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episode.5 出会った
桃side
誰でもいい。ふらっときてすぐどっか行っちゃうような変人なんて、どうでもいい、はずなのに。
なんで君はあんなに苦しそうな目をしてたの?
どうして教えてくれなかったの_?
なんで、こんなに胸が痛いの?
君に教えて欲しい。君から聞きたい。
君に、好きって言ってほしい。おかしいかなぁ。
おかしいなぁ。でも、俺はもとからおかしい。多分。
だって、君みたいな変人のこと、気になるんだもん。
ね、変な人。次は教えてよね。なまえ。
黒side
またきてってなんや。
どうでもよかったんやん。他人やん、俺。
覚えとらんやん。なんでそうやって、いつも…
君は……
俺に期待させるんや。
もう、やめろよ、。
会いたくない。声も聞きたくない。
見えなくていい。
聞こえなくていい。
喋れなくていい。
なのに、君の姿は見えて。聞こえて。会話は弾んで。
楽しくて、。楽しくてええんかって。誰かを不幸にした俺が、楽しくてええんか、ってよぎって。
人の未来を潰しておいて……こんなに過去に囚われて、
生きてる価値無いって思ったところに君に救われたんやん。救ってくれたんやん。
桃さんがいないならもう、
それこそ生きる価値ないで_?
次回なんてない。名前なんか教えてやらない。
ずっともやもやして死んでしまえ…ッ!
分かっとる。駄目やって。こんなん…、。
やけどさ、もう失いたくないんよ。
全部なかったら楽やんね?
死にに行く。君に出会ったあの駅で。
〈まもなく、電車が到着いたします。お待ちのお客様 は、黄色い線まで…〉
ドサッ
…は?自分でも、一瞬何が起きたんか分からんかった。
今、分かった。
君に救ってもらったあのとき、俺は、押されたんやない。落ちたんや。自分で。死にたいって気持ちに、背中を押された。それだけや。
今からおんなじことしてやるから、見とけよ。
〈まもなく、電車が到着いたします。お待ちのお客様 は、黄色い線まで…〉
ドサッ
ほら_
え、?落ちてない、なんで、なんで
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで 、ッ
死なせて、。もう、ええ加減。
赦して_。
君のせいや。
死に際に君の影を見たから。
また君のせいで、死ねんかった。
連続投稿!やりぃ
文字数がだんだん少なくなってきてるのは内緒🙃🙃
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