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#nmnm
かめちょん
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「シンデレラ」_2026.9.30
元々未発表曲だった子が世に放たれました。
単純な「キラキラした幸せなお話」のシンデレラじゃなくて、シンデレラになりたい自分とそんな自分を嫌っている自分がずっと喧嘩してる曲に感じる。
「こんな処まで なにをしにきたんだっけ?」
まず冒頭から苦しくて、
夢を叶えるためにここまで来たじゃなくて、
気づいたらここまで来てしまって、自分が何を求めていたのかすら分からなくなってしまっている。
そしてその直後に
「既に涙は流れてる模様です」
ってもう泣いている。
「泣いている」じゃなくて「流れてる模様です」
と、自分の感情なのに一歩引いて観察してるみたいな言い方。
そして
「こんな私だって必要とされてるんです
ねぇ そうだよね?」
ここ
「そうなの」じゃなくて「そうだよね?」
確信じゃない。
必要とされてるって言い切った直後に自分で自分に確認してる。
そうだよね? 私にも価値あるよね?と。
だから「答えて お願い」がめちゃくちゃ切実に聞こえてすごく痛い。
そこから、
「憧れは いつだって私がシンデレラ」
「私はシンデレラ」じゃなくて、
憧れは、いつだって私がシンデレラ
つまり自分の中にはずっと、
愛される側になりたい
選ばれる側になりたい
特別な存在になりたい
っていう憧れがある。
それと同時に、
「叶うはずないもの」
って自分で蓋をする。
そして
「いつだって私は嘘つきで
いつだって誰かを妬むけど」
って自分の醜い部分まで認めちゃう。
ここがすごく好き。
ただただ良いところ、綺麗なところだけを自己肯定する曲じゃない。
むしろ
私は嘘もつく
人を妬む
欲張り
弱虫
っていう自分が見たくない部分まで全部並べた上でそれでも
「いいのいいの」
「これが私だもん」
って言う。
だけど完全には言い切れない
だって後半は
「いいのいいの いいの?」
になる
疑問形になっちゃう。
とても重要だと思っていて
「これでいい」
って自分を受け入れたと思ったけど、
心の中ではまだ
「本当にこれでいいのか」
と揺れ動いて、彷徨ってる。
そして一番胸を締め付けられたのが
「私が死ぬまではせめて 私が死ぬまでは
一歩一歩を いっそ美しく描いてほしいのよ」
ここがすごく切なくて。
人生全部を幸せにしてじゃなくって
せめて死ぬまでは。
そして、一歩一歩を美しく描いてほしい
これが
私の人生そのものをちゃんと私の物語として美しくしてほしい
っていう願いにも聴こえて。
だからシンデレラって単に恋愛とかの話じゃなく、自分の人生の主人公になりたいっていう願望にも見える
でもまた、
「いつだって私は欲張りで
いつだって あなたを妬むけど」
って戻ってくる
美しく生きたい
でも人を妬む
愛されたい
でも自分が嫌になる。
この往復運動がずっとある
綺麗に整理しきれない、やるせない
人間の複雑に絡み合う感情を表している様に感じた
そしてラスサビ前。
(ここが個人的にとてもだいじ)
「憧れは いつだって 愛されるあの子で
純粋なあの子で 裕福なあの子で
いいな 敵うはずないもの」
ここはもう完全に比較地獄。
あの子は愛されてる
あの子は純粋
あの子は裕福
って自分には無いものを
持っている誰かを見て
いいなって思う。
でも最後に
「敵うはずないもの」
って自分で負けを認めてしまう。
このいいなが、個人的に
とても生々しい。
嫉妬って必ずしも憎いとは限らなくて
私もそうなりたかった
の表れだと思っています。
だからこの曲に置いて妬むとは
単純な嫌な感情として描かれてない気がします
(烏滸がましいですが)
憧れの裏側に嫉妬がある
私もああなりたい
あの子が羨ましい
私はなれない
苦しい
の繰り返しになってしまうのだなと。
でも最後に 全部をひっくり返す。
「今だって 私は弱虫で
いつだって 誰かを妬むけど」
何も解決してない。
弱虫のままで妬むまま。
なのに
「この痛みこそが とても私だもん」
ここで初めて
私の嫌いな部分も私自身なんだ
って自分を抱きしめる方向に向かう
そして
「私はシンデレラ」
って言う。
ん~~~~(号泣)
最初は「憧れは私がシンデレラ」だったのに、最後は
「私はシンデレラ」
になる
これはとってもとっても大きな変化。
いつかシンデレラになりたいじゃなくて
今の泣いて、妬んで、欲張りで、弱虫な私自身がシンデレラ。
そして最後
「唯一のシンデレラ」
になる。
他の誰かみたいになるんじゃなくて
私という一人の人間の物語を生きる。
ってところまで辿り着いてる様に感じた。
だからシンデレラって自己肯定の曲にも聴こえるけれど、最初から自己肯定できてる人の曲では無くて
私なんて
敵うはずない
誰かを妬む
愛されたい
こんな自分が嫌だ
って散々ぐちゃぐちゃになった後で
さっきの歌詞の通り
「この痛みこそがとても私だもん」
って言う。
そこが本当に好き。
そして最後の
「世界と死ぬまでは 私がシンデレラ」
もう誰かに選ばれてシンデレラになるじゃなくて、 自分の人生が終わるその時まで自分の人生のシンデレラは自分。
という宣言にも聴こえた。
すごくポジティブでもない
だからと言って究極にネガティブな訳でもない
少しづつ受け入れて
感情も、痛みもひっくるめて自分自身として
受け止めていく。
幸せなだけじゃない
綺麗事を述べない。
「シンデレラ」も沢山の人に寄り添い、救える力を持っている楽曲だなと強く感じました。
そしてシンデレラは元貴さんだったんだなぁと
“大森元貴が大森元貴であること”
にとても通ずる
POPSを通して放たれた
楽曲達 全部刺さりすぎて苦しいですもう。
特に
エピソード、シンデレラ
がやばくて
ダンスホールに続く、私の大切な人生ソングになりました。
そんな 個人的な「シンデレラ」の感想。