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雑/ただの思いつき 等

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雑/ただの思いつき 等

5 - 話急展開すぎるやつ2

2025年06月16日

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『美春…!』「…ね、ぇちゃん……?」

気づくと真っ白な場所で姉らしき人物に呼ばれていた。

『美春、ダメ。まだ早いの。』

「な、んで…!なんで俺をこんな目に遭わすんだよ!」

俺は姉が憎くてたまらない。なぜこんなに辛い思いをしなきゃいけないのか。

涙を流しながら大声で叫ぶ俺を”美晴”は優しく抱きしめた。

『ごめんね…ごめん……。』

『……私ね、みゆちゃんが好きだったの。』

姉は少し間をおいてぽつりぽつりと話し始めた。

『みゆちゃんはね、すごく優しくてこんな私でも仲良くしてくれたの。』

『……でも周りの子は違った。』



『⎯⎯⎯⎯うわ見ろよアイツらまた一緒にいるぜ。』

『⎯⎯⎯⎯うわぁ!キモキモ菌が移っちゃう!!』



『だから…みゆちゃんと2人でね、来世で幸せになろうって約束したの。』

「…は、?」

『裕二くん、仲良いでしょ。』

「な、なんで裕二のこと…?」

『裕二くんはね、みゆちゃんの弟なの。』

『そして、みゆちゃんの生まれ変わりみたいなもの。』

「何言って…、」

『美春も私の生まれ変わりみたいなもの。』

『2人は出会うべくして出会ったんだよ。』

そう言うと姉は俺を抱きしめていた手を離した。

「姉ちゃん…?」

『…ごめんね、また裕二くんにも話すから。まだここに来ないで。』





『美春!!!!』

「っ…!?」

慌てて飛び起きると、俺は病院のベッドに居た。

「ぁ、あれ…、生きてる…。」

『美春…良かった…良かった……。』

隣を見ると裕二が大粒の涙を流している。

「ゆ、ゆうじ…ごめん…。」

『俺の方こそ、ごめん…。』

「なんでお前が謝るんだよ…?」

『おれ、さ…』

『みはるがすきなんだ…。』

裕二の声は震えていて、今にも倒れてしまいそうなぐらい顔色が悪かった。

「……それ、ほんと?アイツらに言われたとかじゃなくて…?」

『っ、じゃない!!!』

「ばっ、ここ、病院!シーッ!」

『ぁ、ご、ごめん…。』

裕二が本気で言ってるなら、俺も好きだと言いたい。

でも、これが違ったら?俺は絶対すごく死にたくなる。

『⎯⎯⎯⎯2人は出会うべくして出会ったんだよ。』

姉ちゃん、嘘だったらそっこー会いに行くからな。そんで、すぐ蹴り飛ばしてやる。

『み、はる…?』

「好きだ。」

『…え、俺が…?』

「うん。裕二が、すごく好きだ。大好きだ。」

『ま、まって、まって…。』

裕二は赤く頬を染め、顔を手で隠してしまう。

『すごく…恥ずかしい……。』

「可愛い、そんな裕二も好きだ。」

『わ、分かったから!』

照れる裕二が愛おしくて、その日は暫く裕二をからかっていた。


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