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サブ垢から、移行させて頂き、リメイクしながら書きます。
意図せずキャラ崩壊になってしまったら本当にすみません…!!因みに文章を書くのは下手くそです。心優しく広い心を持って見てくださると幸いです。
・オリキャラ多数
・夢主が居ることで多少の原作改変
・オリジナルストーリーがある
・恋愛要素は原作が壊れない程度に入れます、主軸は原作です、恋愛は味付けみたいなものです
・愛され逆ハーではないです嫌われではもちろん無い
上記が大丈夫な方、何でもありな方は見て下さい!
いつからだろう
全てを諦めたのは
そうだった…
私達が鬼と桃だったから
幸せを失ったんだ
No.side
今教室には8人の生徒が佇んでいる。
ここは本土から離れた島「鬼門島」通称鬼ヶ島の中心にある羅刹学園。分かりやすく言えば鬼の為の学校。桃太郎機関に対抗する為の訓練をメインとする対桃太郎期間専用の軍隊学校だ。
分かりやすく言えば鬼の為の学校。自分の血を使って桃と戦う為、自分の血の扱い方を学ぶ為に必要な学校である。
教室へ、黒髪の男子がドアを突き破って入ってきた。
一ノ瀬「いてて…あいつ泣かす…」
「ん?」
「うわ!鼻血出てんじゃんダサッ!」
「誰かティッシュ持ってねぇ?」
「なぁお前!お前ティシュ持ってんだろ?」
「マスクしてるし花粉症とかだろ?ティッシュちょうだい!」
「話しかけるな」
恐ろしいほど独り言が多い男子が、少々失礼なことをマスクをつけている男子に言うが一蹴りされている。彼も彼で冷たい。そんな彼の名は皇后崎迅
黒髪の男子はツノがないことを馬鹿にするが、「こんなもん出してる奴はルーキー丸出しの馬鹿だろ」と返されていた。
そんな言葉に腹を立てた男は矢颪碇
喧嘩を助長させる者は 漣水鶏
そんな光景に関係なく胃が痛いと嘆く者は手術岵ロクロ
困って下を向く者は屏風ヶ浦帆稀
「お三方!これ以上規律を乱すのはどうかと思います!」
先程まで本を読んでいた男が立ち上がり注意を行っている遊摺部従児
「うんうん、俺もそう思うよ!やっぱりみんな仲良くするべきだよっ!」
明るく仲を取り持とうとする者は浅葱鸞
遊摺部「仲良くはおいといて、ハンカチーフなら僕が……」
恐らくハンカチーフがなく本の紙を破ろうとする始末。遠慮する一ノ瀬に対して規律が保てるならと破り、本の紙を渡すが一ノ瀬はそれを断る。
『…あの、うるさいので静かにして頂けますか?』
この空気で言えないことをはっきり述べる。
はっきりと述べた女子はツノを出さず、先程まで本を読んでいた者鑁阿寺漆
『早く血を拭いた方が良いかと思います』
『どうぞ』
『(はぁ…疲れた、面倒臭いけど床汚れるし…)』と冷たくはあるがハンカチーフを渡すのと同時に鑁阿寺はそう思っていた。
一ノ瀬「あ……」
一ノ瀬四季はグレていた。つまり、女子から話しかけられることがなく一瞬固まってしまったのだ。それに加え…
一ノ瀬「(めちゃくそ美少女じゃねぇーか!!!)」
とてつもなく美しかった。容姿端麗で、儚い雰囲気を纏い何とも言えない独特なオーラに思わず喉がつっかえありがとうという言葉が出なかった。それも相まって反応が遅れてしまった。
一ノ瀬「(美少女にハンカチを渡された…!!!)」
じーんと感激する一ノ瀬にハテナを浮かべる 。
『ぼーっとしてないで、早く話進めるなら進めたらどうですか?面倒さいので早く終わらせて下さい。』
彼女の背景にはとてつもないブリザードが降っている、こんなに冷たいが思ってることは
『(一刻も早く私から視線を逸らして欲しい!!こんなに視線向けないでよ!私に向けるくらいなら喧嘩しててよ…!!!)』
そう彼女はポーカーフェイスなのだ。内心はただの人見知りなヲタクただ顔には一切出てない為クールだと間違われるタイプであった。彼女にとっては視線を向けられることは死活問題である。因みにこんなに全員から視線を向けられているのは教室に入ってから一度も喋っていないからである。
そんな彼女の言葉を受け一ノ瀬は
一ノ瀬「(まさかこんな綺麗な子が毒舌!!!!ギャップ萌えかよ!!)」
女の子との免疫があまりに無さすぎてポジティブに物事を考えていた。美少女であり女子と喋ったことで忘れていたが喧嘩のことを思い出し話の流れが戻る。
一ノ瀬「そうだったっ」
「さっきから思ってたんだけどよぉお前の見下し感ムカつくんだよ」
皇后崎「実際見下してんだよ鼻血君」
一ノ瀬「あぁ?」
「おい 」
「ここに遊びに来たわけじゃないよな?」
バッチバチの二人の後ろにいつの間にか回り込み諭す教師の名は無陀野無人
無陀野「どうした?そんな顔して」
「何か驚くことでもあったか?」
「本来今日は学校設定と案内だが」
「別のことやるか」
一ノ瀬「何すんだ?」
無陀野「お前ら鬼だろ?」
「じゃあ、鬼ごっこに決まってるだろ」
一ノ瀬「え?遊ぶの?」
鑁阿寺は絶対遊びじゃないと確信する。
鑁阿寺.side
私達は教室から外へ出て無陀野先生から説明を受ける。
無陀野「ここは島の南にある神羅の森」
「学校まで直線12キロ弱だ」
「1時間以内に俺に捕まらず学校へ戻れ」
「今から俺は敵だ」
「1つルールがある」
「ゴールする気はこれが必要だ」
先生はそう言い、ボールを思い切り森の奥へ投げる。ボールを持っていないとゴールしても無効扱いされるらしい。
〇先生に捕まったらその場で拘束
〇全員拘束されたら終了
〇ボールがないとゴールできない
〇制限時間 1時間
遊摺部「つまり先生から逃げつつ同級生とも競うってことですね!」
無陀野「そう ちなみに言っとくが…」
「ゴール出来なかった奴は即退学だ。」
片手で腕立て伏せを行いながら数を数えてる先生。退学と聞き驚く一ノ瀬。しかも最低3人は退学になる、と。
無駄を嫌い、効率重視の無陀野先生なら退学はやりかねない。当たり前にこんなところで立ち止まっているようなら鬼機関に必要ないということ。しかも無陀野先生は基本、血を使わないらしい、私達生徒が暴走した時のみ無陀野先生も血を使うと説明される。その言葉が気に食わない皇后崎は煽る。
皇后崎「アンタを殺しちまったら?」
「血ぃ使わない舐めプして向かってくるならそーなるぞ?」
無陀野「殺す…か」
「殺す気で構わない、もし殺せたら即卒業 」
「希望の部隊に所属させてやる」
「お前らも目的があってここにいるんだもんな」
「成し遂げたいなら勝ち続けろ」
「これからも何回もお前らに壁をぶつける」
「乗り越えられない奴は散るだけだ」
無駄に殺すのは嫌だけど、無陀野先生を殺せるとも思ってないけど…本気でいかないとボロ負けの未来しか見えない…!!
無陀野「覚悟はできてるみたいだな 少年少女 」
「1人違うみたいだが…やめるか?」
一ノ瀬「…ふざけんな!男が本気でぶつかってくるならこっちも本気でやるのが筋だろ…!」
そうして組み合わせが発表された
1組目屏風ヶ浦帆稀、一ノ瀬四季、皇后崎迅
2組目鑁阿寺漆、浅葱鸞
3組目矢颪碇、遊摺部従児
4組目手術岵ロクロ、漣水鶏
一ノ瀬「厨二マスクと一緒とか絶対無理だわ!」
無陀野「じゃあ退学だ」
先生と一ノ瀬のやり取りを他所に私は浅葱鸞と呼ばれた男子を見る。
私のペア…あの元気くんかぁ…。教室に居た時に皆の前で自己紹介してたしマスクつけた男子に喋りかけてたなぁ。フル無視されてたけど。
No.side
屏風ヶ浦「あの…」
「屏風ヶ浦帆稀です…邪魔にならないよう気をつけますので…」
一ノ瀬は、ガキの頃からヤンキーで当然女子も寄ってこない。
数年ぶりに…先程も喋りかけられたが、またもや女子に声かけられた…。
小さき体にピロピロ出てる汗、まるで小動物
ここから導き出されるのは
一ノ瀬「俺が守る!」
庇護欲が掻き立てられるであった。
一方、まだ戦わない生徒は、この場所に留まっていた。
皆何も喋らず正直気まずい雰囲気が漂っている。
無言で何分か経った後、森の中から大きな音がする。
浅葱「うぉっ!バチバチに争ってるのか!?」
矢颪「ははっ いいじゃねーか!早くやりてぇぜ!」
手術岵「ひぃぃぃ…胃が痛い…! 」
遊摺部「でも、まだ15分経ってないよね」
漣「先生と戦ってねぇなら味方同士で潰しあってんだろ」
『でしょうね ボールの数は限りがある味方同士で潰し合って、先生から逃げ切るのも手ではある』
『まぁ、あれだけ大きい音出してたら先生から逃げ切るのは無理でしょうけど』
浅葱「あー 確かに自分の居場所バラしてるようなもんだしね!」
「じゃあ先生から捕まらないようにするなら協力した方がいいのかな?」
浅葱は、鑁阿寺に向かってそう言う。周りも視線をそちらに向ける。
『まぁ、足を引っ張らないのなら合理的ね』
『もしエンカウントしてしまった場合捕まらないようにするのは先生と戦うしかない 』
『その時に1人で戦って逃げるのは、100%無理よ 先生とはそれくらい実力差がある』
手術岵「そ、そんなの…逃げ切るのは無理なんじゃ…うぅ…考えるだけで胃が痛い」
『生死を賭けないだけマシよね…』
『(それに正直…勝てるビジョンが見えないけど でも退学したくないなら やるしかない… !)』
皆自分の目的の為にここに来たのだ。こんなところで心が折れるわけない、むしろやる気が漲ってる。
No.side
一ノ瀬四季は戦いの上で、血の扱い方つまり力の使い方を掴んだ。その力は血触解放と呼ばれる。
そもそも鬼の血は普通の人間の血とは異なる性質を持つ。
鬼の血は「血液の形や強度を自由に変えられる」
自分がイメージした物が脳から発信され神経だけじゃなく血管にも伝わっていく。
そして傷口から溢れた血液にイメージが流れ込み形を造る。
脳からの発信だからその者の趣味嗜好・経験にトラウマ等で造れるものが変わる。
トラウマが反映される者
趣味嗜好が反映される者
経験が反映される者
作り出す物でその人の人生が垣間見えるとも言われている…。
そうして独自の武器を血液で作り出すことをいつからかこう呼ぶ…
一ノ瀬は、血触解放の威力で天候を変えてしまった。
そうして血の扱い方を掴み、皇后崎と協力して戦い無陀野先生からボールを取ろうとする。
一ノ瀬「体制崩れたボール取るチャンスだべ!」
無陀野「(残り3分弱全力で走ればゴールに間に合う可能性がある。俺からボールが離れてる最後のチャンスだ…)」
「(皇后崎がボールを持って走ったら恐らく四季も奪おうと追いかける、その奪い合いの隙に奪い返す!!)」
一ノ瀬「よっしゃぁ!早く取ってゴールしちまえぇ!」
一ノ瀬は馬鹿であった。そのまま皇后崎がゴールしてしまえば皇后崎だけ勝ち判定されるその事が頭から抜けていたのだ。
だが皇后崎は行ったかと思えば戻ってきた。
皇后崎「勘違いするな!2度もお前に借りを作るのが嫌なだけだ!」
「俺は退学になろうが1人で目的を成し遂げる!だから」
「お前が!ゴールしろ!」
そんな時に何かが遮る。
一ノ瀬「なんだこの丸っこいの!」
無陀野「待て」
「この子は獏速通信の獏。名前は夢喰、通称むっくんだ」
「通信履歴を残さず素早く情報を運ぶ」
夢喰 むっくん
最高速度300キロ
好きな物肉まん
どんな場所でも必ず情報を運ぶ
無陀野「失礼する」
むっくん《こちら鬼機関京都隊!鬼機関京都隊!》
《至急応援を頼む!》
《桃太郎機関にのる襲撃を受けている!》
自己紹介
鑁阿寺漆
1月20日生まれ
クールでポーカーフェイスだがただ人見知りなだけのヲタク女子。
読書やグッズ集め、薬学毒についての研究が趣味。知識をつけること強くなる為の訓練が大好き。
浅葱鸞
7月16日生まれ
元気で明るい。中性的な見た目だが一応男子。
能天気やアホの言われがち。
意外と空気が読める。
ピアノを弾くことが趣味。