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「〜♪」
「……?」
悠(優)は観客の奥にある人物がこちらに向かって走って来ているのを感知した。
悠が必死に目を凝らすと、その人物は紅月に移籍したと思いきっていた真緒がいた。
「………!」
悠とあんずが思わず目を合わせる。
そして、ステージ裏まで着いた真緒は急いでステージに上がる。
悠の歌とタイミングよく合わせ、歌い、踊り始める。
すると、真緒が悠の耳元でこそっと話す。
「…遅れてごめん、ところでお前とあんずはなんでステージに…?」
「…それは色々あって、、」
そう話してる間もまた、歌が始まる。
「〜♪」
2人は歌を最後まで歌い、3人は最後まで踊り抜いた。
悠の頬から一筋の汗が滴る。
久しぶりのライブに気合いが入ったのだろう。
その後スバルとそして真がステージに向かって走ってきている。
「遅いぞ、おまえら」
「いくら俺が器用って言ってもさ〜、ほとんど初心者のあんずと月丘を相方にして有力ユニット………Knightsと戦うなんて無茶ぶりすぎるだろ?」
スバルと真の目が見開く。
「サリ〜!?」
「い、衣更くん! どうしてっ?」
「んだよ。お化けでも見たような顔してんじゃないよ、」
真緒が少し照れながら呟く。
「なんつ〜か………。俺も結局、Trickstarだったってこと♪」
スバルと真は顔をほころばせながらステージに上がる。その後はまずはスバルのソロ曲が歌われた。
その間、真緒が悠に話しかける。
「……なあ月丘、おまえアイドルやったことあるのか?」
悠はギクリとするが表情に出さず真緒の質問に返答する。
「……いえ、中学の頃にダンスと歌を習ってただけですよ」
悠はごく自然な笑顔だった。
それに対して真緒は意味深そうに返す。
「……ふ〜ん」
________________
スバルがソロ曲を歌っている間、真、真緒、悠、あんずが屋外ステージの裏で体力を回復していた。
真は泉に監禁されていたことから特に疲れていた。
その疲れから真が呟く。
「ほんと、戻ってこられてよかっ……」
「うげっ!?」
真がある方向を見て、咄嗟にこぼす。
そこには真を監禁した張本人泉だった。
「ゆ〜う〜く〜ん?」
笑顔でこっちに向かってくる。
「し、しまった、泉さんも戻ってきた!」
「防音練習室から脱出するときは余裕なかったからなぁ、ふん縛って身動きとれなくしておくべきだった!」
真緒が焦るように質問する。
「脱出って。おまえ、監禁でもされてたの?」
「そうだよ!みんなに会いたかったよ〜」
真が太陽の光を懐かしむように息を吸い込む。
その真の返答を聞いた真緒が思案顔をする。
「……?」
それを見ていたあんず、悠が首をかしげる。
すると、真緒がステージに上がる。
「みんな聞いてくれ!」
「卑劣にもKnightsの瀬名泉はDDDに勝利するため、俺たちTrickstarの大事なメンバーを拉致·監禁していたんだ!」
「俺たちが最初、人数が足りずに苦戦していたのはそのせいだ!」
爽やかな声で宣言する。
最後の言葉はやや真緒に対しては言い訳だが、これはある意味いい策略かもしれないと悠は心の中で思う。
(……確かに。理由は違えど、遊木さんを監禁したのは事実。この不祥事に乗っかれば勝機がある…!)
その後、真緒の策略は成功し、Trickstarは緒戦優勝。
_______________
その後、Trickstarは勝ち抜き、準決勝まで辿り着いた。
だが、準決勝の前に水分、腹ごしらえだ。
その間真が、ご飯を食べながら、情報収集をしていた。
真の情報によるとfineに入ったとされる北斗はまだステージに上がっていないようだ。
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準決勝…
対戦相手はRa*bits だった。
結果は無事Trickstarが優勝。
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決勝戦…
あんずと悠はどきどきしながらステージを見る。
ステージにはTrickstarとfineがいる。だが、そこには北斗はいない。
すると、どこからか北斗が現れた。
北斗が着ていた衣装は純白なfineの衣装ではなく、青のチェックを基調としたTrickstarの衣装だった。
「……!」
あんず、悠が顔を見合わせる、本日2度目だ。
Trickstarも最初は困惑しながらも北斗の言葉を聞き、みんな最初に出会ったときと同じ、最高の笑顔だった。