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第3章 広まるクリーニング屋伝説
「ねぇ、さらが急に優しくなったのって、あの路地裏の店のおかげなんだって!」
「心の汚れを落としてくれるらしいよ!」
噂は一気に広まりました。
片思いで心がボロボロの女子
噓をつきすぎて自分を見失った学級委員
いつもだれかを嫉妬してしまう男子
夜な夜な、悩み事を抱えた生徒が路地裏の暖簾をくぐります。
店から出てくる誰もが翌日にはスッキリとしたどこか透明感のある表情で登校してくるようになりました。
しかし、さらだけは気づいてました。
あの日店主が最後に呟いた一言を・・・・
「クリーニング屋はあくまで「汚れ」を落とすだけ。新しい真っ白な服をどう使いこなすかは、あなた次第ですよ」
さらが手に入れたのは「優しさ」そのものではなく、自分の本当の気持ちに向き合うための「心の余地」だった
のかもしれません。