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私と君のウソ

私と君のウソ

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3

第3話

2022年07月16日

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「ねぇ、りおはなんで入院してるの?」

『え?うーん はな はなんで?』

「え、私??私は…胃腸炎…かな」

『まじで!?笑…俺も俺も!笑』

どうして逆に聞き返してきたんだろう。この子はふしぎが多い。でも喋っていると楽しいし安心する。

誰もいなかった時間の隙間が君のおかげて埋まっていく。


りおは自分のことを毎日教えてくれた。

学校のこと、友達のこと、部活動のこと、地元のこと。

思った通り、りおはサッカー部だった

しかも!エースだったんだって!

さすが りおだよね。それに比べて私はなんの取り柄もないただのダメダメ人間。得意なこともないし友達もいないし、ほんと最悪


『はなは、はな らしくしてればいいんじゃない?俺は結構すきだけどな〜 はなと喋るの。』

「ほんとに??」

『うん。なんなら、俺とだけ友達でいればよくね?』


そんなこと初めて言われた。

心の奥がドキッとした。なんだろうこのドキドキ。初めての感覚。なんだか落ち着かない。


「も、もう夜遅いから寝るね!おやすみ!」

『え〜まだ21時だけど!笑』

「充分遅いよ!おやすみ!」

『はいはい、おやすみは〜なちゃん』


なんでこういう時に限ってからかってくるんだよ!

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