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花月ちゃんをだましている気分になるけどこれが一番の策。
廊下を歩いていると悠夜さんと泰揮さんと遭遇した。2人を見るなり立ち止まってしまった花月ちゃん。
「大丈夫…私がいるでしょ。怖いなら…手をつなぎましょ。」
花月ちゃんが嫌がらないように、レースグローブをつけておいてよかった。少しでも男と接する部分を減らせる。
「どこに行かれるのですか…?」
「ルイちゃんと…お庭に出てきます…。」
「そう……夕食までには戻ってきてね。」
「ルイちゃん、行こう。」
僕の手を引いて逃げるように2人の横を通り過ぎる。そのとき僕にだけ聞こえるように悠夜さんが言葉を発した。
「まったく……このような手しかないなど…情けないことです。貴方に頼むなど……。」