廃スタジオと誠也の父は姿を消した……誠也は、その場で膝をついた
〈誠也くん……。〉
「しゃーないよな。これが父さんが決めた人生やもんな……。」
『……誠也くん。』
「俺、決めたわ!」
そう言って、誠也が立ち上がる
《何、決めたん?》
「父さん、母さんの分も人生楽しむって!!」
【……末澤らしいわ笑】
「そして夢ノ実験について本出す!!」
『えっ!?』
《俺らも手伝うで!!》
〈楽しそうやな!〉
【よし、みんなでやるか!】
『リチャくんまで〜』
「佐野はせんへんの?」
『……俺もするで!』
“するんかい!”
皆の笑い声とツッコミが響いた
そして……
数年後。
俺らは無事、本を書き終えた
この本はSNS上で拡散され、もちろんニュースにも流れた
本は、まさかの爆売れ
「これで、犠牲者が出んへんこと願いたいわ」
【そうやな。】
『あれ、ホンマに怖かったな……。』
〈ホンマそれな。〉
《俺なんてオシッコちびったわ!》
「えっ、マジ?」
『小島くん、汚っ!』
《おいおい、何でやねん!まぁ、オシッコちびったていうのは、めっちゃ盛ったけどな!》
“盛ったんかい!”
楽屋が笑い声とツッコミで響いた
その5人を太陽の光が照らしていた
まるで……
5人の背中を押すかのように温かく光っていた
5人は再び歩み出した
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