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BIGBANG
ジヨン ( 攻 ) × ヨンベ ( 受 )
⚠️ ドロドロ 、 暴力 、 救われない ⚠️
↑ それでもOKならどうぞ … 。
ー 俺たちは 、小さい頃から一緒に育った 。
ジヨンとヨンベは 、 同じ町で育った 。
いつも一緒にいて 、 ヨンベは我慢強くて真面目な子 、 ジヨンはおちゃらけてて自由奔放な子だった 。
ヨンベ 「 … ジヨン 、 泣かないで 。 」
ジヨン 「 … ぅ … わかってるよ … 。 」
ジヨンとヨンベは 、 仲良しだった 。
これからも 、 ずっと 、 ずーっと 、そうだと思っていた 。
ー お前には俺だけで十分 。
ジヨンとヨンベは同じ高校に入った 。
高校に入ると 、 ジヨンは見出され 、 どんどん輝いていく 。
ヨンベはそんな背中を追いながら 、 不安を募らせた 。
しかし 、 ジヨンはヨンベから離れることはなかった 。
ジヨン 「 俺から離れないで 。 お前に必要なのは俺だけ 。 」
ヨンベ 「 …… でも … 」
ヨンベが他の人と話すだけでジヨンは苛立ち 、 時には腕を掴んで強引に引き離させた 。
ヨンベは 「 痛いよ 。 」 と言いながらも 、 ジヨンを拒むことは出来なかった 。
ー 離れないと 。
ジヨンとヨンベは別々の道を 選んだが 、 切れない糸のように再び絡み合う 。
ヨンベは 「 ジヨンから離れないと 。 」 そう思っていた 。
ある夜 、 ヨンベが勇気を振り絞ってジヨンに言った 。
ヨンベ 「 あのさ …… ボク達 、 もう終わりにしよう 。 」
沈黙の後 、 ジヨンが勢いよく手を振りあげる 。
乾いた音が響き 、 ヨンベの頬に焼けるような痛みが走る 。
ジヨン 「 … 終わり ? ふざけんな 、 お前はおれの物なんだから 。 」
続けざまに殴られ 、 床に倒れ込むヨンベ 。
口の中に鉄の味 。
涙で視界が歪む 。
ヨンベ「 ジヨン … ? なん 、 で … 」
ヨンベの言葉を遮って 、 強引に唇を重ねる 。
ヨンベ 「 んっ … ! 」
強引で 、 荒々しく 、 呼吸さえ奪うキス 。
ヨンベは必死に逃れようとするが 、 後頭部を押さえつけられ 、 逃げ場は無い 。
鉄の味が二人の口に広がる 。
恐怖と苦しさで胸がいっぱいになる 。
それでも ーー
『 嫌なのに … どうして … ジヨンを突き放せないんだ … 』
唾液で濡れた唇を貪りながら 、 ジヨンは低く囁く 。
ジヨン 「 殴っても 、 傷つけても … 結局 、 おれに縋っちゃうんだよね ? 」
こんな経験初めてだし 、 頭がボーッとして上手く物事を考えられない 。
ジヨン 「 だからおれの物なんだって 。 」
ヨンベは抗えずに力を抜き 、 ただジヨンの腕の中へ沈んでいった 。
ジヨンは腕の中で震える体を 、 さらに強く締め付けながら囁く 。
ジヨン 「 … 言ってごらん 。 ボクはジヨンの物だよ 。 って 。 」
ヨンベ 「 ボクは … ジヨンの物だよ 」
ジヨン 「 … いい子だね 、 ヨンベ 。 」
ー 二人だけの世界 。
外の世界などもう二人には見えない 。
存在しない 。
友人も 、 家族も 、 夢も捨てきって 、 ただ二人だけの檻の中 。
ジヨンは暴力でヨンベを縛り 、
ヨンベは恐怖と愛情でジヨンに縋る 。
救いなんてない 。
光なんてどこにもない 、 ただ互いを傷つけ合いながら生きていく 。
それでも満たされている 。
それが 、 二人の完成された愛なのだから 。