🦈×🍣
「ないこさん!ないこさん!ないこさん!」
1発で誰かわかるような騒音で俺を呼びながら
駆けてくるこさめ。
別名 歩くパチンコ屋さんだ。
「なんだなんだなんだ! 笑 」
テンション感に釣られ似たようなテンションで返す
「あの!こさめこれから出かけるんですけど!」
「おん、」
「頑張れのおまじないかけてください !」
はて、 頑張れのおまじないとは。
えいえいおー ! とか?
それは円陣か。
ひとりで頭をフル回転させ考えるが
なんの事か さっぱり分からない 。
「 えいえい おー … ? 」
とりあえず何も言わないのもあれだと思い
一番最初に浮かんだ言葉 を 掛ける 。
「それは 円陣 じゃないですか ~ !」
「 行ってらっしゃいの ちゅー と ぎゅーがこさめは欲しいんです!」
自分の中で いれた ツッコミを 入れられたのと
急に ぶっ込んできた のに 頭がパンクしそうになる
ちゅー とか言ってますけど 俺ら付き合ってないです。
まじで 。
「 ぎゅー は まだしも ちゅーって … 、」
照れているのを悟られないよう 俯きがちで
話を続ける 。
「 んふ、 こさめなりの 告白なんですけど、 どー思います 、? 」
にやにや とした 小悪魔が 俺の顔を 覗き込む
驚き ばっと後ろへ 下がる 、
ローラー付きの椅子だったため 、 椅子は加減を知らず どんどん後ろへ下がっていく 。
ちらっと後ろを見ると 壁。
あ、 ぶつかる。 と思い 身構える 。
「 っぶな … 、 ないこさん 気をつけないと 、」
椅子の背もたれを掴み 、 自身へ寄せ 、 俺を守るようにして 置かれている 左手
「 ぁ … あ ぁ …ッ、 //」
少し 閉じた 目で 壁を見る仕草が
性癖 どストライク で それに照れていると
そのまんまの目で 今度は俺を見つめてくる 。
その瞳には熱が籠っており 、 熱く、蕩けてしまいそうになる 。
「 ねぇ、 行ってらっしゃい の ちゅーは 、 」
淡々とした トーンで ちゅーを 迫る こさめ
声は いつもと 変わらないはずなのに
かっこよく 見えてしまうのは なぜなのだろうか 。
途端 、 カーン と 12時を合図するチャイムがなる。その音にハッとし こさめを軽く突き飛ばす
「 早く 行ってこい ばかたれ ッ!! //」
「 後ちょっと だったのに ~ !! 帰ってきたら ちゃんと返事聞かせてくださいよ ?! 」
ぶつぶつ 文句を垂れながら 出ていくこさめ
顔の熱を 感じながら 終始うるさかったなと思い出す。
きっと彼と 毎日 を 過ごしたら とてつもなく 楽しいだろう 。
あるであろう未来を想像し、頬が緩む
偶然通り掛かったまろに 見られているとも知らず
にこにこ で 仕事に取り掛かる 。
後日 俺のにこにこの写真がぼいしんぐの
グルラに流され 、
『やっぱ こさめの 彼女 可愛い 。 』と
失言されることを俺はまだ知らない 。
コメント
4件
🦈🍣可愛い…… 普段と違うかっこいい🦈さんに照れちゃう🍣さんめちゃめちゃに可愛いです……