『(いやまずだよ。なんで私こんな激重感情持たれてんの? )』
『……っあ”、すいません、!! って、 』
いや!!ごめんって!!
考え事しながら歩いてた私も悪いけども!!そんな睨ないで!!こわい!!
「 はぁ、…はぁ。 」
ため息2連はやばい。相当キレてる。ごめん。ごめん剣持刀也。
『……お前もかよ…… 』
なんでみんな気軽に100超えてくんの?なにが700だよふざけんな
てかいちばん嫌われてると思ってたんだけど。
そんなことないね〜かわいい剣持。
「 は?なにがですか? 」
あ、すっかりら声に出てたみたい?あーまた怖い顔してるよ。
眉間にしわ寄せてさ。高校生でしょ?
もっと愛想良くしてよ。とか本人に言える訳もなく。
『いや、ごめん。剣持なんでここにいるの? 』
「 剣持とか呼ばないでください。撮影ですよ。ろふまお 」
『あー!不破くんも言ってたな、そういえば 』
「 は?、じゃなくて、ふわっちに会ったんですか? 」
『え?うん、会ったよ ?』
……何故そんな不機嫌になるのだ
前なら私のこと嫌いだもんね〜で終わってたけど
700とかいう圧倒的な数字見せられて嫌いだもんね〜とか言えるか!!
めっちゃ好きじゃん私のこと!!
『……え、なになに。いや、…え 』
「 剣持じゃなくて、刀也って呼んでください」
「ぼく、苗字で呼ばれるの慣れてないんで 」
……いや、どう見てもデレでしょ、これ。
私が帰ろうとして後ろに振り向くと、剣持は私の袖を少しだけ掴んでそう言ってきた。
あーー、心臓に悪い、この明らか嘘な感じ。
だってさ、剣持って色んな人に呼ばれてるじゃん。慣れてないとか、嘘ばっかり。
『……とーや、 』
「 ……それで、いいです 」
じゃ、とだけ残して帰る刀也の背を見ながら、静かに感心してたのは内緒ね。
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