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夜。
私はいつも通り、真っ黒なレディーススーツに着替える。
ボスの伊藤から送られてきたマップをもとに、ターゲットのいる場所へと向かう。
場所は、薄暗い洋館。
美女と野獣で出てきた館の、もっと暗いバージョン。
こんな不気味なところに、よく住めるな…。
Snow Manって大体、人が来そうもないところを使う。
見つかりにくくするため?
ターゲットを隠れて殺すため?
いろいろな疑問が浮かんでくるけど、今は任務。集中しないと…。
私は不気味な洋館の2階の屋根に飛び乗る。
ヴァンパイアハンターは普通、飛び移るとか出来ないんだけど、私は特殊能力を持っているからできる。
あ、特殊能力についてはいつか話すから、お楽しみに。
屋根に小さな窓があったから、中の様子を見てみる。
?①「やっ…やめて…!」
?②「ほ〜ら。大きな声出さないの。」
腕を掴まれているのは、身長が190cmはある男の人。
腕を掴んでいるのは、ピンク髪の男。
Snow Manって、想像以上に強引だな。
?①「お、俺っ…知らない…!」
?②「うん。みんなそう言う。」
?①「っ……。」
あれ?
Snow Manって9人だった…よね…?
今は1人…か…。
まとめて潰せると思ったのに、残念。
まぁ、1人だけでも潰しておくか…。
?③「わりぃ、遅れた。」
?①「ひっ…!」
?②「遅い!俺だけで噛み殺すところだったよ〜。」
お、来た来た…ん?
8人しかいない。
もう1人は…?
もしかして、1人だけ別行動…?
なんてことあるかな…?
伊藤「ガガッ…おい、どうした?」
奈々『なんか8人しかいませんけど…?』
伊藤「…9人中8人潰したらよくね?」
奈々『了解。そうします。』
私は屋根の窓に足をかけ、強烈なキックをかました。
そして、飛び降りる。
降りなくてもいいな、とも思ったけど、もうとっくに気配で気づいているはず…。
?①「やっと来た〜!待ってたよ〜!」
ピンク髪の男がニコッと笑い、手を振る。
やっぱり気づいていたか…。
とりあえず、表には武器を出さない。
ズボンのポケットに入っている、銃とハンター用ナイフ。
まぁ、銃だけでいけそうだけど。