テラーノベル
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不穏 流血、死ネタ注意
メリバ
「昨夜未明、東京都__区__市で男性二人が死亡しているのが見つかりました」
「二人は同じ場所で倒れており、指には赤い糸が括り付けられていたとのことです」
「二人は恋人同士であったと__」
テレビの電源を切る
「…ほんと最悪な話だよ」
男は黒いスーツを纏い、家を出た
白い菊を片手に持って。
今日は俺の誕生日
恋人のbrと家でお祝いをする
「いやぁ、ついにknさんに歳を越されたかぁ」
「そりゃ俺の方が早いからね笑」
一本のロウソクに火をつけ、部屋を暗くする
ふよふよと、綺麗に揺れる光をぼうっと眺めていた
「…お祝い、するよ?」
「え?あぁ、うん笑」
よくある誕生日の歌を優しい声で歌ってくれた彼。心地が良くて、つい寝てしまいそうだった
「おめでと〜!」
「ありがと笑」
何十回もこのイベントをされているけど、未だに祝福されるのには慣れない
ふうっと、ロウソクの火を消す
すかさず彼が部屋の電気をつけてくれた
「はい、僕からのプレゼント!」
「わ、なんだろ..」
プレゼントの箱に装飾された赤い紐を取る
「…..、?」
プレゼントから出てきたものは、砂が入った瓶
これが何か瞬時に理解はできなかった。
ただ、吸い込まれるようなこの瓶に、少し恐怖を感じた
「..どう?綺麗でしょ」
「knさん、欲しいものとかあんまないじゃん?だからこういう飾り系はどうかなって」
少し不安そうに俺に話す
「…きれー..すっごい嬉しい、ありがとう」
俺は彼が言った通り物欲があまりない方。
だけど貰い物はなんでも嬉しい
「ほんとっ、よかったぁ〜..」
ふっと、肩の力を抜いて安堵する彼が愛おしくて堪らなくなった
「ぉわっ笑どうしたの、甘えたさん?」
俺は気が付いたら彼に抱きついていた
「…brは俺とならどこでもいってくれる?」
「…勿論、knとならどこでも行けるよ」
俺との将来を考えてくれてる彼が、
どうしても、憎くて愛おしかった
「..嘘じゃない?」
「嘘なんてつかないよ」
「なら、俺と一緒に死のう?」
彼の瞳が揺れた。
やっぱり、これは叶わないことなのかな
そう思った時、彼が優しく微笑んだ
「…うん、いいよ」
「言ったでしょ、僕はknとならどこでもいくって」
「…笑、だいすき」
「僕も。愛してるよ」
否定されると思っていた言葉が、こんなにいとも簡単に叶うなんて思いもしなかった
そっと、俺に口付けをする
ああ、俺は今からこんな優しい彼を道連れにするんだな
そう思うと身体が震えた。
自分一人ならなんてことないこの命が、 彼もいるとなったら、どうしようもなく怖くなった
「…僕達、ずっと一緒でしょ?」
さっき外した装飾の赤い紐を俺の小指に括り付けた
そして、彼の小指にも
「ほら、運命の赤い糸、笑」
「もう離れられないね」
そうへにゃっと笑う彼
「…うん、ずっと一緒、笑」
ケーキ用のナイフを手に取り、握りしめる
「…怖くない、怖くない」
彼の温かい手が俺の頭を優しく撫でる
「先にまってるね」
「..愛してる」
そっと、口付けを交わした
「..俺も、愛してる」
彼にナイフを突き刺した
ショートケーキが真っ赤に染まった
それに続き、俺の身体にも彼の血で染まったナイフを刺す
何回も、何回も
彼を少しだけでも一人にしないように
「…また、ね、笑」
俺はこの世界の誰よりも大好きな人と、人生で1番幸せな誕生日を過ごした
手は真っ赤に染まっていたけど、彼とお揃いの赤い糸だけは鮮明に見えた。
そっと、彼にもたれかかって瞼を閉じた
_______________end________________
あとがき
はいどちゃくそにメリバです。こういう系書いてみたかったんですよね。メリバは心中が1番好きです。ちなみに最初のニュースはbrとknの事です。それを見ている人は私的にはnkをイメージしました。黒いスーツは喪服、白い菊は弔いの花ですね。結構意味を入れて書いたのもあるので探してくれたら嬉しいです..全部の要素話したいんですけど文が長くなるのでやめときます。暗めでしたがこういうのどうでしょうか..初めて書いたので下手なのはちょっと許してください。
コメント
4件
うわ こういう系 めっちゃ 好きです
なんかダークって感じですね……悲しいエンドだ…ああ、バットエンド美味しい美味しい,:('ω' ))ムシャムシャ