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月城 蓮桜音
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耀聖(ようせい)
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耀聖(ようせい)
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どこかの仔牛さんのように連れられていく、ミュカとキーヒ。来たときの馬車に私達と同乗中です。
二人ともガチガチに緊張してる。それはそうよね、お城に入っていって、緊張しない方がおかしいよね。
ガチャリ、馬車の扉が開く。
「あの、僕たちどうなるんですか?」
歩きながら、キーヒがおそるおそる聞いた。私までドナドナされてる気分だ……。降りてすぐに数人の人がこちらにやってきた。筆頭には片眼鏡のあの人がいた。
「あぁ、もうまた拾ってきたんですか!アリス様!」
あら、ソーイさん。
今日は寝癖がありますよ。誰も言ってくれなかったのかしら……? じゃなくて、また?
「拾ってきちゃった! 一番大きいから、小さい子たちの面倒をみてもらおうと思って!」
「あー、もうー……」
ガシガシと頭をかきながらソーイは、二人を見る。
「詳しいことは後ほど、うかがいます。こちらでおまかせしてもらっていいですね? だれか、この子達をお風呂にいれてあげなさい」
一緒にきていた侍女さんが、二人を連れて行ってしまった。
「大丈夫……よね?」
「はい、いつものことですので」
いつもの!?
アリス、いったい何を。アリスをじっと見ると、ん? という顔をしている。
「まあ、こんな大きいのは初めてですけどね」
大きい?
訳がわからず???を頭に浮かべていると、アリスが手をだして言ってきた。
「リサちゃん、代価代価!」
あ、そうだった。私は袋からマタタビ棒を二本とりだしてアリスに渡した。
「いい匂い。たしかに貰ったから、安心して。ここのお仕事を手伝ってもらうかわりにここに住んでもらうつもりだから」
なるほど? そういうことだったのね。でも、子供にお城の仕事ってつとまるのかな。心配をよそにソーイとアリスは執務室にむかう。私も部屋に戻るため、アリス達についていった。
後ろから小さな光が二つ。くっついて飛んできていることに誰も気がついていなかった。
ーーー
部屋に戻ると、ルーシーがお茶の用意をしてくれていたので私は少し休憩をしていた。
温かい紅茶と、甘いお菓子を頂いていると、少しイタズラっぽい声が聞こえてきた。
「ねーねー、僕達にも甘い物頂戴!」
あれ、この声って。
『リサ、もう一回僕達を呼んで。』
あ、さっき聞いた声だ!
クスクス笑いあう声がふわふわ飛び回り、紅茶が置いてある机にとまった。
ポンッと、小気味良い音とともに、小さな二つの光が金髪の可愛い小人の二人組に変身した。
「「こんにちは、リサ!」」
コメント
1件
ああ、第30話、読ませていただきました!ミュカとキーヒ、お城に連れてこられてガチガチに緊張してる様子がかわいそうでありつつ愛おしい…。ソーイさんの「また拾ってきたんですか!」には思わず笑っちゃいました(笑)アリスさん、ほんと自由すぎる🤭 最後の、小さな光の正体が金髪の小人さんたちだったシーン、すごく好きです。「僕達にも甘い物頂戴!」って、もう心がほわっと温かくなりました。リサの周り、不思議な子たちがどんどん集まってきますね。次はどんな子と出会うのか、わくわくしながら待ってます🌷