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月城 蓮桜音
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耀聖(ようせい)
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耀聖(ようせい)
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ピクリと耳を動かしてアリスは続けた。
「兄上と聖女は?!」
「カトル殿下にはすでに報告は済み、聖女様を連れ町へと出られました!」
「そうか、ボクもすぐに行く。皆は兄上について行ってくれ!」
「はっ!」
遠ざかる足音を聞きながら、アリスがこちらをじっと見た。
「リサちゃんは、お留守番」
「えっ?」
「皆の前で魔法使えないでしょ? 魔法がまだ使えないって思われてるんだから。危ないよ」
「でも……」
キーヒが、蹴り飛ばされた瞬間を思い出す。血を吐いた瞬間を見たときの恐怖を。もし、アリスが同じように傷ついたりしたら。
うん、私はアリスが怪我をしたら嫌だ!!
「アリスちゃんが怪我したら、嫌だから、私も行く」
アリスが目を見開いて驚いている。
「ボクが……?」
「アリスちゃんを守る為なら魔法を使うわ」
くるりとアリスがそっぽを向いた。しっぽがぱたぱたと揺れている。
「……ん、わかった。その代わりボクから絶対に離れないで。どうしても危ないと思ったら逃げるんだよ」
こちらに向き直ったアリスの耳先が少しだけピンクがかっていた。
ーーー
「こっちだ!」
遠くから、色んな人の叫び声が聞こえる。
アリスの魔法で風を切り、向かう先に、大きな獣の姿が映る。
顔は狐のような、体は蛇のような蜥蜴のような。
大きさは大きな家一軒を優に越している。
「何、あれ……」
「あれが予言の魔物なのかな?」
私達は少し離れた場所に降りた。
魔物の前には、カトル王子とカナちゃんが立っていた。
その後ろには、私の目にしか映っていないライトの姿もあった。
「結界で捕獲は出来ているのかな」
魔物は籠に入れられた動物のように、一定の範囲内でバタバタと暴れている。
「でも、やっぱり。カナには荷が重いか……」
攻撃方法に苦しんでいるようだ。ルードが、魔法を唱えているようだったが、蛇のような鱗に弾き返されているように見える。
「ルードの魔法が効かないとなると、ボクでも駄目だろうな……」
えぇ、それじゃあ、ピンチじゃない?!
「「リサ、みーっけ!」」
え、今ここでなんか聞こえてきたんですけど。この声は、ミニライトs!!
ポンッポンッと姿を現したミニライト二人は嬉しそうに告げてきた。
「「アイツから、許可貰ったよ。僕達と契約しよう!」」
「え」
「「だから僕達と契約しよう!!」」
二回も言った……。
その契約って、その……しても大丈夫なのでしょうか!?
コメント
1件
おお、第36話!魔物襲来、緊迫した展開ですね。リサがアリスを守るために「魔法を使う」と宣言するシーン、すごく良かったです。アリスの耳先がピンクになる反応も可愛い。そしてミニライトたちの「契約しよう」の二度押し…これは重要な伏線ですよね?設定の整合性がしっかりしてて、次が気になります。