「ねぇ、りおはなんで入院してるの?」
『え?うーん はな はなんで?』
「え、私??私は…胃腸炎…かな」
『まじで!?笑…俺も俺も!笑』
どうして逆に聞き返してきたんだろう。この子はふしぎが多い。でも喋っていると楽しいし安心する。
誰もいなかった時間の隙間が君のおかげて埋まっていく。
りおは自分のことを毎日教えてくれた。
学校のこと、友達のこと、部活動のこと、地元のこと。
思った通り、りおはサッカー部だった
しかも!エースだったんだって!
さすが りおだよね。それに比べて私はなんの取り柄もないただのダメダメ人間。得意なこともないし友達もいないし、ほんと最悪
『はなは、はな らしくしてればいいんじゃない?俺は結構すきだけどな〜 はなと喋るの。』
「ほんとに??」
『うん。なんなら、俺とだけ友達でいればよくね?』
そんなこと初めて言われた。
心の奥がドキッとした。なんだろうこのドキドキ。初めての感覚。なんだか落ち着かない。
「も、もう夜遅いから寝るね!おやすみ!」
『え〜まだ21時だけど!笑』
「充分遅いよ!おやすみ!」
『はいはい、おやすみは〜なちゃん』
なんでこういう時に限ってからかってくるんだよ!
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