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俺が教室に入り暫くすると,佐倉君達が入って来た
その隣には学校で人気者の1人の中島敦先輩がいた
確かに彼女,かなり美人いや,可愛いな
するとヒソヒソと話し声が聞こえ始めた
モブ1「ねぇ,彼奴さ馴れ馴れしく敦様と喋ってると思わない?」
モブ2「分かる,新旧双黒様のファンクラブにも入ってない癖に何喋ってんの?って感じ」
此の侭では佐倉君が危ないかもしれない
モブ1「ちょっと話してこよっかな
この俺,新旧双黒様のファンクラブリーダーの俺が,分からせてあげるわ」
1人の男が佐倉君達に近付いた
モブ1「敦様〜♡」
敦「?どうしたの?
あと,様じゃなくていいんだけど……」
嫌な予感がするな…
モブ1「いえ,そんなこと!
呼び捨てなんてダメです!」
最早一種の宗教。刀也さんがそういうのやってた気がする
敦「あ…そうなら,別に構わないけど…」
モブ1「流石敦様,ご理解が早いです!」
美咲「で?何か用ですか?」
『…………』
俺は静かに会話を聞く
モブ1「美咲君借りてもいいですか?」
美咲「別にいいけど……」
佐倉君はチラッと中島先輩を見た
敦「あ,いいよ,行ってきな?」
俺はその後をつける
佐倉君は校舎裏に連れて来られた
俺は咄嗟にスマホで撮影を始める
美咲「えっと〜,話って?」
佐倉君は気まずそうに聞いた
モブ1「お前,敦様のなんなんだよ」
雰囲気が変わり,佐倉君はビクリと震えた
美咲「え,何って,友達?」
もしかしたら,俺と同じなのかもしれない
そういえば,佐倉君を何処かで見た事がある気がする
もしかして昔孤児院にいて,引き取られて中島先輩と姉弟の関係かもしれないな
モブ1「新旧双黒様のファンクラブにも入ってない癖に何馴れ馴れしくしてんの?」
美咲「え……」
佐倉君は呆気に取られてそう零す
モブ1「え…じゃねぇよ,質問に答えろよ」
美咲「いや,実は困ってるのを助けて貰って……」
モブ1「はぁ〜」
彼は溜息を吐いた
モブ1「お前みたいな陰キャが,新旧双黒様と馴れ馴れしくしたら,敦様まで汚れるだろ!
これ以上馴れ馴れしくするなら,俺らも手,出すしか無くなるから馬鹿じゃなかったらこれ以上敦様と話すんじゃねぇ」
美咲「……」
モブ1「(*^^*)じゃっ」
これは恐喝に当たる,よな
…………あんまりしたくないけど,中島先輩のSNSを探してみよう
中島先輩も年頃の女の子だしSNSやってるよね
俺は佐倉さんの少し後ろを歩きながら教室に戻る
佐倉君,やっぱり顔色が悪い
俺が代わりになれたら良いのに…
敦「あ!美咲君!」
俺はそそくさと席に着いて中島先輩のSNSを探す
…………あった!他には4人の女性と一緒に写っている写真も挙げられてる
この3人は新旧双黒なんだろうけど,この子は誰だろう
この子も何処かで見た事あるんだけどな…何処でだっけ
僕の家族,と書いてあるから姉妹なのは分かるけど…なんだっけか,この紫髪のピンクっぽいインナー見覚えが…
佐倉君にもそっくり…ここは血の繋がりがあるのか?
美咲「……」
佐倉君は黙り込んでいた
敦「どうしたの?」
美咲「ちょっと,体調が悪くて…早退しようかな……」
敦「え?大丈夫?僕も一緒に」
美咲「大丈夫…1人で帰れるから」
佐倉君は即答した
敦「………分かった……気をつけて帰ってね」
美咲「うん」
モブ1「(ファンクラブに入ってもないのに仲良くするのが悪いんだよ)」
佐倉君は早退した
俺はそのタイミングで中島先輩のSNSのDMにさっきの動画を送る
絶対にイヤホンをつけて聴けというメッセージをつけて
敦「…?……!?」
中島先輩は不審に思いながらもイヤホンをつけて動画を再生した
聞いてる途中で中島先輩は顔を険しくさせた
《攻撃はしない方が良い
辛いだろうけど,証拠がもっと欲しいから泳がせて》
俺は急いでメッセージを送り,スマホをポケットにしまう
さあ,これからどう動くんだろうか
俺は頬杖をして窓から空を見てそんな事を考えた
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
中島敦
高等部2年生の人気者
身長153㎝のスレンダーで小柄
可愛い系の美人と噂