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傷ついた心、君のせい

第36話 - 第36話好きだと言ってくれるあなた

2025年04月25日

#恋愛

#高校生

#青春

ハルマキ

真理子は絶望の中にいた。智也が彼女に対して言った言葉が、今の自分を作り上げていた。智也が三咲の悪口を言わないようにと頼んできたとき、二人は思わず関係を持ってしまった。それが全ての始まりだった。智也はその後も真理子に冷たく、彼女が何かを頼むたびに無視される日々が続いた。
その間、真理子は智也に自分の気持ちをぶつけようとしたが、彼女の心の中に芽生えた疑問と不安は次第に大きくなり、どうしても消せなかった。

「どうして…どうして、私だけこんなに傷つけられるの？」真理子は、智也と会うたびに胸の奥が痛むのを感じていた。

最も辛かったのは、智也が何もかも自分の責任から逃げようとしていることだった。三咲との関係が続いていることも理解していたし、智也の言動が冷たく、真理子に何も言わずに避けるようになった。

だが、真理子にはもう一つ問題があった。智也と関係を持った結果、彼女は妊娠していた。真理子はそのことを智也に告げたが、智也の反応は予想以上に冷たいものだった。

「責任を取る？そんなこと、俺には無理だよ。」智也は冷たく言い放った。その言葉は真理子にとって、まるで雷に打たれたかのように感じられた。彼女は涙を必死にこらえながら、次の言葉を絞り出した。

「でも、あなたが私に言った言葉を忘れられない…私たち、約束したじゃない。どうしてこんなことに…」

智也は黙ってうつむき、真理子の目を避けるようにしていた。

「約束なんて、もう関係ない。」智也はそう言って立ち上がり、何も言わずにその場を去ろうとした。

その瞬間、真理子は自分がどれだけ智也に頼っていたのか、どれだけ彼にすがっていたのかを痛感した。智也の言葉が彼女の心を切り裂き、しばらく動けなくなってしまった。

彼女はその後、学校でも孤立してしまった。自分の不安と疑念が周りにも伝わり、そしてそれを嘲笑うような視線を浴びる日々が続いた。真理子は、智也が何も言わずに去ってしまったことを心の中で許せずにいた。

そしてその後、真理子は優子に会った。だが、優子はすでに彼女に対して無関心だった。

「お前、もう面倒くさいから、放っておけ。」優子は無情に言い放った。その言葉が、真理子にとって最後の砦を崩すものだった。

「どうして…私がこんな目に遭うの？」真理子は心の中で何度も自問自答していたが、答えは出なかった。