーさんが敵を捌いてくれてるけど絶対追いつかなくなる
「ネェキョーサン。チョット待ッテテ」
「は?どりみー?」
ちょーっと今回の。怒ってるかも
「コンチャンヨロシク」
そう言い残して部屋から出ていく
後ろから溜息が聞こえてくるけど気にしない
武器庫からいつもの剣と弓を選び走って戦場へ行く
司令所は戦場からそこまで遠くない
軍の中の司令室ではなく、戦場の近くに建てた簡易司令所だからだ
無我夢中に走っていると、砂埃の中からきょーさんとらだおくんが見えた
「どりみー!?なんできたんや!?」
「きょーさん、みどりは強いよ」
「任セテ」
敵の方へ走っていく
こいつらね
「ネェ、俺ノ彼氏ニ何ヤッテンノ?」
手始めに前にいる奴から剣で斬っていく
その後すぐに右、左と剣を使い捌いていく
あ、奥にもいるじゃん
弓で狙いを定め、矢を放つ
ん、ヒット
らだおくん、褒めてくれるかな
「…どりみーってこんな強かったか?」
「強いよ。運営国の最初、俺と2人だった頃は戦闘員兼情報員って感じだったし」
「たしかにもともとはそうか。俺らが情報系無理やから情報の方いっただけで戦闘員やったんか 」
きょーさんは出る幕が無いと思ったのからだおくんの怪我の止血をしてる
そろそろおっけーかな
最後の1人
あ、そうだ! これは言っとかないと!
「ネェ。俺ダケノ、ラダオクンダカラネ?」
言った瞬間に斬る
「ン、 ラダオ、大丈夫?」
「矢はあんま深く刺さってなかったし血もそこまで出てないし大丈夫だよ」
「ヨカッタ。」
「みどり、頑張ったね」
この言葉だけを楽しみにしていた
「ン、」
「後でもっと褒めてあげるから」
「いちゃつくな!はい、もう帰るぞー。」
『あー、聞こえる?』
「コンチャン?」
『もうA国降伏したから、一旦帰っておいで』
「おけー。どりみー、俺がらっだぁ担いでいくわ」
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md視点
戦争の後、ひと段落つき、らだおのいる医務室へと向かう
「ラダオ」
「みどり。よく頑張ったね。怖かったでしょ」
「ン」
怖い…というか、不安だった
俺の目の前で、らだおくんが居なくなっちゃうかと思って
あのとき、らだおくんを助けたいという一心で戦場まで向かって戦ったけど、もしかしたらって考えたら 戦争の後暫く震えが止まらなくて、
「みどり、おいで」
言葉に従ってらだおくんの側へ向かう
「大丈夫。いーっぱい、みどりはがんばったよ」
涙が滲んでくる
泣くつもりはなかったし、戦う覚悟もできてたはずなんだけどなぁ
俺、らだおに弱いかも
顔が歪んでいくのが自分でもはっきりとわかってしまう
それを隠すようにらだおくんへ抱きつく
「ラダオ…ゴメン…」
「俺もごめんね?みどりを不安にさせちゃった。けど、泣いてくれるなんて嬉しいな 」
そんなの当たり前でしょ
「もう不安にさせないよ」
そんな台詞を聞いたあと、うとうととしてくる
「眠いの?頑張ったもんね。おやすみ」
そんな優しい声だったら、さらに眠くなるでしょ
起きてもらだおくんが、ここに居ますように
そんなささやかな願いは当然のように叶い、
2人は抱きしめ合いながら眠るのでした
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