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一目惚れだった。
綺麗な紫髪、アメジストのように煌めく瞳。自然な笑顔、俺は無意識に目で追っていた。親が言うにはとても偉い会社の人らしい。俺の家も、まあまあ有名な所なので、話すのは簡単だった。
パーティーを利用して、話しかけてみた。
「ねえ。御影・・・玲王さん?」
俺が話しかけると彼は目を見開いて小さな声でなにか呟いていた。まずい、なにかしてしまったのか?
「あ、悪い、凪、さん・・・だよな」
「いいよ、タメで。同い年だし」
「!じゃあ凪、久しぶり、・・・じゃなくて初めまして。」
「?、うん、はじめまして。急に声かけてごめんね。」
「全然!!話せて嬉しい!」
随分愛想振りまくのが上手な子。俺、前にこの笑顔見たことある気がする・・・、まあ気のせいだろうけど。
「凪!お前なんでこんなパーティーに来てんだよ!」
「?、親が来てたから、」
「親?・・・あ、ああ!そうだったな!!!」
「大丈夫?」
「悪い、記憶がちょっとな」
「ああ、アルコール入りの飲み物飲んじゃった?風に当たりに行く?」
「・・・そうしようかな」
「ん、ついていくね」
妙に引っかかる感じ。見覚えがあるような場所、夢で見たのかな。よくあるよね、あ!この人どこかであった気が・・・的なやつ。玲王もそういう感じかな。こんな美人夢に出てきてたんだ、いいなー。
「なあ凪、海って行ったことあるか?」
「海?ないかもなー、寒いし動きたくない。」
「はは、凪っぽ、。なあ俺といかない?」
「ええ、夜?やだよ寒いし、」
「夏の海は水以外あんま冷たくねーよ!」
「ふーん、なんで知ってんの、ナイトプールならぬナイトシー?」
「バカ。事情があって入っただけだよ。」
「へー、珍しい。嫌そうなのに。」
「そうするしかなかった!ってか自然と足がな。」
「なにそれ、怖」
「ふは、まあ無事に今話せたから俺は満足かなー。」
「何、一緒に入った子死にかけだったの?クラゲ?」
「まあ、そうとも言う。。。」
「大丈夫なの?なんか、どっちも。」
「んー?どうだろうな。」
「何、含みのある言い方。」
・・・
なんか、八時位に海で待ち合わせな〜!とか言い逃げされた。いかなくていいかな・・・めんどくさい。でも行かないとあんな美人に嫌われちゃうーー、それはいやだ。
ジメジメするというか、寒いと言うか。微妙な気温。昼間は熱いのに夜は微妙なんだなー、てかレオどこ。
「なーーーぎーーー!!」
大きな声で玲王に叫ばれて振り向く、え、海入ってる、なんで、
「凪も早く来いよー。」
「なんで入ってんの、バカじゃん、寒いでしょ、」
「足首だけ、な?」
「うーー、・・・わかったよ、、」
サンダルを脱ぎ捨ててズボンの裾を上げる。
「うい、!!」
「え」
大きな波の音ともに俺と玲王が海に半分浸かってしまった
「は、ねえもう、・・・玲王、」
「はは、。。。あー、やっと会えた、」
やっと会えた?何、俺と玲王って知り合い?
「?、何、」
「思い出せねぇか、なあ凪。俺と、」
__ “逃げない”か?
逃げ、
「え?、あ。レオ、」
「嬉しかったよ、俺のためにさ」
「ねえ、レオ」
「会えたな。結ばれる世界で、」
泣きそうな顔で微笑むレオに俺は既視感を覚えた。あ、これ。俺、忘れてたんだ。
俺は眼の前で微笑むレオに思い切り抱きついた。
「ごめん、俺、忘れてたごめん、・・・レオ、」
「はっ、やっと思い出したのかよ!!間抜け、俺がどんだけ探したと思ってんだよ、」
「レオ、レオ愛してるよ、本物、?」
「珍しいな、取り乱してる。本物だぞ、リアル。・・・なあ凪。あれ、言ってくれねぇの?」
「へ、あ。レオ、今度こそ、俺と結婚、してください」
「たは、喜んで!!」
ビショビショでプロポーズなんて、一番ダサいことしたけど、レオがずっと俺のこと探してくれてたんだって嬉しかった。死んだ場所でプロポーズとか神様もびっくりでしょ、・・・。感謝くらいしとかないとね。あー、神様。俺は感謝してもしきれないです。俺には凄く勿体ない人を、2回も合わせてくれて、嬉しいです。
今世ではずっとこの幸せが続きますように。