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CHIKA side
部屋着に着替えてベッドに飛び込む
スマホを開けばさっき交換したばかりの連絡先が1番上にある
‘naoko’
本来なら今日のうちにもう少し決められることがあったはずだけど帰ってきてしまった
宅配の指定時間までは数分余っていた
連絡、したほうがいいよね、?
というか、’したい’。
まだ吹き出しのひとつもないトーク画面でキーボードを開く
…おつかれさま?
…今日はありがとう?
打っては消してを何回か繰り返した
迷った末に送ったのは猫のスタンプ
ひょいっと顔をだしたミケ猫のその上には’こんにちは’の文字
「これだけじゃ寂しいかなぁ」
‘家ついたよ!’ 12:40
‘よかった、おつかれさま’ 12:41
まさかのすぐに既読がついて返信まで。
‘ちゃんと宅配受け取れたの?’ 12:41
‘あと5分くらいなのー’
‘ナオコはまだいるの?’ 12:42
‘振り付け少しだけ考えてた’ 12:44
‘えぇありがとう’ 12:44
‘うん’
‘明日ナオいないの、ごめんね’ 12:46
‘全然大丈夫だよ!明後日会おうね’ 12:47
‘ありがとう’ 12:48
あんな言葉を返したけれど全然大丈夫ではない
CHIKA「明日会えないのかぁ、」
スマホを閉じて天井を見つめていた
ピンポーン
宅配便だ
「はーい!」
宅配物を受け取ってそのまま玄関に置いた
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NAOKO side
帰宅してリュックをソファに置く
冷蔵庫から麦茶を取り出して一口飲んだ
自分の喉が動く音が聞こえるほど家の中は静かで 自然と今日のことを思い出した
数時間前のことなのに随分前のことような気がした
スマホが震えて 反射的に画面を見た
家族からの通知だった
NAOKO 「……なんだ」
自分の中に少しだけ残念がる姿が見えて不思議な感覚になった
机の上に置いてあったノートを開く
発表会までは一ヶ月
振り付けも考えなければいけない
ペンを走らせるけれどふと頭に浮かんだのは
『明後日会おうね』
あの一文だった
明日はあまり考えられる時間がないかもしれないから明日の分までなるべく考えておいてしまいたい
(集中しなきゃ、)
そう思ってもなぜか少しだけ口元が緩んでいた
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