私、koyoriさんのスキスキ絶頂症っていう曲がめっちゃ好きなんですけど、他にも箱庭のコラルとか、独りんぼエンヴィーとかの名曲を生み出してる神なんですけど、(みんな聞いてね)スキスキ絶頂症聞いてたら、ランドトで私の好きなランドトを思いついたんで書きます!!!コメントの考察とか元にしたりして書いてます!
モブ女注意報⚠️
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小テストの前日、いつもの5人で図書館に集まって勉強したはずなのに、いつもの通りマッシュはまたバツが多かった。マッシュの答案をランスはしかめっ面を見せた。そんな険悪な顔でさえ、可愛い、と思ってしまう自分はやっぱりランスのことが好きなんだ、と自覚していた。
その日はとても暑かったのを覚えている。放課後、二人きりで窓際に寄りかかり溶けかかるバニラのアイスを食べていた。日に当たって汗が頬を伝いぽたりと落ちる。流れるあせをうっとおしく思っているけれど、キリがないのでそのままにしておいた。でも、ランスは俺に伝う汗を俺の体温より冷えている手で拭ってくれた。
俺なんかの汗なんて気持ち悪いはずなのに、そんな思わせぶりなことするのを恨めしく、それでいて嬉しいと思っていた。
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ランスにある噂がたった。ランスには恋人がいる、という噂だ。もちろん誰なのか気になった。もしかして、噂の相手は俺とか勘違いされてたり……などの考えも浮かんだ。その光景を目にするまでは。
授業が終わり休み時間、ガヤガヤしている中ランスは廊下に出て行った。気になりそのあとをついて行くと、廊下の隅で誰かと話しているようだった。その声は普段と比べ物にならないぐらい穏やかで、微妙に遠くて相手の名前が聞こえないが、きっとその子の名前だろう、愛おしそうに呼んでいる声が聞こえた。
い、いやいや、あのシスコンなランスなんかに恋人なんて出来るわけ、まだ恋人になってないかもしれないし……と心の中で強がってみたりもした。が、現実から聞こえてくるのは優しい声色の好きな人。
「……俺にも、そんなふうに呼んでくれたらいいのに。」
誰にも聞こえないよう、そうポツリと呟いた。
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