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フリルが好きだった。リボンが好きだった。

惹き込まれる綺麗な目や、動く度に揺れる長い髪が好きだった。

回るとふわっと広がるスカートが好きだった。

とにかく、可愛いものが好きだった。
そんな私は、中学1年生でアイドルを好きになった。

ずっとおねだりしていて、中学生になってやっと手に入れたスマホ。

ルンルンな気分で動画投稿サイトを見ていたら出会った1つのアイドルグループ。


そのグループに、心を撃ち抜かれた。


そのグループは可愛い子だらけで、そんな可愛い子たちがするパフォーマンスは可愛くないわけなくて、それでいて力強くてかっこよかった。


たくさんの色のペンライトが動いていて、映像でこんなにも綺麗に見えるのなら実際のステージから見たらどれだけ綺麗なのかと考えてしまう。


ふわふわのスカートとキラキラのアクセサリーを身に纏って好きなように歌って踊る女の子たちの姿が、私の目にはまるで天使のように見えた。


「なにこれ…すごい…!!!」


ライブ映像を見終えてからすぐリビングに降りて母にこう言った。


「お母さん!私、アイドルになりたい!!」


そう宣言した日から、最初に見たグループのライブ映像はもちろん、他のグループのライブ映像も見漁り、歌もダンスもたくさん練習した。

表情管理だって、いない観客の心を撃ち抜けるように徹底した。


アイドルになりたいという一心で無我夢中に頑張ってきた。


それでもやっぱり顔やスタイルも当たり前に大事で、そこまで可愛くもないしスタイルがいいわけでもない私は、書類審査で落ちることが日常茶飯事だった。


運良く書類審査を通過しても必ずどこかで落とされる。一時期やっぱり私じゃダメなんだってアイドルを志すのをやめようと思った時だってあった。


でも、アイドルになる以外で幸せになれる道が自分にあるのか、あったとしてもそれはアイドル以上に幸せなのかとずっと考えてしまってアイドルを志すのをやめるより辛かった。


そんな私も中学2年生。

ここからもっともっと努力して絶対にアイドルになってやるんだ。



絶対に世界中の人たちを私の虜にして見せる。

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