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優太side
優太「廉…」
廉。いつからいたんだ…?
どうしよう…と思っていたら
じん「……廉いるの?呼んで?」
天井を見つめたままのじんが言った。
優太「いいの?」
頷くじんを確認して俺はドアに向かって手招きした。
じんはソファの背もたれに顔を向けるように寝返りを打っていた。
廉side
小腹減った…。最近食っても食っても腹減るわ。
なんか食うもんねーかな。って思ってリビング行こうとしたら…
「………ッ…がっ…ッッぅグッ… …」
話している内容までは聞こえなかった。
でも目に飛び込んできたのは、初めて見るじんの姿と
そんなじんの背中をさすって顔を覗き込みながら何かを話す優太だった。
え…?なにごと?じん?…え?
あ。朝、頭痛いって…
晩飯の時普通やったから忘れとった…
やっぱり今日相当体調悪かったのか…でも…
それだけじゃない…よな…。
見てはいけないものを見てしまった気がしてフリーズしてたら優太と目が合って呼ばれた。
優太side
廉に背を向け腕で目を覆ったじんは
そのまま話し出した。
じん「…廉、変なとこ見せちゃってごめん。
びっくりしたよな。
…俺さ、ちょっと心が骨折しちゃったみたい…
明日、優太と一緒に……病院…行ってくる。
…骨、くっつくまで迷惑かける。
海人と紫耀の事、頼んだよ。
…優太のこと、助けてあげてね」
聞こえてきたのは、さっきまでのじんがウソのようないつもの落ち着いた兄としての声だった。
廉「…ん…そか…そゆことね!
そんな遺言みたいな言い方すんなよ。笑
大丈夫。任せといて。よゆー」
じん「…ふふっ。ありがと」
廉「……じん。いつものお返し」
背を向けたままのじんを覆うように抱きしめる廉。
じん「…廉…あったかい…ね…」
廉「…だろ? …じゃ。俺寝るわ。おやすみ」
優太「廉。ありがとう。おやすみ」
廉「おう」
さらっと。でも気丈に言ったじんと
さらっと。でもしっかりと受けとめた廉。
廉。ありがとな。
……でも…じん。
よく言ったな…辛かっただろうに。
俺にだってほとんど弱いところを見せないじん。
歳の離れた弟に、
こんな姿、見せたくなかったはず。
見られたかもしれないとはいえ、
言わずにごまかすという選択肢もあった。
でも言った。
それはきっと俺の為。
廉にきちんと話す事で俺の負担を減らすため。
まったく。そういうところなんだよな…
優太「じん?言うのしんどかったな?でもありがとう」
じん「…そんなのなんてことない」
俺は目を腕で覆ったまま
また泣き出してしまったじんの頭をぐしゃぐしゃと撫でた。
-翌日 -
優太side
仕事を休ませたじんを連れて病院に行った。
診断は適応障害。
まぁそうだよね。
本当はすぐ休職させたかった。
でも今年度もあと2か月。
本人たっての希望もあり、とりあえずは薬で調整しながら仕事を続けることになった。
すげー心配だけど…気持ちはわかるし…じんがそうしたいなら俺はサポートする。
その後一緒に学校に行った。
幸い校長先生がとても理解ある方で…
いろいろ負荷のかからないように業務調整してくれたり、
来年度はそもそもの原因となった先生の異動や
じんの担当学年についても考慮してくれると話してくれた。
「なにも気づけなくて申し訳ない。
今、先生は学校に対しても私に対しても不信感しかないだろうけど、
これからの行動でどうかもう一度学校と私を信じてほしい」
そう頭をさげる校長先生にじんは
申し訳なさとホッとしたような気持ちが混じった顔でこたえていた。
きっとまだ時間のかかる問題だろう。
でも、大丈夫。
絶対また思いっきり走れるようになるから。
一緒にゆっくりと歩いていこうな。
-END-
せな
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#BL
めいふぁ
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コメント
9件
神くん早く元気になってね〜! 続き楽しみです!
れんくーん!深掘りしなくて偉っ 私ならめっちゃ聞き返しちゃうかもw 次の作品待ってます🎶