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第1話 la flèche de lumière d’espoir-希望の光の矢-ラ フレッシュ ドゥ レミア ディスポア
ここは、宇宙人に侵略された数千年経った惑星。
ある純粋な1人の少年、カリアは施設という監獄のような場所にある庭で、木にもたれかかって座り、他の子供たちが遊んでいるのを見る。彼は、11歳という年で、他の子たちとも遊ばずに1人、何処か退屈そうで納得していない顔でスケッチブックに色鉛筆でこの場にある施設を描いている。彼は心の中で、何故、お母さんやお父さんが居ないのだろう、何故、平然とよく分からない宇宙人たちと一緒に過ごせるのだろうと疑問に思っていた。そんなことを考えていると、理不尽にも宇宙人はそんな彼の行動が気に入らなかったのか、彼を立たせて、無理矢理他の子たちと遊ばせた。慣れていない人間の言葉を、単語を言うようにカタコトで。
「 他のコ とモ アソべ 」
カリアは子供だったため、反抗的な気持ちはあったが、宇宙人に反省部屋に入れられるよりはマシだと思い、仕方なく他の子たちと遊ぶ。しかし、あまり彼とは遊んでいないからか気まずそうに、その子たちは遊んでいたサッカーボールを、子供なのに気を使って彼に何度もパスをする。彼はその行動に、少し居心地が悪くなったのか、数十分も経たないうちに輪から抜け出して、また木によりかかって座る。その様子を見ていた宇宙人は、諦めた様子で他の子たちを見守るフリをして監視をしている。彼にはそう見えるのだ。