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未熟に咲く

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未熟に咲く

1 - 第1話

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32

2025年10月15日

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登場人物↓

楠音 凛(くすね りん)

京錠 ゆづき(きょうじょう)

汐賀 涼音(しおが すずね)

───────────────────────────

小さい頃から、大好きな人がいる。

私は何も出来なかった。

かけっこはビリだし、テストはどれだけ頑張っても70点くらいしか取れなかった。

そんな私の小さな太陽、

君がいたから。

私はずっと頑張れた。


「ちょっと、ゆづき。」

「……なに?凛。」

「その髪…また染めたの?ピアスも…」

「……ごめん」

「いや、違くて…」

「ゆづきー!一緒に昼メシ食べよー!」

「あっ、おっけー!…あたしもう行くから。」

「あっ……」


高校2年生になってから、ゆづきは私を避けるようになった。1年生の頃は、凄く仲が良かったのに。それに、私もゆづきに色々口出しするようになってしまった。別にゆづきが髪を染めても、ピアスをつけても、化粧をしても、私には関係ないのに。 でも、どんどん遠ざかっている気がするから。

私はただ、前みたいに笑って、前みたいに、一緒にいて欲しい。それだけなのに。


「…凛?」

「え?ごめん、涼ちゃん。ぼーっとしてた。」

「もー、大丈夫?次体育だから早く行こ!」

「あっ…そうだね!」

「先生に怒られちゃうよー!急いで急いで!」

「……うん」


涼ちゃんみたいに高校になってから新しい友達は出来たけど、本当は…。


───────────────────────────

小さい頃から、憧れの人がいた。

かけっこであの子が転んだら、あの子は周りの人やお母さんが心配してた。

テストであの子が70点を取ったら、あの子はお父さんにアイスを買ってもらってた。

あたしは違う。

かけっこで1番が取れても、誰も褒めてくれない。お母さんは仕事が忙しくて、お父さんはいない。いつも家で1人だった。

でも、そんな時に一緒にあの子は遊んでくれた。一緒に笑って、泣いて、そばに居てくれた。



「凛、高校も一緒だね!一緒のクラスだといいなぁ。」

「うん、……ずっと一緒だよ。ゆづき。」

ずっと一緒だと思ってた。


「あっ、凛…昼ご飯一緒に…」

「凛ちゃーん!」

「今行くー!…ごめん、涼音ちゃんと食べるんだ。」

「…そっか!じゃあまた今度食べよ!」

これだけじゃなかった。


「凛…凛…」

苦しかった。凛の事を思う自分が、汐賀さんに嫉妬する自分が、酷いくらい醜く見えた。このままじゃ、きっとあたしはおかしくなってしまう。それに、凛や汐賀さんに酷いことをしてしまう。

だから…。



「ゆづき!?どうしたのその髪…」

「凛……染めたの。」

「えっ…待ってゆづき!」

髪を染めた。凛を避けるようになった。


「ちょっと京錠さん…。生徒指導室に。」

先生に怒られるようになった。


「ゆづき…!なんでそんな事するの!」

「………」

「…どうして?」

お母さんに泣かれるようになった。


「キャハハそれマジー?」

「エグいってーw」

素行の悪い友達が出来た。


こんなに「自分」を変えたのに、まだ心は変わらない。でも、もう後戻りはしない。

凛が笑顔でいるなら……あたしはそれでいい。




1話 おわり

見てくれてありがとうございます!初投稿です。遅筆ですが投稿頑張ります!

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