第3話「快速電車」
俺が勤めている会社は隣の県にある。
普通電車に乗ってしまうと、2時間はかかってしまうので、快速電車に乗っている。
朝の通勤時間帯。
夏は暑さでうんざりとした顔をし、冬になると、寒さで身を縮めているサラリーマンやOLたちで混雑している駅を通過するたびに、皆、俺を羨ましそうに見つめる。
彼らと目が合うたびに、なんだか申し訳ない気持ちになっていたのだが、その話を妻にすると、「気味が悪いわね」と眉間に皺を寄せた
※意味はコメント
コメント
1件
※意味 快速電車が通過駅を通り過ぎるときは、かなりのスピード。 ホームにいる人たちと目が合うことなどありえない。 もしも、あなたが猛スピードで走る列車の窓から、外にいる人と目が合ったら__ それは本当に「人」なのでしょうか?