注意書きを読んでからお進み下さい。
わんく
当作品は”nmmn”というグレーゾーンな作品です。検索避け、隠語は勿論のこと、拡散、保存等の行為は一切おやめ下さい。
ご本人様、関係者様には一切の関与はありません。
あくまでも「名前をお借りさせて頂いている」という体で作品をご観覧になってください。
公共の場での閲覧行為は禁止です。
この作品のような”nmmn”は密かに楽しむものとなっております。それをお忘れずに。
何度も言いますが、絶対に以上の事は守ってください。
守れない方は一度注意させてもらい、変わらないなら、心苦しいですが、ブロックor通報させて頂きます。
以上のことを頭の片隅に置き、忘れないようにお願いします。
あと普通に **2000文字**ですので時間がある時に読むのをおすすめします。
長くなりました。それではどうぞ。
紫 × 桃
※メンバーさん傍観してます、愛してるゲーム系です
「いるま…愛してるゲームしよ」
「は??なんで???」
深夜、遂に脳が狂ってしまったらんが唐突に声をかけてきた。今通話しているのは俺とらんのみ。他のメンバーがいない中、余り喋らない俺たち二人だと作業は進むがつまらない。
まぁ、らんは疲れているのかもしれない。今日は仕方なくこの突拍子のない言動に付き合ってあげよう。
「はぁ………今日だけな」
「おけ、ざす。先行俺でおけ?」
「おう」
配信の声とは別物の、成人男性の声。割とイケボで腹立つのはここだけの話な?
「いるま、愛してる」
「………ほう、それだけか」
「はぁ?」
「俺が手本見してやるよ」
「こいよごらぁ」
「らん?……愛してる」
「変わらんやんけぇ」
えほんとまじで何してんだろう。
深夜に男二人で愛してるゲーム。脳が狂ったとかそういう次元じゃない。
別に意識してる訳でもないこいつの甘い言葉なんぞに照れるはずもなく、お互いがカッコつけて言い合うカオスなことになっている。すると痺れを切らしたらんが声を荒らげた。
「あーもう!!いるまの声とか司会やってくれるとことか編集上手なとことか可愛いとことかかっこいいとことかいるまの存在自体全部好き!!!」
「…………は、」
えっっっっ
なんか、え?めっちゃ褒めてくれるやん
びっくりなんだけど
え???
「い、いるま照れた?!?!」
「は、?」
俺がこんな奴に照れるとか、そういうのあるわけないやん。
スマホの画面で自身の顔を見てみる。
………見事に赤く染った頬が映し出された。
「……………」
「照れてんな!!!はい俺の勝ちー!!」
「あ”ぁぁぁ、納得いかねぇ!!!」
負けた、俺がらんに。負けた。負けた?
何とも屈辱的な。腹が立つ、悔しい。
歓喜の声を上げるらんとは裏腹に俺は復讐心で心を燃やした。
赤視点
今日は久しぶりにメンバーと対面しての会議。
こうやってしっかり会議するのは実に二ヶ月ぶり程か。最近はメンバーの予定も重なり、通話室内ですることが増え、貴重な対面の会議もなかった。然し今日はメンバーと会える!嬉しさを頬に滲ませながらいつものように会議室へ。
それから、瞬く間に会議は終わり、それぞれ個人の時間を堪能した。
が、ひとつ不思議なことがある。というかなんか怖い。
ツートップが喧嘩っぽい感じになってる。。。
「はぁ???こっちのほうがいいでしょ」
「いーや、お前のセンスはゴミ以下だからな」
ばちばちと火花が舞っているように見える。このふたり、喧嘩すると怖いんだよな。冷や汗を滲ませながらメンバーと様子を見守る。いざとなったら出動しよう。
ふたりは喧嘩に夢中でこちらが気づいていることすら気づいていない様子。その時、いるまが椅子に座り挑戦的な笑みを浮かべた。
「………仕方ねぇ、おいらん、ここはあの方法で決着つけようぜ?」
「………!あー、いいよ、かかってこいよ」
すればふたりはじゃんけんし、勝ったらんがすんごいことし始めた。
「………いるま、……愛してる」
「?!?!?」
「え」
「?!」
流石のメンバー達も驚いて固まっている。いやほんと何してんの???馬鹿なの???そんなメンバーにも気づかない馬鹿ふたりは尚続ける。
「そのてーどかよヘタレが。おい、俺の上乗れ」
「は、?」
いるまが自身の足を軽く叩いてらんが座るのを促す。え、?これってもしや、……え?
予想的中。困惑したらんは取り敢えずといるまの膝の上に乗り、大人しくする。
刹那。いるまはらんの腹に腕を回し、がっちりホールドする。それかららんの耳に顔を近づけ。
「らん。愛してる。全部俺に頂戴?」
「?!?!?!」
甘い声で囁きやがった。
「ぁ、………ぇ、?」
顔を真っ赤にしたらんは抵抗するも、いるまの怪力には無力。唯ひたすらこいつの甘い言葉を全身で受け止めることしか出来ない。
おいいるま、オーバーキルだぞ。
「好き、可愛い。らん、愛してる」
「ぃ、いるま…、負けたからぁ、…ごめんって、ば、」
「無理。お前が可愛いのが悪い」
「?!い、いるま、?」
う、うわぁ………何してんのほんとに………
流石にらんが可哀想なのでいるまに声をかけ、らんを離すように言ってやった。
「い、いるまさん、?らん離してあげたら、?」
「………全部見てた?」
「…………一から十まで」
「全部やん」
唖然としたいるまは腕を離し、らんを解放する。逃げ出したらんは一直線に逃げ出し会議室を後にした。
「…………」
「喧嘩ップル(ガチ)かぁ………」
気まずい雰囲気が流れる中、いるまだけは何となく嬉しそうな表情をしていた。
桃視点
「っはぁ、はぁ、……」
にげて、きちゃった。熱い頬を抑えて壁に沿って座り込む。いるまのあの、甘い声が耳にこべりついて離れない。吐息が、優しい声がお腹の中をぐるぐると駆け巡り、変な気分になった。
「うぅぅ………褒められるの慣れてないねんてぇ……」
その後一ヶ月はいるまの顔をまともに見れなかった。しかもなっちゃんにいじられ続けた。